本記事では、ADHD・発達障害とゴミ屋敷の関連性を徹底解説します。
いわゆる「ゴミ屋敷」には、ADHDなど発達障害の症状を抱えている住民が多いのをご存じでしょうか。発達障害は、子どもだけでなく大人も発症するもの。「大人の発達障害」は本人や周囲も気付きにくく、気付くとゴミ屋敷化しているケースが多い実態があります。
ADHDの特性にあった片付けのコツや接し方、一旦キレイに元通りにする方法、そしてもう2度とゴミ屋敷化させないための予防策もお伝えします。ADHDや発達障害とゴミ屋敷の関係性について理解を深めて、ぜひ身体に悪いゴミ屋敷の解消に取り組んでみてください。
ADHD・発達障害とゴミ屋敷の深い関係性とは?【4つの特性】
最初に、ADHD・発達障害とゴミ屋敷との関係性について解説します。
- 片付けに集中できない
- 「ためこみ症」の場合も
- 同じ場所へ戻せない
- 優先順位や計画が立てられない
ADHDの特性とあわせて、順に見ていきましょう。
片付けに集中できない
ADHDの代表的な症状として、注意散漫で一つのことに集中できない点が挙げられます。
ADHDは視覚に影響を受けやすく、すぐに他のアイテムに気を取られるため、どこから手をつければ良いか混乱するケースが多く見受けられます。
また、長時間の単調な作業が苦手で、片付けが途中で嫌になったり、飽きたりして中断することもしばしば。その結果、片付けを最後まで完了できず、持続的な整理整頓が難しいわけです。
「ためこみ症」の場合も
ゴミ屋敷の住人は、「ためこみ症」を患っている方も多い実状があります。
「ためこみ症」とは、捨てるべきものが捨てられずに部屋がゴミであふれかえり、日常生活にまで支障が出ている状態を指します。物を手放すのが嫌で、溢れた物やゴミを整理できません。
加齢とともに症状は徐々に悪化し、自然に治るケースはほぼないと言えるでしょう。遺伝や精神面だけでなく、外部ストレスなど環境的な要因からも発症するため、認知症よりもさらに身近な症状。自覚している人も少なく、ただ片付けが苦手なだけと思っている場合も少なくありません。
同じ場所へ戻せない
部屋が散らかる大きな理由は、物を元の場所へ戻さないからと言われます。ADHDの人は、ほとんどの場合、出したものを元あった場所へ戻せません。
使用後も同じ場所へ戻さないと必然的に部屋が散らかります。その結果、探し物を探し出せず、同じものを何度も買う羽目になり、さらにものが増える事態に。
そもそも気が散りやすいため、すぐ別のことに気を取られ、後回しにしているうちにどんどんゴミ屋敷化が進んでいくのです。
優先順位や計画が立てられない
ADHDは、時間をコントロールしたり優先順位を付けたりする行為が苦手だとされています。何にどれくらいの時間がかかるかをイメージしにくいため、計画が立てられず予定通りに物事を進められません。
重要ではない作業にこだわる、効率の悪い行動を取りつづける、などのケースも多く、全てが中途半端になりがち。部屋の片付けも例外ではありません。
ADHDでもゴミ屋敷化しない手軽な対策【自分で片付ける場合】
一番重要なのは、ADHDでもゴミ屋敷化させないようにする対策です。
- 「片付けをする時間」を習慣にする
- 場所を絞って片付ける
- なんでもBOXを準備して迷わせない
住民自身で片付けられるケースを想定して、提案してみましょう。
「片付けをする時間」を習慣にする
まず、1日のうちで「片付けをする時間」を確保してみましょう。何時でも、ざっくりと「何時から何時の間」という大まかな設定でも問題ありません。
片付けをする時間に、スマホのアラームをかけ、10分から15分を目安にタイマーを設定してください。一般的な集中力は15分、ADHDを発症していると10分以下とも言われますが、大切なのは時間ではなく、小さい範囲でも「片付けられた」という成功体験をすること。なんとか集中力が続く時間だけでも、片付ける習慣を付けるのが重要なわけです。
