この記事では、フレコンバッグの正しい処分方法と、業者に依頼するときの手順を詳しく解説します。
建設現場や倉庫などで多く使われている「フレコンバッグ(フレキシブルコンテナバッグ)」。便利な一方で、使い終わった後の処分方法に悩むケースも多いものです。
フレコンバッグは産業廃棄物に分類され、適切に処理しなければ法律違反になる恐れがあります。そのため、事前に正確な処分方法を確認しておくことが大切です。
記事後半では、フレコンバッグの処分にかかる費用やコストを抑えるコツもご紹介。フレコンバッグの処分を検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
フレコンバッグは産業廃棄物!適正処分を
使用済みのフレコンバッグは、産業廃棄物として扱われます。
産業廃棄物に指定されている廃棄物は一般ゴミと同様の処理方法では捨てられません。法律により排出した事業者が適切に処分するように定められているため、不適切に処分した場合は罰則が課せられる可能性があります。
そのため、フレコンバッグ使用時は事前に処分方法を確認しておくことが大切です。正しい処分方法は以下の章で詳しく解説するので、ぜひご覧ください。
フレコンバッグの正しい処分方法2選【産廃業者へ!】
フレコンバッグの正しい処分方法は、主に以下の2つです。
- 産業廃棄物として適切に処理する
- リサイクル業者・買取業者に依頼する
それぞれの処分方法の特徴を詳しく解説します。
産業廃棄物として適切に処理する
フレコンバッグの1つ目の処分方法は、産業廃棄物として適切に捨てる方法です。
産業廃棄物は自治体での回収を利用して捨てられないため、産廃物を処理する許可を持つ「産業廃棄物処理業者」に依頼しなければなりません。専門業者に依頼すると収集・運搬・処分まで法に則って対応してくれるため、安心して捨てられるメリットがあります。
また、自社で産業廃棄物を処理することも法的には可能ですが、実際には多くの要件や制限があり現実的にはハードルが高い方法です。そのため、フレコンバッグを処理する際は、産廃処理の許可を持つ業者に依頼し、確実に処分できるようにしましょう。
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リサイクル業者・買取業者に依頼する
リサイクル業者や買取業者に依頼してフレコンバッグを処分する方法もあります。
未使用の場合や比較的綺麗な状態のフレコンバッグは、リサイクル業者や中古資材買取業者に引き取ってもらえるケースがあるため、処分費用をかけずに捨てられるメリットがあります。
ただし、状態が悪いものや臭い・汚れがひどいものは対象外となる可能性が高いため、事前に掃除したり状態をチェックしたりする手間がかかる点には留意しておきましょう。
フレコンバッグ処分時の手順【産廃業者依頼の4ステップ】
本章では、フレコンバッグの処分を業者に依頼する際の手順を以下の4つに分けて解説します。
- 綺麗な状態に整える
- 必要に応じて圧縮する
- 許可を持つ業者に依頼する
- 適切に処分されたか確認する
事前に手順を把握し、スムーズにフレコンバッグを処分できるようにしておきましょう。
1.綺麗な状態に整える
まずは、フレコンバッグの表面に付着した土やゴミを落とし、できる限り清潔な状態にしておきましょう。
状態が悪かったり汚泥付きだったりする場合は追加費用が発生するケースがあるため、事前に綺麗にしておくことで処理費用を抑える効果も期待できます。また、異物混入を避けるためにも、あらかじめ内容物をすべて空にしておくことが大切です。
2.必要に応じて圧縮する
きれいな状態に整えた後は、必要に応じてフレコンバッグを圧縮します。
フレコンバッグはそのままだとかさばり、運搬コストが高くなる原因につながります。そのため、可能な場合は折りたたんで圧縮し、結束バンドなどでコンパクトにまとめましょう。
業者によっては、あらかじめ圧縮された状態での受け取りを前提としていることもあるため、依頼前に確認するのがおすすめです。
3.許可を持つ業者に依頼する
圧縮後は、許可を持つ業者に依頼してフレコンバッグを処分しましょう。
フレコンバッグの処分を無許可の業者に頼むと不法投棄などの違法行為に巻き込まれる恐れがあり、依頼主も法的責任を問われる可能性があります。そのため、依頼する際は必ず「産業廃棄物収集運搬業」・「産業廃棄物処分業」などの許可を持つ業者に依頼し、安全に処分できるように努めましょう。
また、業者にフレコンバッグを引き渡す際には、マニフェスト(産業廃棄物管理票)を発行・交付する必要があります。産業廃棄物が適切に処理されたかを確認するための重要な書類になるため、必ず引き渡し時に発行しておきましょう。
4.適切に処分されたか確認する
最後は、適切に処分されたかを確認する工程です。
産業廃棄物の処分は依頼しただけで完了ではなく、処理が適正に行われたかを確認する必要があります。そのため、マニフェスト伝票の写しを受け取り、しっかり確認しておきましょう。
確認作業を行うことで、業者が不適切な処理をした場合でも自身の責任を回避できる重要な証拠になります。
