農作物の収穫や食品の運搬等で広く使われるプラスチックコンテナは、長年使用すると劣化し、買い替えが必要になります。しかし「処分方法が分からない」「処分費用はどれくらい？」などと悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、不要になったプラスチック製コンテナを適切に処分する8つの方法をご紹介します。廃棄費用を抑えたりリサイクルを活用したりするポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください！
この記事を監修した専門家
戸塚 誠
粗大ゴミ回収サービス/本社所属
戸塚 誠
粗大ゴミ回収サービス/本社所属
関東エリアを中心に活動している粗大ゴミ回収サービスにて、日々お客様の不用品や粗大ゴミ処分をサポート。業界歴8年、これまでの対応件数は2,000件以上にのぼり、家具や家電の単品処分からゴミ屋敷整理・法人案件まで幅広く対応。穏やかで丁寧な対応を心がけ、安心してご利用いただけるサービスを提供しています。
皆さんこんにちは。粗大ゴミ回収サービスの戸塚です。
この記事では、プラスチックコンテナの正しい処分方法について詳しく解説しています。
事業で発生する場合の産業廃棄物としての扱いや、処分費用・注意点も紹介していますので、適切な処理を行う際の参考にしてください。
事業で処分されるプラスチックコンテナは産廃【捨て方の手順も】
事業で処分するプラスチックコンテナは、産業廃棄物に分類されます。産業廃棄物とは、事業活動で生じた特定の廃棄物を指し、適切な処理が義務付けられています。
木くずや金属クズ、紙くずなどの廃棄物をはじめ、廃プラスチック類も特定の廃棄物に指定されているため、定められた方法で処理しなければいけません。そのため、農作物を入れる収穫かごや野菜コンテナ、トレーなどの処分には注意が必要です。
産業廃棄物としてコンテナを処理する際は、専門の業者へ依頼する、もしくは、廃棄物を出した事業者が自身で運搬して処分する方法があります。自身で運搬する方法は、以下のとおりです。
- 運搬車の両側面に「産業廃棄物運搬車」と記載する
- 運搬者に「個人名か法人名」を記載する
- 運搬先に書類を提出する
運搬先に提出する書類には、以下のようなものを記載する必要があります。
- 氏名・法人名
- 所在地
- 産業廃棄物の種類や数量
- 積載日
- 積載した事業場の名称・連絡先・所在地
- 運搬先の名称・連絡先・所在地
コンテナを持参して処分する際は、運搬車や書類に自身の情報を記載する必要があり、手間がかかるため、注意が必要です。
ユーザー 戸塚 誠
そのため、産廃許可業者に委託して適切な処理を行う必要があります。
プラスチックコンテナの処分方法5選【農業用・飲料用】
農業用のみかんケースや収穫コンテナ、飲料用の牛乳ケースや日本酒ケースなどのプラスチックコンテナは、適切な処分が必要になります。ここでは、以下の5つに分けて折りたたみコンテナの処分方法を紹介します。
- 製造メーカーに処分を依頼する
- 産業廃棄物処理業者を利用する
- 不用品回収業者に依頼する
- フリマアプリなどを活用する
- 自治体のルールに沿って処分する【個人の場合】
それぞれの処分方法の特徴を把握し、適切な方法で処分できるようにしましょう。
製造メーカーに処分を依頼する
製造元やメーカーに処分を依頼することで、プラスチックのコンテナボックスを捨てられます。製造メーカーのなかには、不要になったオリコンを回収している企業があるため、問い合わせることで回収してもらえるケースがあります。
ただし、数量が少ない場合や状態が悪い場合は断られる可能性もあるため、留意しておきましょう。
産業廃棄物処理業者を利用する
産業廃棄物処理業者を利用し、収穫用コンテナを処分する方法もあります。ここでは、業者を利用してオリコンを処分する際の手順を紹介します。
- ボックス内を綺麗にする
- 許可を持つ業者を選定する
- マニュフェストを作成する