何をすべきか忘れがちな側面もあるので、「〇時に片付けをする」などのメモを、目に付く場所に貼っておくのもおすすめです。
場所を絞って片付ける
片付けると決めた時間に集中して、1か所に範囲を絞って片付けるのも効果的です。
ADHDは、飽きっぽい特性があるため、ゴミ屋敷を丸ごと片付けるどころか、一部屋の片付けも続きません。長い目で見て、今日は収納1つだけ、明日は部屋の1㎡の中だけなど、毎回場所を絞って提案してみましょう。
なんでもBOXを準備して迷わせない
ADHD・発達障害の方は、物を元の位置に戻すことが苦手。少し歩けば元の位置に戻せるとしても、「面倒くさい」「後でやろう」「そういえば・・・」などと元の場所まで意識を保つのが難しいため、物が出しっぱなしになりがちです。
また、いざ片付け始めても、ためこみ癖で捨てられない症状も多く見受けられます。捨てるべきか否かを迷っているうちに、すっかり飽きて片付けを中断してしまいがち。
そのたびに物が散乱しないように、一部屋につき1つ「なんでもBOX」を設置してみましょう。
洗濯カゴくらいの箱を用意して、元に戻すのが面倒、捨てるか決断できない、などの時にはその中に放り込むだけでOK。部屋全体が散らかるのが防げるうえに、本人にも余計なプレッシャーを与えずに済みます。
そして、毎日決めた片付け時間に、「なんでもBOX」を片付ける習慣を付ければ、ある程度ゴミ屋敷化を防げる対策になるでしょう。
ADHDのゴミ屋敷を改善できる周囲のサポート【接し方のコツ】
ADHDのゴミ屋敷を改善するために、周囲のサポートも必須です。接し方のコツをご紹介します。
- 症状に寄りそって提案する
- 協力して片付ける
- 強い言葉を使わない
順番に解説していきます。
症状に寄り添って提案する
大前提として、ADHDの症状を正しく理解して、正しいサポートができるように準備しましょう。
集中力が持たないなら・・・
- 片づけるスペースを細かくエリア分けする
- 集中力が切れないように片付け時間を短く設定する
視覚的な混乱を防ぐなら・・・
- カゴやボックスで物を分類し、ラベルを貼るとどこに何があるか一目で分かるようにする
など、症状に適した片づけ方法を具体的に提案してみましょう。
協力して片付ける
ADHD・発達障害の住民に、ゴミ屋敷をひとりで片づけさせるのは得策ではありません。
毎日15分程度の短い時間で良いので、可能な限り一緒に片づける環境を作りましょう。正しく掃除や片づけができているかを一緒に確認すれば、本人も片付けに楽しさを覚えて、飽きずに続けられる可能性が高まります。
強い言葉を使わない
思ったように片づけが進められなくても、強い言葉で頭ごなしに注意するのは控えましょう。
強い口調の指示や説明は、相手にストレスを与え、より片付けや掃除への集中力が途切れます。強要するのではなく、本人のやる気を維持する点に着目するようにしてください。
ADHD・発達障害の脱ゴミ屋敷で重要な3つのポイント
脱ゴミ屋敷を狙うため、ADHDの症状とも共存できる3つのポイントをお伝えします。
- 自治体のヘルパーを呼ぶ
- 人との関わりを持たせて孤立させない
- 定期的に不用品回収業者を利用する
まわりに協力を仰いで、試せるポイントから実践してみてください。
自治体のヘルパーを呼ぶ
ADHD・発達障害を患っていて、住居がゴミ屋敷化している場合は、自治体や民間のヘルパーさんにサポートしてもらう方法があります。
ADHDの方は、外ではゴム手袋をはめる、マスクを何枚も重ねるなど、潔癖症な一面もあります。もともと持っている潔癖な性格から、お掃除専門家のヘルパーの助言なら、素直に聞き入れやすい傾向があります。
定期的にヘルパーさんからアドバイスをもらう状況に徐々に慣れれば、自然と片づけの習慣が続けやすくなるでしょう。
