本記事では、ゴミ屋敷化した実家を放置するリスクや片付けの具体的な方法を解説します。
- 実家がゴミ屋敷化していて親が心配
- 実家で来客対応ができない
- 相続や遺品整理が不安
上記のようなお悩みをお持ちの方に向けて、少しでも早く片付けるための手順や親の説得方法などをお伝えします。安心して依頼できる片付け業者のメリットや費用相場もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ゴミ屋敷化した実家を放置するのは危険!
最初に、ゴミ屋敷化した実家を放置するリスクを確認しましょう。
- 火事や怪我のリスクが高まる
- 健康被害につながる
- 近隣住民とトラブルになる
- 遺品整理が難しい
- 相続時に揉めるケースがある
それぞれ順番に解説していきます。
火事や怪我のリスクが高まる
ゴミ屋敷は生活スペースにゴミが氾濫している状態。ストーブやタバコ、蚊取り線香などの小さな火種でも、ゴミからゴミへあっという間に燃え広がり、火事になる恐れがあります。ただでさえ、ゴミ屋敷は放火されやすく、通常の住宅よりも火災リスクが高い環境です。
足の踏み場もないゴミで、消火活動が難航するのもゴミ屋敷で起こる火災の怖さ。実際、火元となったゴミ屋敷の鎮火に時間がかかり、周囲の建物を巻き込む大火災となったケースもあるのです。
火災以外にも、地震でゴミが崩れて下敷きになったり、台風でゴミが周囲に散乱したりなどの危険が山積みと言えるでしょう。
>> ゴミ屋敷の火事・火災は対策できる!3つの出火原因とリスク回避策を解説
健康被害につながる
生ゴミなども溜め込みがちなゴミ屋敷は、悪臭やカビ、害虫、害獣の発生が避けられません。
そのまま放置すれば、アレルギー発症などの原因になるため、実家の親のような高齢者は特に注意が必要です。また、大量のゴミが歩行の邪魔となるため、親が高齢であるほど転倒リスクも高まります。
近隣住民とトラブルになる
ゴミが家の外にあふれるレベルになると、悪臭や景観悪化からご近所トラブルに発展しやすくなります。実際、自治体へのゴミ屋敷の相談は、約9割が地域住民からという現実も。
もしゴミが隣家の敷地へなだれたり、近隣に生活被害が発生したりすると、ゴミ屋敷の所有者に対して損害賠償請求される懸念も出てきます。実家に住んでいる親に責任能力がなければ、子どもも無関係ではいられないでしょう。
実家のゴミ屋敷化は、身内だけの問題ではないのです。
遺品整理が難しい
実家には親の銀行通帳や印鑑、保険証、家の権利書などの貴重品も多くあるはず。各種手続きで必要になったときに、見つけ出すのが大変だと大きな問題です。
また、実家がゴミ屋敷状態での遺品整理は、ゴミ屋敷の片付けも相まって、遺族に精神的・肉体的負担がかかります。親がまだ元気なうちにゴミ屋敷の片付けを済ませておくことで、生前整理にもつながりますね。
相続時に揉めるケースがある
実家がゴミ屋敷状態で、生前整理もままならないうちに親が亡くなると、相続のときに揉めやすくなります。
ゴミ屋敷の処分を検討しても、結局、先に家財やゴミを処分する必要があります。他の財産ごとゴミ屋敷を相続放棄したとしても、ゴミ屋敷を管理する義務は残るのです。
ゴミ屋敷と化した実家を片付けるための手順
それでは、ゴミ屋敷の実家を片付ける、具体的な手順を見ていきましょう。
- Step1:原因を探る
- Step2:親に片付けの必要性を納得させる
- Step3:具体的な片付け方を決める
この項で全体の流れを、次の項から詳細を解説していきます。
Step1:原因を探る
実家がゴミ屋敷化するまでの原因を探りましょう。原因を把握すれば、適切な対処法を見つけられるだけでなく、再度ゴミ屋敷化する恐れも軽減されます。
Step2:親に片付けの必要性を納得させる
ゴミ屋敷となった実家を片付けるにあたって最も大変なのは、親の説得です。
意地になって物を捨てたくないと言い張る親も多く、説得までに時間がかかることも少なくありません。
ゴミ屋敷化の原因がわかっても、当の本人が納得しないまま片付けを決行すると親子関係に亀裂が入ってしまいます。状況が悪化する懸念もあるため、無理に片付けずに親の気持ちを尊重しつつ説得しましょう。