- 業者に依頼し、適切に処分してもらう
詳しくみていきましょう。
1.ボックス内を綺麗にする
処分時は、コンテナボックスを掃除して整えましょう。
農作物の収穫の際に付着した泥汚れなどを綺麗にすることで、リサイクルしやすくなります。リサイクルできる商品は回収費用が安くなる場合があるため、費用削減にも効果的です。
2.許可を持つ業者を選定し相談する
オリコンを清掃した後は、「産業廃棄物収集運搬業」や「産業廃棄物処分業」の許可を取得している業者を選び、コンテナの処分を依頼しましょう。業者を選ぶ際は、自治体が公開している産廃業者リストや、業者の公式サイトで評価を確認することをおすすめします。
無許可の業者や悪質な業者に依頼すると、不法投棄を行っていたり、高額な費用を請求されたりするリスクがあるため、許可の有無や業者の評判を必ずチェックすることが重要です。また、複数の業者に見積もりを依頼することで相場を把握でき、適正な料金で依頼しやすくなります。
優良な業者を選ぶためにも事前に複数の業者から見積もりを取り、比較検討してから契約を決めましょう。
3.マニュフェストを作成する
オリコンの処分を依頼する業者が決まったら、産業廃棄物処理委託契約書を締結し、マニュフェストを作成します。
マニュフェストは、産業廃棄物の適正処理を確認するための重要な手続きであり、依頼主が発行して産廃業者に渡す必要があります。また、マニュフェストは5年間の保存義務があるため、きちんと管理しておきましょう。
4.業者に依頼し、適切に処分してもらう
マニュフェスト発行後は、依頼した業者にプラスチックコンテナを適切に処分してもらいましょう。処分後はマニュフェストを受領し、処分が完了したことを確認します。
「粗大ゴミ回収・不用品回収・ゴミ屋敷清掃のパイオニア！粗大ゴミ回収サービス」は許可取得済みで、安心して依頼可能です。どの業者に依頼すればいいか分からない方は、ぜひ見積もりからお問い合わせください。
また、パレットの処分方法も以下で詳しく解説していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者を利用して、農業用のみかんケースや飲料用の牛乳ケースを処分する方法もあります。
不用品回収業者に依頼するとオリコンだけでなく他の不用品もまとめて処分できるため、効率的です。さらに、廃棄物の量に応じてトラックのサイズを選べるため、料金が分かりやすいのもメリットのひとつです。
また、運搬作業もすべて業者に任せられるため、手間をかけずに簡単に処分できます。そのため、大量の不用品がある場合や手間をかけずにまとめて処分したい場合は、不用品回収業者の利用を検討するとよいでしょう。
不用品回収業者の安心パックプランを使ってみたい場合は、下記の無料見積もりをぜひご活用ください。
また、倉庫を片付ける方法について詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてみてください。
フリマアプリなどを活用する
コンテナボックスは、リサイクルやフリマアプリを活用して処分することも可能です。
みかんケースを含む農作物用のケース、飲料用の焼酎ケースなどは中古市場でも人気があるため、需要がある場合は売却して処分できます。フリマアプリやオークションを活用することで、費用をかけずにオリコンを処分できる点は、メリットのひとつでしょう。
ただし、自身で出品したり発送したりする手間があり、加えて、個人間のやり取りによるトラブルが発生するリスクもあるため、十分注意しましょう。
自治体のルールに沿って処分する【個人の場合】
個人から出たオリコンの場合は、自治体のルールに従って一般ゴミとして処分可能です。
地域によって異なりますが、粗大ゴミや小さく切断して捨てられる場合もあるため、自治体での処分方法を確認しましょう。
ただし、粗大ゴミとして処分する際は、事前に予約や整理券を準備しておく必要があります。収集日も指定されるケースが多いため、自治体で処分を検討中の方は、早めに確認しておくのがおすすめです。
