だいぶ前に購入して使わなくなった、大型の婚礼タンスや和タンス。どのように処分していいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
また、近年は造り付けの家具やクローゼット、収納ボックスなどに衣類や小物をしまう人が増え、置き型タンスが必要なくなりつつあります。
そこで今回は、大型タンスの処分方法やタンスを安く処分するコツを詳しく解説。この記事を読めば、あなたにぴったりのタンス処分方法が見つかるはずです。使わなくなったタンスを処分して、お部屋をスッキリさせましょう。
タンスを処分する際は搬出に苦労する
大型家具に分類されるタンス。1人で搬出するのは想像以上に苦労します。ましてや、女性の一人暮らしやご高齢の方がタンスを集積所まで運ぶのは、困難だと言わざるを得ません。
例えば、廊下や玄関が狭い場合、専門業者でも搬出は慎重に行う必要があり、クレーンで窓から搬出するケースも多いです。
ご自身で作業すると、養生も不十分になりがちなので、大切な家の壁を傷つけてしまう可能性があります。タンスの搬出が「簡単ではない」ということを念頭に置いて、具体的なタンスの処分方法を見ていきましょう。
タンスを処分する7つの方法
家具を処分する方法はいくつかあり、処分にかかる費用や手間などが異なります。
まずは処分方法によってどんな特徴があるのか、下の表をご覧ください。
処分方法 | 処分(買取)費用 | 処分にかかる時間 |
①自治体の粗大ゴミ回収 | 300円~1,500円 | 数日から数週間 |
②解体して可燃ゴミ | 処分は無料だが工具代がかかる場合も | 2〜3日 |
③家具専門の買取業者 | 1,000円~20,000円買取費用が入る | 1~2週間程度 |
④買い替えと同時に処分 | 1,000〜5,000円程度 | 即時〜数日 |
⑤引越し業者 | 3,000円~5,000円程度 | 繁忙期は2~3週間待ち |
⑥フリマアプリ | 処分費用は無料だが送料がかかる場合も | 買い手が見つかるまで数ヶ月以上かかることも |
⑦不用品回収業者 | 8,000円~10,000円程度 | 即日対応 |
各処分方法を比較すると、それぞれメリット・デメリットがあるのが分かります。それでは、処分方法ごとの詳細を詳しく見ていきましょう。
処分方法①:自治体の粗大ゴミ回収
粗大ゴミの出し方はお住まいの自治体によって多少異なりますが、「予約→粗大ゴミ処理券の購入・貼り付け→所定の場所に搬出」の流れが一般的です。原則、ゴミの大きさが1辺30cm以上あるときは燃えるゴミには出せず、自治体の粗大ゴミ回収を依頼します。中には1辺50cm以上で粗大ゴミ扱いになる自治体もありますが、基本的に有料ゴミ袋に入らなければ粗大ゴミ回収の対象です。
自治体の粗大ゴミ回収の相場は300円〜1,500円と自治体によって幅があります。一方、タンスを粗大ゴミ回収に出す際の流れは、多くの自治体で以下のようなものです。
- 粗大ゴミ回収受付センターへインターネットか電話で予約
- 粗大ゴミ処理券をコンビニや郵便局など所定の場所で購入
- 購入した処理券をタンスに貼る
- 自治体から指定された日時と場所にタンスを搬出する
このように、自治体の粗大ゴミ回収は、タンスの処分費用を抑えられるメリットがある一方で、自分の都合で捨てられないのがデメリットとなります。
処分方法②:解体して可燃ゴミ
ゴミの大きさが1辺30cm以下であれば、可燃ゴミとして捨てることも可能です。ただし、タンスはサイズが大きいので、可燃ゴミとして捨てるなら解体する必要があります。
例えば、タンスの天板・底板・中板・ボックスなどを分け、それでもサイズが大きい場合は更に細かく解体。あとは有料ゴミ袋に入れて集積所へ運べば処分費用はかかりません。