Step3:具体的な片付け方を決める
ゴミ屋敷を片付けると納得してもらえたら、親の気が変わらないうちに片付けに着手しましょう。
ここでの選択肢は「自力での片付け」か「専門業者への依頼」の2つです。
ゴミ屋敷のレベルも千差万別。自力で片付けられるかはゴミ屋敷の状況によります。頻繁に実家に行けない場合やゴミが家の外にまであふれている場合などは、専門業者に依頼すべきと言えるでしょう。
【Step1】実家がゴミ屋敷化した原因を探る
最初のStepとして、実家がゴミ屋敷化した原因を探りましょう。主に以下のような理由が挙げられます。
- ものを溜め込みやすい性格
- 人の手を借りるのが嫌いな性格
- 孤独感が強い
- 体力が落ちている
- 認知症やうつを発症している
原因がわかれば、適切な対処法を見つけられる可能性があります。
ものを溜め込みやすい性格
物がない時代に育ち、捨てることに罪悪感がある世代や、整理整頓がどうしても苦手な親も多いでしょう。
性格や生活習慣が原因のため、身内が叱ったり怒ったりしても簡単には治りません。まずは不必要な物を徐々に減らし、暮らしやすいよう生活動線を作り直すサポートが必要です。
人の手を借りるのが嫌いな性格
ゴミ屋敷の住人は、「他人の手を借りたくない」と感じているケースも多く見受けられます。「ゴミ屋敷に住んでいる自分が恥ずかしい」「他人に知られたくない」という思いがあるのでしょう。
実の子供であっても、ゴミ屋敷を見られる・助けられるのに抵抗があるため、よりゴミが片付けられずに徐々に蓄積されてしまうのです。
孤独感が強い
広い家に一人で住んでいる孤独感から、想い出の残るさまざまなものを整理できずにゴミ屋敷化するケースは多く見受けられます。伴侶と死別したあとは特に、ぽっかり空いた心のすき間を埋めるために必要のないものを捨てられなくなるもの。
最近、親と長く顔を合わせていない、電話もしていない状況が続いているなら、訪ねる回数を増やすと状況が改善される可能性もあります。
体力が落ちている
加齢によって体力が落ちると、毎日の掃除やゴミ出しでもしんどくなるもの。腰痛や膝痛なども加わると、だんだんと片付けが億劫になり、ゴミ屋敷化につながります。
日々の掃除の負担を減らすためにも、まずは物を減らすのが第一です。その後、定期的な訪問や自治体のサポートを検討する必要があるでしょう。
認知症やうつを発症している
認知症やうつなどの症状も、ゴミ屋敷化と関係が深いと言えます。
同じようなものを何度も買ったり、ゴミの分別ができなくなったりする場合は、認知症の可能性があります。ストレスでうつ病を発症している場合も、自分の健康状態や生活環境に無関心になり、片付けがおざなりになります。
本人が自力で解決するのは難しいため、軽度のうちに医療機関を受診させたほうがよいでしょう。
【Step2】ゴミ屋敷の実家に住む親を納得させる
ゴミ屋敷を片付ける手順で一番苦戦しがちなStepは、実家に住む親の説得と言えるでしょう。
- 頭ごなしに否定しない
- 環境に変化があったタイミングで説得する
- 普段使用していない部屋から片付ける
- どうしても説得が難しい場合は自治体を頼る
上記に注意しつつ、時間をかけて説得していく必要があります。
頭ごなしに否定しない
何度言っても片付けられない場合も、親を真っ向から否定するとますます意固地になる恐れがあります。
孤独感からゴミ屋敷化させている親もいるとお伝えしました。子供の発言には、想像以上に敏感に反応するケースもあるのです。
頭ごなしな言い方は極力避け、親の意向を最大限尊重するようにしましょう。
環境に変化があったタイミングで説得する
ゴミ屋敷のレベルや親本人の状況によりますが、親が片付ける必要性を感じるタイミングまで待つのもひとつの方法です。
たとえば親が施設入居を考え出したり、訪問ヘルパーが決まったりなど、生活が変化するタイミングがあると、自然に掃除の必要性を感じるでしょう。
また、親の怪我や病気の悪化も転機のひとつ。「このままでは心配だから、安全に暮らせるよう片付けしよう」と優しく伝えてみましょう。