人と関わりを持たせて孤立させない
ADHDは、もともと決まり事やルールを守るのが苦手。人と関わりを持たずに一人の時間が増えると、他人の目に触れずに気がゆるみ、どんどんゴミ屋敷化が進んでしまいます。
ゴミ屋敷が進むと、友人や知人などとも疎遠になりがち、という悪循環に陥りやすい実状があります。友人にできるだけ定期的に訪ねてもらう、家族行事を頻繁に実施するなど、人との交流を持つようにすれば、本人も気持ちに張りが出るはずです。
定期的に不用品回収業者を利用する
片付けの習慣を提案したり、第三者に訪問してもらったりなどと、良かれと思って対策をとっても、逆に気を張りすぎて疲れさせてしまっては元も子もありません。
「片付けなくては」という気持ちがストレスになり、うつ病や不安障害などの疾患にもつながりかねないので、思ったように片付けが進まない場合は、片付けの専門業者の利用も検討してみましょう。
近隣へのプライバシーにも配慮してくれるだけでなく、例えば住民をちょっと連れ出している間に、迅速に不用品や粗大ゴミを回収してくれます。
ADHDのゴミ屋敷に不用品回収を利用するメリット
ADHDが原因でゴミ屋敷化した住居を、不用品回収を利用して片付けるメリットをご紹介します。
- プライバシーに配慮してくれる
- タイミングを選びやすい
- 分別不要で定額プランを使える
ニーズにあったメリットをチェックしてみてください。
プライバシーに配慮してくれる
不用品回収業者は、プライバシーに配慮して作業を進めるのが大前提。個人情報やプライベートなアイテムの扱いにとても慎重です。ゴミ屋敷の状態を近隣住民に知られたくない場合でも、迅速かつ目立たないように片付け作業を遂行してくれるでしょう。
まわりの目を妙に気にしがちなADHDの住民でも、安心してサービスを利用できるでしょう。
タイミングを選びやすい
24時間年中無休で活動している不用品回収業者であれば、スケジュール調整も柔軟に対応してくれます。片付けるタイミングを選びやすい点は、ADHDのような計画的な対応が難しい症状でも住民のペースを保ちやすく、無駄な混乱を避けられるでしょう。
急な予定変更にも柔軟に対応してくれる業者も多く、本人の意思も尊重しつつ無理なく片付けられます。
分別不要で定額プランを使える
さまざまなゴミが散乱した状態のゴミ屋敷は特に、ゴミを分別するだけでも重労働。
不用品回収業者は、あらゆるゴミや不用品を分別不要で回収してくれます。もちろん回収後も適切に処理してくれるので安心して任せられます。
また、トラック積み放題プランを利用すれば、どんなに大量のゴミでも価格が変動しません。以下の表のように、ゴミの量にあわせてトラックも選べます。
トラック積み放題プランの種類 | 料金相場 | トラック積載量 |
---|---|---|
軽トラック積み放題(作業員1人) | 10,000円~25,000円 | 350kg |
1.5tトラック積み放題(作業員1~2人) | 35,000円前後 | 1.5t |
2tトラック積み放題(作業員2人) | 50,000円前後 | 2t |
4tトラック積み放題(作業員2人以上) | 80,000円前後 | 4t |
定額プランで料金が明確なので、予算を気にせずに丸投げできますね。
ADHDの方も安心!ゴミ屋敷の片付けは粗大ゴミ回収サービスへ
ADHDとゴミ屋敷の関連性、ゴミ屋敷化を防ぐコツや対策などをご紹介しました。
ADHDの特性を理解し、症状に寄り添った負担が少ない片付け方を選びましょう。
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急に転勤が決まり、家族で引っ越しをすることになりました。
来てもらってから処分したものがどんどん出てきて予定よりも増えたのですが、全部引き取ってももらえたため、引っ越し準備がスムーズに行えました。