解体するにはホームセンターで手に入る電動ノコギリがあると便利です。ただし電動ノコギリは安くても5,000円以上、高い製品だと15,000円以上するので、意外と高くつく場合もあります。
古いタンスをリメイクする方法
処分方法ではありませんが、DIYが好きな方なら、買い手・貰い手の見つからないような古いタンスをリメイクしてしまうのも手です。テレビ台や本棚へのリメイクなど、アイデア次第でオリジナルの家具に生まれ変わらせることができます。
特に高級タンスや今となっては珍しいレトロなタンスなどは、リユースできるか検討してから処分を判断するのがおすすめです。
とはいえ、ずっと使っていないタンスを「いつか使うだろう」と放置していると、場所をとるばかりです。リメイクしないなら、期限を決めて早めに処分しましょう。
処分方法③:家具専門の買取業者
家具専門の買取業者へ査定依頼してみるのも1つの手段です。家具専門の買取業者に回収してもらえれば、処分費用がかからないばかりか買取価格が手に入り、お得にタンスの処分ができます。
近年は出張買取をしている業者も多いので、重い大型タンスでも搬出の手間がかからないのがメリットです。
一方で、家具の種類や状態によっては買取に至らない場合もあります。例えば、人気メーカーのタンスや桐タンス限定など、条件付きの場合も少なくありません。
また、買取価格の相場は1,000円〜20,000円程度となっています。査定依頼する際には、複数の業者が参加する「一括査定」に出すのがおすすめです。
処分方法④:引越し業者
引越しでタンスを手放す場合は、引越し業者に依頼してタンスを廃棄する方法もあります。引越しの査定を依頼する際に、一緒にタンスの廃棄処分も見積もりに入れてもらえば、効率良くタンスの処分ができるでしょう。
引越し業者にタンスを引き取ってもらう場合、相場は3,000円〜5,000程度となります。
自治体の粗大ゴミ回収よりも費用は高くなりますが、タンスの種類や状態によっては買取してもらえる可能性もあるのがメリットです。
しかし、不要なタンスの回収に対応しているのは、一部の引越し業者になります。さらに、タンス以外の不用品もついでに処分してもらいたくても、すべて引き取ってもらえるとは限らないので注意が必要です。
処分方法⑤:買い替えと同時に処分
家具を新調する予定があるのなら、家具店に下取りや処分を依頼できる場合もあります。
例えばニトリや大塚家具では、条件付きでタンスの引き取りを行っています。詳細は以下の通りです。
ニトリ
購入する家具(組立家具は除く)と引き取りを依頼する家具が同数量または同容量までであれば、1点につき4,400円(税込)で対応してもらえます(一部地域を除く)。
大塚家具
購入品と同等品かつ同数の場合に限り、1,000~4,000円で引き取ってもらえます。
ニトリも大塚家具も、インターネット上で引き取り依頼の手続きが可能です。条件がクリアできるなら、ぜひ活用したいサービスでしょう。
ただし、一部の店舗では家具の引き取りを行っていなかったり、条件が少しややこしいのがデメリットです。
処分方法⑥:フリマアプリ
買取業者に断られた場合や、手っ取り早く直接貰い手を探したい場合は、フリマアプリに出品する方法もあります。
特に、無名のメーカーだったり、キズが付いたりしているような売れないタンスでも「ジモティー」を利用すれば、貰い手が見つかるかもしれません。
ジモティーとは、家庭で出た不用品を無料もしくは低価格で譲れる地域密着型のサービスです。ネット上のメッセージで利用者同士がやり取りをして、お互いが納得できたら取り引きが成立します。
一般的なフリマアプリと違って余計な手数料がかからないので、手間がかけられるなら試してみる価値はあるでしょう。
ただし、他のフリマアプリでは処分費用がかからないのに対して、送料が出品者負担になる傾向があるので、そこは加味する必要があります。
処分方法⑦:不用品回収業者
引越しや断捨離などで、タンスの他にもまとまった不用品がある場合は、不用品回収業者に依頼すると便利です。
