この記事では、引越しや買い替えなどの際、「楽にお得に」ベッドを処分する方法をご紹介します。
一人暮らし用のすのこベッドや、昔お子さんが使っていた古い二段ベッド。特に、木製のベッドや厚いマットレスは、部屋からの運び出しや処分場所までの運搬が難しく、処分に困りがちです。
そんなベッド処分のコツを、状況にあわせて解説します。
- とにかく安く処分したい
- 引越しに間に合わせないといけない
- 引越しや仕事で忙しく、手間をかけずに済ませたい
- リユースできるのに、捨てるのはもったいない
ニトリやIKEAなどの組立てベッドを捨てる際も、各処分方法のメリット・デメリットを比較してぜひ参考にしてみてください。
ベッド処分の全体像【骨組み・マットレス・布団類】
ベッドを捨てるためには、大きく分けて以下の3つを処分しなければいけません。引越しなどで丸ごと住まいを変える場合は、一つひとつを処分していく必要があります。
- 骨組み(ベッドフレーム)
- マットレス
- 布団類
骨組み(ベッドフレーム)
ベッドの大部分を占めるのが骨組み(ベッドフレーム)です。そのままの状態だと、骨組み(ベッドフレーム)は一般ゴミとしての処分ができません。粗大ゴミや不用品回収業者への依頼などで捨てる必要があります。
一般ゴミとして処分したい場合は、解体して小さくしなければいけません。板やすのこ、パイプ、畳などの骨組み(ベッドフレーム)以外にも、以下のようなその他の部品も解体・分別が必要です。
- ヘッドボード
- 引き出し収納
- 各種ボルトやレール
解体や分別の手間が面倒なら、不用品回収業者への依頼を検討してみてください。不用品回収業者なら解体や分別の必要がなく、大変な搬出まで任せられます。
マットレス
ベッドを捨てるときに必ず付いてくるのかマットレスです。ベッド類をまとめて処分するときは、マットレスも一緒に処分しなければいけません。
マットレスは解体して一般ゴミとして捨てるのがかなり難しいです。粗大ゴミや不用品回収業者への依頼を検討してください。
» マットレスの処分方法6選!コンディション・種類別で費用を抑えるには?
布団類(毛布・枕・シーツ・カバー)
ベッド類をまとめて処分する場合、一緒に付いてくるのが布団類。毛布や枕、シーツ、カバーなどの布団類は、ベッドフレームやマットレスとは別に処分しなければいけません。
ゴミ袋に入る位の大きさにカットすれば、一般ゴミとしても捨てられます。しかし、大きい布団をカットするのはかなりの手間。大きい布団をそのまま処分するには、粗大ゴミや不用品回収業者への依頼を検討しなければなりません。
» 布団の捨て方を種類別に解説【8つの処分方法・注意点・捨てる目安】
価値あるフレームやマットレスは引き取ってもらえても、布製品やシミのあるフレーム・マットレスまで無条件でまるごと引き取ってもらえる方法は業者だけです。ベッドフレームやマットレスとともに布団類も一緒に処分した人は、不用品回収業者への依頼を検討しましょう。
ベッドの処分方法1【とにかく安く処分するなら】
ベッドの処分費用をとにかく抑えたい場合は次のような方法があります。
- ベッドを解体して一般家庭ゴミとして処分する
- 自治体の粗大ゴミ回収を利用する
順番に説明します。
ベッドを解体して一般家庭ゴミとして処分する
自力で解体できる木製のフレームベッドは、細かく裁断して一般家庭ゴミとして処分できます(木製でも一組み立て式ベッドは解体できない製品も一部ある)。
自治体の一般家庭ゴミは、原則長さ30cm以内(地域によっては50cm以内)かつ、指定有料ゴミ袋に入れば収集してもらえます。
ベッドのネジ・ボルトなどの金属部分と木製部分をしっかり分解して、フレームは指定の大きさまで電動ノコギリで裁断。布部分はハサミを使って捨てるのがラクです。
手間と時間はかかりますが、処分費用をかけたくない人は試してみましょう。
スプリング入りのマットレスは通常収集は不可
スプリング入りのマットレスは、ほとんどの地域で一般ゴミとして収集していないのが現状です。
車のタイヤやホイールと同様に「特定適正処理困難物」に指定されているため、自治体に申し込みをして有料で捨てるのが一般的となります。