フレコンバッグ処分にかかる産廃費用相場
フレコンバッグの処分費用は1袋あたり約1,000円前後、1㎥あたり約9,000円~が相場です。
ただし、料金は内容物や搬出地域、業者などさまざまな要因によって変動します。また、中に付着物が残っていたり特別管理産業廃棄物に該当したりする場合は、処理コストが高くなるケースもあります。
収集・運搬費も別途請求されることが多いため、正確な費用を把握するためにも条件を明確にしておくことが大切です。
フレコンバッグ処分費用を抑える方法
フレコンバッグの処分費用を抑えるためには、以下のような方法を検討することが大切です。
- 複数社から見積もりを取る
- 事前に圧縮して状態を整えておく
- まとめて依頼する
- フレコンバッグの代替品を検討する
それぞれ詳しくみていきましょう。
複数社から見積もりを取る
処分費用を抑えるためには、複数の業者から相見積もりを取ることが大切です。
業者によって処分単価や手数料は大きく異なるため、複数社を比較することで最適な料金の業者を選びやすくなります。また、見積書の明細内容も重要で、何にどの程度の費用がかかっているかを把握することが不要なコスト削減につながります。
他の業者を比較することで価格交渉の材料にもなるため、はじめから1社に絞らず見積もりを比較して検討するようにしましょう。また、以下は産廃物の処分に対応可能な業者のため、安心して依頼可能です。まずは無料見積もりからチェックしてみましょう。
事前に圧縮して状態を整えておく
処分費用を抑えるためには、フレコンバッグの処分前に状態を整えておくことが大切です。
フレコンバッグを折りたたんでコンパクトにまとめることで、回収コストの削減につながります。また、土や異物を落として清潔な状態にしておくことで処理の手間が軽減されるため、安価なプランでの回収が可能になることもあります。
状態が悪ければ追加料金が発生するため、丁寧に準備しておくことが費用削減に重要です。
まとめて依頼する
フレコンバッグの処分をまとめて依頼することで、料金を削減できる場合もあります。
業者によっては数量割引や運搬効率の向上による値引きが期待できるケースがあるため、少量ずつ処分するよりも1袋あたりの単価を下げることが可能です。また、定期的な処分予定がある場合は定期契約や月額プランの提案を受けられることもあります。ただし、業者によってプランの有無は異なるため事前に確認が必要です。
また、コストを削減してフレコンバッグの処分を検討している方は、不用品回収業者に依頼して処分する方法もおすすめです。
不用品回収業者では産廃物の処分も可能で、まとめて捨てることでお得に捨てられる可能性も。また、分別不要で他の不用品もまとめて依頼できるため、処分にかかる手間や時間を軽減することが可能です。
お得に手間なく処分したい方は、ぜひ下記の無料見積もりからチェックしてみてください。
フレコンバッグの代替品を検討する
フレコンバッグの代替品を検討することで、処分費用を抑えられるケースもあります。
繰り返し使用できるパレット型のコンテナや折りたたみ式の収納ボックスなどを活用することで、フレコンバッグ自体の廃棄頻度を減らせます。
長期的な運用を見据えたうえでより処分費用のかからない資材を選ぶことも、費用削減で検討すべきポイントといえるでしょう。
フレコンバック処分時の注意点4つ【産廃ならではのポイントも】
フレコンバッグを処分する際は、以下のような4つの点に注意が必要です。
- 産業廃棄物としての適正処理が必須
- マニフェストの発行義務
- 劣化や破損・漏洩リスクがある
- 買取不可な場合もある
上述したように、フレコンバッグは産業廃棄物に該当するため、廃棄物処理法により排出事業者が責任を持って処理する義務があります。産業廃棄物として適切に処理するためにはマニフェストの発行が義務付けられているため、業者へ引き渡す前に必ず発行して処理の流れをしっかり記録・管理しておきましょう。
また、フレコンバッグは紫外線や経年劣化に弱く、破損すると産業廃棄物の流出や漏洩事故につながります。そのため、屋外保管時は直射日光を避け、劣化や破れがないか定期的に確認しておくことが大切です。特に水分を含む廃棄物の場合は防水性の高いバッグを使用し、漏洩対策を徹底しておきましょう。
加えて、産業廃棄物の処分はリサイクル業者による買取も可能ですが、状態によっては買取不可の場合があるため留意しておく必要があります。
倉庫を片付ける際のコツや注意点については以下記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
産廃の処分も不用品回収業者にまとめてお任せ!
フレコンバッグは便利な資材ですが、処分時には産業廃棄物として扱われるため適切な方法で捨てる必要があります。再利用や買取といった選択肢もありますが、安全に手間なく処分したい場合は、許可を持つ業者への依頼が安心です。
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