不用品回収業者は、タンス以外の家具や家電などもまとめて回収してくれます。2階以上にある大型のタンスも作業員が運んでくれるので、一人暮らしや女性の方でも安心です。
タンスだけの回収となると相場は8,000円〜10,000円程度。多少割高にはなりますが、不用品が複数あればお得になる場合が多いです。
今までタンスの持ち運びがネックで処分できなかった方には、特におすすめの処分方法です。
タンスをお得に処分するコツ
タンスの処分方法には多くの選択肢があることを理解していただけたかと思います。この中でどの処分方法がいいのかは個別の状況によって変わります。少しでもお得にタンスを処分したい方は、次の3つのポイントを意識してみましょう。
業者に頼むなら評判や見積もりのチェックを
一般の業者に処分を依頼する際は、評判のよい業者を厳選し、金額や手間に納得した上で依頼することが大切です。
万が一悪徳業者に依頼してしまうと、高額な処分費用を取られたり、不法投棄されたりする恐れがあります。そのため、口コミ等の下調べが欠かせません。
また、悪徳業者とまではいかなくても、見積もり金額が異様に高くないかチェックしましょう。もちろん、処分費用は一律でなく業者によって差が出ます。しかし、下表の通り処分方法ごとにおおよその相場があり、適正価格か見極めることが可能です。
処分方法 | 処分(買取)費用 | 手間 |
家具専門の買取業者→③ | 1,000円~20,000円程度買取費用が入る | 配送の手間がかかる場合も |
インテリア用品店(買い替えと同時)→⑤ | 1,000〜5,000円程度 | ほとんどなし |
引越し業者→④ | 3,000円~5,000円程度 | ほとんどなし |
不用品回収業者→⑦ | 8,000円~10,000円程度 | ほとんどなし |
業者でお得に処分したいなら、業者選びの際に口コミや信ぴょう性、相場のチェックを欠かさず、悪徳業者や相場より高い業者を避けましょう。
中古販売するならキレイな状態に
タンスを買取依頼や出品する際はキチンと掃除をしてから手放しましょう。
少しでもタンスをキレイな状態にしておくことで、高額買取してもらえる可能性があります。
ホコリを払い、除菌シートで引き出しを拭き、その後しっかりと乾燥させるのも大事です。引き出しを開けたまま数時間以上換気すれば、カビなどの嫌な臭いも取れるでしょう。
使用していない大型タンスは早めに手放す
近年、地震で家具が倒れてくる心配をする世帯やクローゼットのある家が増えたために、タンスの需要が減っているとも言われています。婚礼タンスや桐タンスを探している人はごく少数で、処分を検討している人の方が多いと考えていいでしょう。
今後ますます置き型のタンスを家に置かない傾向が進むと予想されるので、処分にしても買取にしてもできるだけ早く手放すのが賢明です。
モノを必要最小限しか持たないミニマリストという言葉も注目されています。タンスに限らず、数年もの間使用せず部屋のスペースを狭くしている不用品があれば一気に処分してみてはいかがでしょうか。
大型タンスの処分にお困りなら
この記事では、大型タンスを処分する7つの方法を紹介してきました。
しかし、中には、タンスの持ち運びが難しい場合や、すぐ処分したい場合、他にも大量のゴミが出る場合など、自分の手には負えないこともあるでしょう。そんなタンスの処分にお困りの方は、『粗大ゴミ回収・不用品回収・ゴミ屋敷清掃のパイオニア!粗大ゴミ回収サービス』にぜひご相談ください。
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急に転勤が決まり、家族で引っ越しをすることになりました。
来てもらってから処分したものがどんどん出てきて予定よりも増えたのですが、全部引き取ってももらえたため、引っ越し準備がスムーズに行えました。