ただし、処分方法は地域によってまちまちなので、処分の仕方は各自治体へ事前確認しましょう。
自治体の粗大ゴミ回収を利用する
そもそも解体できないベッドや解体をしたくない人は、自治体の粗大ゴミ回収に相談してみましょう。自治体に依頼すれば、一般の業者に依頼するよりも費用を抑えて捨てることができます。
粗大ゴミ回収の依頼は、「粗大ゴミ収集受付センター」へ電話連絡するか、インターネットなどで申し込みが可能です。
また、粗大ゴミ回収を利用して捨てるには、以下の点をチェックしましょう。
- 事前に予約が必要
- 適切な金額の粗大ゴミ処理券を購入する
- 処分したい品目の一辺の長さが90cm以上2m以内
- 回収してもらえる点数は地域ごとに決まっている
- 回収当日に自宅から指定場所まで運ぶ必要がある即日回収は不可
粗大ゴミ回収はベッド以外の家具も格安で回収してもらえる一方、一度で5点程度しか依頼できません。
ベッドの処分方法2【リユース可能な状態なら】
ほとんど汚れていないベッドや、ブランド品などのベッドは、捨てるのはもったいないと考える人も多いでしょう?
そのような場合は次のような処分方法もあります。
- リサイクルショップに相談
- インターネットオークションやフリマアプリを利用する
- 知人に譲る
詳しく見ていきましょう。
リサイクルショップに相談
未使用品やまだ使える良品ベッドは、リサイクルショップに相談するのも一つの方法です。
リサイクルショップでは、条件によって高額買取も期待できます。ほとんどの場合査定は無料なので、捨てるのがもったいないベッドを手放したい人は、問い合わせしてみるのもよいでしょう。
サイズや重さがあるベッドで店舗へ持ち込むのが困難な場合は、、出張サービスをおこなっている便利屋を探す方法も。自分自身で持ち運ぶ手間や時間が省けるのでおすすめです。
ただし、リサイクルショップの条件をクリアしなければならない点は、やや難易度が高いといえます。
インターネットオークションやフリマアプリを利用する
インターネットオークションやフリマアプリを利用する方法も有効です。ほとんど汚れがなくかつ人気の高いブ行うランド品などは、購入者が見つかるかもしれません。
ただしオークションやフリマアプリでベッドを配送すると、配送料が高くつく可能性があります。
また、取引が必ず成立するとは限らないので、引っ越し間近の人や急いで手放したい人にはおすすめできません。
ベッドの処分を長期的に考えている方であれば、一度試してみるのもよいでしょう。
知人に譲る
処分するのがもったいないベッドは、知人に譲る方法もあります。
転勤で急遽ベッドが必要になった、家族が増えてベッドを急いで購入したいという人がいるかもしれません。
汚れやきしみなどがなく解体も容易なベッドを捨てる場合は、知人に声をかけてみるのもおすすめです。ベッドが欲しい知人がいない場合は、施設などへ寄付する方法もあります。
ベッドの処分方法3【手間をかけられないなら】
ベッドを解体したり、運んだりといった手間をかけたくない人は以下の方法もあります。
- 買替え予定があるなら家具引取サービスを利用する
- 引越し業者に依頼する
- 不用品回収業者に依頼する
詳しく説明します。
家具引取サービスを利用する【買替え予定があるなら】
引越しなどでベッドを新調する人は、家具引取サービスを利用して捨てるのも賢い方法です。
引取サービスをおこなっている有名な店舗を一部以下に一覧で紹介します。
ニトリ | 購入された家具(組立家具は除く)と引取する家具が同数量または同容量までであれば1注文につき4,400円(税込み)で取引可能(一部地域は除く) |
無印 | 対象商品に限り、新しい商品をお届けする際、ご注文商品と「同種」かつ「同数」の不用品の搬出作業や引取が税込み3,000円×個数で対応可能 |
大塚家具
|
ご購入品と同等品および同数に限り家具の配送時に引取可能。(一部地域を除く) マットレス・ベッドフレーム:1,000円~6,000円 二段ベッド・システムベッド・ウォーターベッド:3,000円~4,000円 |
東京インテリア | お買い求めいただいた大型家具の配送時に不要になった(お買い上げ商品と同等・同数の家具)の引取が可能 中型家具(幅+丈+奥行)= 200cm以上300cm未満は3,000円 大型家具(幅+丈+奥行)= 300cm以上は4,000円 ベッド一式またはマットのみ、スプリング、ウレタン、布等の分別廃棄の必要なものは5,000円 |
