今回は、遺品整理業者で見積もりを取る時に取り方、注意点、費用を安くするコツを解説します。
亡くなられた方の持ち物を仕分けして整理するのが、遺品整理。突然の悲しみの中でも、やがては遺品整理をしなくてはならず、どこから始めて良いのかも分からないものです。
しかも、遺族だけで遺品整理ができない時代に。そんな時に、頼れるのが遺品整理業者です。短時間で適切に遺品整理を行うプロです。
遺品整理の費用は、ケースバイケース。遺族にとって本当に必要な遺品整理を依頼できるようにするためには、見積もりが不可欠です。正確な見積もりを取るために、ぜひ最後までご覧ください。
遺品整理で見積もりを取るポイント3つ
遺品整理を依頼する際には、見積もりが欠かせません。遺品整理という性質上、喪失感があり費用やサービス内容において正常な判断がしにくくなるものです。
トラブルに遭わないためにも、遺品整理で見積もりを取る際に最小限でも押さえておきたいポイント3つをご紹介します。
訪問見積もりを取る
遺品整理を検討している時、訪問見積もりを取るようにしましょう。家に訪問してもらえば、より正確に状態や量を把握できるようになるためです。
業者側としても、実際に現場を確認すると作業内容をまとめやすくなります。正確な見積書が提示のためには、訪問見積もりをしている業者を見つけましょう。
訪問見積もりで依頼内容を明確に伝える
見積もりの際に、依頼内容を明確に伝えることも大切なポイントです。
たとえば、遺品整理でもゴミ屋敷化しているケースや特殊清掃が求められるケース。作業内容を双方が明確に把握していないと、遺族とトラブルに発展してしまう可能性も。
遺品整理の作業内容は、以下のようにさまざまです。場合によっては、特殊清掃やゴミ屋敷清掃に迫られる場合もあります。
- 貴重品と処分品の仕分け
- 貴重品の捜索
- 不用品の処分
- 遺品買取
- 遺品の供養
- 特殊清掃
- ゴミ屋敷の片付け
- デジタル遺品整理
そのため、作業内容をどこまでお願いしたいのかを双方で確認しておきましょう。トラブルを避けるためにも、依頼したいことはメモしておくことをおすすめします。
訪問見積もりは30分~1時間ほどで終わる
遺族にとって、訪問見積もりが必要と分かっていても初対面のスタッフを家に招くのは、やや抵抗がある方もいるかもしれません。しかし、業者の見積もり時間は30分~1時間程度とそれほど長くかかりません。
遺品整理に精通したスタッフが訪問するので、遺族の心情への配慮はもちろん、手早く確認、打ち合わせを進めてくれます。
遺品整理で訪問見積もりを取るメリット
遺品整理において、訪問見積もりを取る具体的なメリットをご紹介します。
無料の訪問見積もりを利用し正確な見積もりが出せる
遺品整理業者の多くは訪問見積もりを無料で行っています。このサービスを活用すれば、できるだけ正確な見積もりを作成できるのがメリットです。
無料で見積もりを依頼できるので、サービスや料金などの比較をするためにも、複数社に依頼するのがおすすめです。
訪問時にスタッフの対応や言葉遣いなどを確認できる
訪問時には、遺品整理業者のスタッフの対応や言葉遣いなど確認できます。遺品や仏壇などを雑に扱われたり、失礼な言動をかけられたりするのを避ける意味でも、スタッフとの対面は重要です。
実際の遺品整理の時にもスタッフとの面識があるだけでも、安心感が得られます。
悪質な業者を選ばずに済む
訪問見積もりをしなかったり、渋ったりする業者も、中にはいます。訪問見積もりをしないのは、不要な作業を行って追加料金を請求する悪徳業者の可能性もあるでしょう。
始めから訪問見積もりに応じない業者を選ばずに済むので、トラブル回避にもメリットがあります。
遺品整理の見積もりを見てチェックすべき点
遺品整理業者の訪問で見積書を見る時は、チェックすべき点に注目してみましょう。トータルの金額だけで即決すると、内訳が不明瞭で追加料金が発生することもあります。
想定外の出費にならないためにも、見積もりは慎重に目を通してください。
内訳が記載されているか?