ユーザー 戸塚 誠
状態が良ければリユース業者や中古市場で再利用されることもあります。
量が多い場合は、回収業者に依頼する方が効率的です。
プラスチックコンテナの処分費用【農業用・飲料用】
みかんケースや牛乳ケースなどで使用するプラスチックコンテナの処分費用は、捨て方によって異なります。
行政やJAの無料回収、フリマアプリでの販売などを利用することで、処分費用をかけずに捨てられる場合があります。ただし、無料回収の場合は回収日や場所が限られていること、フリマアプリは発送手続きや配送料の負担も発生するため、デメリットも考慮して処分方法検討しましょう。
一方、産業廃棄物処理業者や不用品回収業者に依頼すると、持ち運ぶ手間をかけずに処分できるメリットがあります。それぞれの業者に依頼した場合の処分費用の相場は、以下のとおりです。
- 産業廃棄物処理業者で処分する場合：1トンあたり50,000円～56,000円
- 不用品回収業者で処分する場合：14,800円〜25,000円程度（軽トラの場合）
上記に加え、産業廃棄物処理業者の場合は収集運搬費として20,000円程度がかかるでしょう。
ただし、処分費用は地域や業者、処分量などによって異なるため、事前に見積もりを取り、費用やプラン内容を確認することが重要です。料金だけでなくかかる手間なども考慮し、最適な処分方法を選びましょう。
ユーザー 戸塚 誠
ただし、数量やサイズ、汚れの程度によって費用が変わります。
リサイクルルートに乗せられるものはコストを抑えられることもありますね。
プラスチックコンテナ処分時の注意点【正しい捨て方のポイント】
プラスチックコンテナを処分する際は、以下のような3つの点に注意する必要があります。
- 悪質業者に注意する
- 自治体によってルールが異なる
- 汚れを落としてから処分する
それぞれ詳しく解説しますので、安心してオリコンを処分できるようにしましょう。
悪質業者に注意する
コンテナボックスを処分する際は、悪質業者に注意が必要です。
上述したように、みかんケースや牛乳用のコンテナボックスを事業で利用している場合、産業廃棄物に分類されるため、適切な処分が必要になります。許可を持った業者でないと処分できないように定められていますが、業者の中には無許可で処分したり山などに不法投棄していたりするケースも発生しています。
不法投棄が見つかった場合は依頼者も処分があるため、注意が必要です。また、無料回収を謳っている業者が廃棄物の回収後に高額な費用を請求するケースも発生しているため、業者選びには十分注意しましょう。
自治体によってルールが異なる
オリコンの処分時は、自治体のルールをしっかり確認する必要があります。
個人でオリコンを使用した場合は自治体での処分が、可能ですが捨て方のルールは居住地によって異なります。ルールに沿っていない場合は回収してもらえない可能性もあるため、処分前はきちんと確認しましょう。
汚れを落としてから処分する
プラスチックコンテナの処分時は、汚れを落としてから捨てることが大切です。
特に、売却時は見た目の綺麗さで価格が変動しする場合があります。そのため、綺麗にしてから処分するように心がけましょう。
ユーザー 戸塚 誠
専門の消去ソフトを使用するか、上書き処理を行うことで完全消去が可能です。
企業や法人の場合は専門業者に依頼するのも安心ですね。
プラスチックコンテナの捨て方に困ったら！処分業者に丸投げ！
不要になったプラスチックコンテナ（みかんケース・牛乳ケースなど）は、さまざまな方法で処分できますが、手間や処分費用なども十分考慮して適切に捨てる必要があります。
「粗大ゴミ回収・不用品回収・ゴミ屋敷清掃のパイオニア！粗大ゴミ回収サービス」では、不要になったみかんケースや牛乳ケースなどのプラスチックコンテナの処分も承っています。また、1都3県の対応エリアの産業廃棄物収集運搬業許可証取得済みのため、安心して処分が可能です。
プラスチックコンテナの処分にお困りの方は、ぜひご利用ください。