上記の店舗で条件がクリアできれば、便利に利用できるサービスです。
IKEAの家具買取サービスも便利
IKEAでは家具買取サービスもおこなっています。買い取ってもらえる対象となれば、専用のカードにお金がチャージされる仕組みです。取引きが成立した家具は、IKEAのアウトレットにて販売されます。
引越し業者に依頼する【引越し時の処分なら】
一部の引越し業者では、不用品処分をしてくれる業者もいます。「引き取り」と「買取り」の2パターンの方法があり、現地調査の際にあらかじめ査定してもらうことが可能です。
ベッドを「引越しギリギリまで使用したい」、「他の業者に依頼する手間を省きたい」というときにおすすめの処分方法となります。
引越しの際に買取してもらえれば、引越し代の節約にもなるでしょう。
ただし、不用品を回収してくれる業者は限られているので、事前にサービス内容を確認しておくのが賢明です。
店舗名 | 買取対応 | 家電リサイクル法の対象家電 | 費用相場(手数料) |
---|---|---|---|
サカイ引越センター | あり | 回収可能 | ・エアコン:3,990円~ ・テレビ:4,320~5,970円 ・冷蔵庫:6,740~7,730円 ・洗濯機、衣類乾燥機:5,530円~ |
クロネコヤマトの引越し | あり | 回収可能 | 運搬料3,300円+出張費2,200円 |
アート引越センター | なし | 回収可能 | ・エアコン:3,740円(取り外しも依頼する場合は、追加で8,800円) ・液晶・プラズマテレビ:31インチ以下は3,850円、32インチ以上は6,050円 ・ブラウン管テレビ:メーカーによって異なる(5,500円〜6,050円) ・冷蔵庫:170L以下は6,930円、170L以上は8,470円。 ・洗濯機・乾燥機:5,390円 |
不用品回収業者に依頼する【買替えや引越し以外なら】
ベッド以外の不用品を複数点処分したい人は、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
プロの作業員が短時間で作業してくれるので、手間ひまかけずに片付けが完了します。玄関を通らないサイズのベッドを捨てたい場合や、階段がある共同住宅などでの対応も可能です(業者によっては追加料金がかかることもある)。
また、不用品回収業者は、即日対応してくれる業者が多いというメリットも。引越し業者は、繁忙期に断られることも多い一方、不用品回収業者は依頼者の都合に合わせてくれるのが特徴です。日時調整の手順も省けます。
自治体や他の業者で断られた不用品も回収してもらえる可能性も高いので、一度相談してみるのがよいでしょう。
解体が難しいベッドの種類
費用を抑えるためにベッドを一般ゴミとして処分するには、解体する必要があります。しかし、ベッドの種類によって解体が難しい場合も…。解体が難しいベッドの種類は以下の通りです。
- ロフトベッド
- 二段ベッド
- ソファーベッド
- 電動ベッド
- 介護用ベッド
- ウォーターベッド
- クイーンズベッド
- ダブルベッド
ロフトベッドや二段ベッドはスチール製のため切断が必要な場合があり、解体量も多いことに注意が必要です。ソファーベッドの場合は、リクライニング部品を取り出す必要があります。
介護用ベッドや電動ベッドの場合には、モーター部分を取り出さなければいけません。ウォーターベッドを処分する場合には、ウォーター(ジェル)の処理が必要です。
» ウォーターベッドの処分方法7選!費用や注意点を徹底解説【水抜きは自分で行う?】
クイーンズベッドやダブルベッドなど、ベッドのサイズによっても処分方法に違いがあるため、適切な方法を選ぶことが大切です。解体が難しいと感じた場合は、丸投げできる不用品回収業者への依頼を検討してみてください。
» ダブルベッドの処分方法8選【捨てたいけど運べない場合の捨て方も解説】
IKEAやニトリの組み立てベッド
IKEAやニトリなどの組立てベッドは、引っ越し業者のスタッフでも容易に解体できない製品もあります。特にIKEAのベッドは重量もあるため、運ぶのも困難です。