見積もりに、以下の内訳が記載されているかをチェックしましょう。
- 人件費
- 運搬費
- 処分費
- 清掃費
もし、「作業費用一式」などの文言でまとめて記載されている見積もりなら、注意が必要です。細かな内訳の記載がなければ、後々追加請求される悪質な業者も。
追加料金の有無を確認する
追加料金に関する記載についても、チェックが必要です。
悪質業者ではなくても、追加料金が発生する場合があります。処分品に危険物が含まれている場合や、家屋の問題で通常の搬出ができない場合など、やむを得ず追加料金の請求もありえます。
信頼ある業者なら、やむを得ず追加料金が発生する事例を見積書に記載、もしくは説明があるのが普通です。
供養やお焚き上げなどオプションの費用はいくらか?
遺品整理の作業内容には、仏壇供養やお焚き上げ、消臭除菌、特殊清掃などのオプション作業を伴う場合もあります。
オプション | 費用目安 |
自宅での供養依頼・仏壇供養 | 10,000~20,000円 |
お焚き上げ | 3,000円~ |
消臭除菌 | 10,000円~ |
特殊清掃 | 30,000円~ |
見積もりを見て、依頼したオプションの費用が明記されているかもチェックしておきましょう。
遺品整理の見積もりを取る時の注意点
遺品整理業者に見積もりを依頼する際には、まず電話やメールで相談を始めますよね。その際、より良質な業者かどうかを見極めるための注意点があります。
電話やメールの対応が良いかどうか?
まずは、電話やメールの対応に満足が行くかも注意してください。
- 迅速な対応
- 言葉遣いが丁寧
- 分かりやすい説明
もし、対応に不満や疑問があるのであれば見積もりの依頼は控えておくことをおすすめします。
相見積もりに応じる業者かどうか?
見積もりの相談をする際、相見積もりに応じる業者なら安心です。業者としても、契約してもらえるように独自のサービスを案内したり場合によっては値引を提案したりすることも考えられます。
通常、良質な業者は相見積もりをすることを前提として、見積もりを作成します。
訪問見積もりを渋る遺品整理業者は避ける
見積もりを依頼すると、中には訪問見積もりを渋りメールや電話で対応しようとする悪質業者がいます。こういった業者に依頼すると、追加請求や不要な作業追加などのトラブルに巻き込まれる可能性が高いです。
また、訪問見積もりに応じても、細部を確認せずに口頭の見積もりで済ます業者もいるので注意しましょう。見積もりの提示を促すと、「正式な依頼をすれば、見積書を持参する」などと答える業者の場合には、依頼は避けてください。
あやふやな言動では、不当な請求、遺品整理の品質など信頼が持てる業者とは言い切れないでしょう。
遺品整理の料金相場!見積もりは正しいか?