解体できたとしても再度組み立てするのが難しく、リセール対象外となることも。そのような背景から、IKEAの組立てベッドは、リサイクルショップで買取りを断らることも少なくありません。
IKEAは品ぞろえが豊富で人気はありますが、処分するときに意外な落とし穴があることを覚えておきましょう。
マットレスは買取対象外になることも
マットレスは、家具店やリサイクルショップなどの買取りサービスでも、取引き不可となる傾向です。
数年でダメになる製品も多いため、未使用品であっても断られるケースも。
マットレスを手放したい人は、買取りではなく処分を検討するのが無難です。
なお、上述したとおり、スプリング入りのマットレスは「特定適正処理困難物」に指定されるため、一般の家庭ゴミとしては原則処分することができないので注意しましょう。
ベッドを処分する際の注意点
ベッドを処分する際には、以下の注意点を抑えておきましょう。
- ベッド丸々の処分対応は不用品回収業者だけ
- ベッドは種類によって処分費用が異なる
- 「無料回収」と謳って巡回しているトラックには要注意
順番に説明します。
ベッド丸々の処分対応は不用品回収業者だけ
ベッド類を丸々処分できるのは不用品回収業者だけです。不用品回収業者は、あらゆる不用品をまとめて回収してくれます。
ベッドを処分するときは、ベッドフレーム以外にもマットレスや布団類の処分が必要です。それぞれに適した方法で処分しなければいけません。
フリマアプリやオークションサイト、粗大ゴミにしても一つずつ処理する必要があります。引越し業者のオプションでも、結局は回収業者提携のことも多く安いとは言えません。 ベッド類をまとめてコスパ良く処分したい人は、不用品回収業者への依頼を検討してみてください。
ベッドは種類によって処分費用が異なる
ベッドと一口にいっても、その種類は多岐にわたり、それぞれ費用も異なります。
下記の表に一例をまとめたので、ベッドを捨てる際の参考にしてください。
ソファベッド | 8,000円~10,000円 |
シングルベッドのフレーム | 1,000円~3,000円 |
システムベッド(ベッドのフレーム+机+本棚) | 10,000円を超える場合あり |
ダブルベッド | 9,000円〜 |
ウォーターベッド | 5,000円〜30,000円 |
折りたたみベッド | 5,000〜20,000円 |
地域にもよりますが、ベッドの種類やサイズによって処分費用に差が出るのが一般的です。
「無料回収」とアピールして巡回している業者には要注意!
無料回収をアピールしながら巡回しているトラックにも注意が必要です。
近年、回収後に高額請求してきたり、不法投棄したり、違法営業をおこなっている業者が社会問題になっています。
特に、会社名や所在地が不明な業者は危険です。中には回収依頼したベッドが、「近くの空き地に捨てられていた」というケースも報告されています。
原則、優良業者がトラックで巡回してくることはありません。無許可の業者にはくれぐれも騙されないよう気をつけましょう。
ベッド処分を安心して依頼するなら
ベッドと一緒に布団やマットレスも処分したい方は『粗大ゴミ回収・不用品回収・ゴミ屋敷清掃パイオニア!粗大ゴミ回収サービス』にご相談ください。
『粗大ゴミ回収サービス』では、ベッドの処分の他に、一軒家まるごとの清掃を受け付けている実績やプランもあります。
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- 満足のいくサービスが受けられた
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搬出から処分までの一連の流れをすべてプロのスタッフが作業しますので、お客様にお手間はかけません。
また、即日対応も可能となっており、忙しい方でも安心です。
ベッドの処分でお困りの方は、お電話はもしくは24時間受付対応メール、LINEなどでお気軽にお問合わせください。
なお、引越し時や子ども部屋のものをまとめて処分したい方は、下記記事も参考にしてみてください。
⇒なんでも回収業者|まとめて格安処分