遺品整理の料金相場を間取りごとにまとめました。
間取り | 料金相場 |
1DK | 50,000~120,000円 |
1LDK | 70,000~200,000円 |
2DK | 90,000~250,000円 |
2LDK | 120,000~300,000円 |
3LDK | 170,000~500,000円 |
4LDK以上 | 220,000~600,000円 |
遺品整理を依頼したい部屋が、どの間取りに当てはまるのかを想定してみましょう。同じ間取りでも、価格帯には幅があります。
たとえば、4LDK以上の家でも遺品整理を希望するのが一部屋なら1DKや1Kとして見積もりをしてくれます。
- 処分する不用品の量
- 建物の状況や道路環境
- 駐車場から家までの距離
- エレベーターの有無
- 階段の有無
- 買取品の有無
- 家電リサイクル法対象品目の有無
一般的には、上記の内容の違いで見積もりが決まります。ただし、遺品整理するのにゴミ屋敷のような状態、自殺や孤独死などで特殊清掃が必要な場合には、費用の算定が変わるので注意してください。
見積もりを取ったら、本当に正しい内訳になっているのかをあらためて確認しましょう。
遺品整理で費用を安くする3つのコツ!見積以外の方法も
少しでも遺品整理の費用を抑えたい時には、見積もりを取る時やそれ以外の方法においてもコツを知っておくとずいぶん違います。
複数社で見積もりを取る
遺品整理の見積もりは、複数社から取るのが大前提です。少なくとも2~3社から見積もりを取るようにしましょう。最初から1社だけで決めようとすると、相場内の料金設定かの判断ができません。
本当に妥当な費用設定になっているかを判断するには、見積もりの比較が欠かせません。
特に、遺品整理の場合には数万から数十万円もの高額な費用がかかります。
- 即決をしてしまうと、相場を知らないままぼったくりされてしまう危険性も
相場内の設定になっている業者から、より信頼があり安いところを絞り込みやすくなります。
処分する量を可能な範囲で減らす
見積もりで安い業者を見つける以外に、処分する量をできる範囲で減らすことで費用を安くする方法もあります。
遺族で処分ができるものは、自治体のゴミ回収の際に出しておくのもおすすめです。さらに、まとめて処分したい場合には、自治体の粗大ゴミ処理施設まで持ち込む方法だと、もっとまとめて処分も可能。
遺品整理を行う上で、心身に多少ゆとりがある方に向いている方法です。思い出の品以外だけでも、無理のない範囲で遺族で処分しておくと、遺品整理の費用を抑えられます。
仏壇や思い出のアルバムなど扱いに熟慮が必要なものと、そこまででもない家具家電等を、遺族で整理しながら処分しようとすると、相当なストレスになる場合も少なくありません。
遺品整理は、価値の有無にかかわらず故人が使っていたものは、遺族にとって大切なもの。遺品の量が多いと仕分けや処分の際にうっかり間違えて捨てたくないものを捨ててしまうことも。
そんな失敗を避けるためにも、明らかに処分して良いと思えるものだけを先に仕分けて、処分しておくのも良いでしょう。
買取サービスを利用する
遺品の中には、価値のある家電や家具、骨董品、コレクション、美術品などがあれば、前もって買取サービスを活用してみましょう。
買取方法 | おすすめポイント |
リサイクルショップ | 大型家電や家具を引き取りしてくれる |
骨董品屋・古美術 | 骨董品や美術品など価値を正確に査定してくれる |
遺品整理業者 | 遺品整理の際に買取も依頼できる |
オークション・フリマアプリ | コレクションなど梱包しやすいものがおすすめ |
特に、大型家電や家具の処分は悩むものですが、リサイクルショップや遺品整理業者の買取を利用すれば、引き取りに来てくれるので手間がかかりません。
遺品整理の前にゆとりがあるなら、遺品のジャンルによって買取先を検討してみましょう。
なかなか前もって買取を利用できない方は、買取と遺品整理が一度にできる遺品整理業者がおすすめです。
良質な遺品整理業者に見積もりを依頼したいなら
今回は、遺品整理で見積もりの取り方や注意点、費用を抑えるコツなどを解説しました。
見積もりを取る際にぜひ参考にして、より良質な遺品整理を行いましょう。
今すぐにでも、遺品整理の見積もりをしたい方は、『粗大ゴミ回収・不用品回収・ゴミ屋敷清掃のパイオニア!粗大ゴミ回収サービス』へお気軽にお問い合わせください。
遺品整理では、心身ともに疲弊することもよくあります。少しでも負担を軽減できるよう、対応いたします。お気軽にお電話やLINEでご相談ください。
急に転勤が決まり、家族で引っ越しをすることになりました。
来てもらってから処分したものがどんどん出てきて予定よりも増えたのですが、全部引き取ってももらえたため、引っ越し準備がスムーズに行えました。