普段使用していない部屋から片付ける
なかなか説得の効果が出ない時は、パーソナルスペースから遠い場所から片付け始めましょう。
家の中にあるゴミや荷物に執着していると、全部片付けるのに抵抗があるもの。しかし、親が普段使っているエリアから遠い場所から掃除を始めれば、キレイになった心地良さを目の当たりにして、家全体の片付けにも前向きになってくれるでしょう。
リビング、台所、貴重なものが入った引き出しなどなどは最終段階として、まずは外まわりや靴置き場、納戸あたりから提案してみましょう。
どうしても説得が難しい場合は自治体を頼る
片付けを無理強いすべきではありませんが、そのまま放置しておくわけにもいきません。
- すでに近所から苦情が入っている
- 認知症やうつ病などの症状が疑われる
- 健康状態が悪化している
上記のようなケースは、対応を急ぐ必要があります。どうしても親族だけで説得が難しい場合は、自治体への相談をおすすめします。
市町村によっては、ゴミ屋敷について市民から相談が持ち込まれた際の対応ルールを定めていたり、福祉の面から何らかのサポートを実施していたりする自治体もあります。
親族以外の第三者が入ることで、親も素直に話を聞いてくれるかもしれません。
【Step3】ゴミ屋敷化した実家を片付ける
最後のStepとして、いよいよゴミ屋敷の片付けです。まずは以下のどちらかにすべきか検討しましょう。
- 自力で片付けられる範囲か確認する
- 難しい場合は片付け専門業者に依頼する
それぞれ解説していきます。
自力で片付けられる範囲か確認する
業者に依頼せず、まずは自力でゴミ屋敷の片付ける場合は、ゴミの仕分け〜集めたゴミの捨て方まで計画してから取り組みましょう。
粗大ゴミの回収やゴミ処理センターへゴミを持ち込む場合は、予約が必要な自治体がほとんど。日程もかなり限られるので、計画性が必須です。
できるだけ、親と一緒に片づけることも重要です。親にとって大切なものをうっかり処分するケースも防げるだけでなく、自ら片付ければゴミ屋敷の再発防止につながるでしょう。
難しい場合は片付け専門業者に依頼する
自力では難しいレベルで業者に依頼する場合は、ゴミ屋敷の対応実績があるところを選びましょう。以下の流れでゴミ屋敷問題を解決してくれます。
- 問い合わせ
- 無料見積もり
- 正式依頼
- 片付け作業(作業スペースの養生、ゴミの分別、簡易清掃などを含む)
- お支払い
- ゴミの処理
自力ではゴミの分別だけでも大仕事。専門業者のメリットを活用するのが得策と言えます。
>> なんでも回収業者はこちら!分別不要で生活ゴミ・腐敗物・汚物・事業ごみを格安処分
ゴミ屋敷化した実家片付けを業者依頼するメリット
最後に、ゴミ屋敷片付け専門業者に依頼するメリットをまとめました。
- 迅速に対応してくれる
- プライバシーに配慮してくれる
- 遺品整理も丁寧に対応してくれる
それぞれ解説していきます。
迅速に対応してくれる
ゴミ屋敷清掃を専門に実施する業者は、24時間年中無休で、急な依頼に駆けつけてくれるところがほとんど。大家さんから督促が来た、近隣からの苦情が絶えない、などの事態にも早急に対応してくれます。
まずは無料の現地確認・見積もり作成を依頼しましょう。多くの事例に対応している業者は、一連の作業を迅速に進めてくれるので、心身共に負担が減るでしょう。
プライバシーに配慮してくれる
今すぐ清掃や片付けを依頼したいが、現状があまりに汚すぎて恥ずかしくて相談できない、という悪循環で依頼を迷うケースも少なくないはずです。
その点、専門業者は、プライバシーの遵守を徹底しています。作業の時間帯や養生対応など、近隣に余計な詮索をされないための配慮もしてくれるので、まずは相談してみましょう。
>> 近所にバレない粗大ゴミの処分方法!自治体と不用品回収業者を比較!
遺品整理も丁寧に対応してくれる
多くの業者が、回収作業以外のオプションサービスを提供しています。同じ業者に依頼すれば、総額の節約になるだけでなく、遺品整理などの気が重い繊細な作業も、丁寧に対応してくれます。
ゴミ屋敷でも大丈夫…?実家の片付けは粗大ゴミ回収サービスへ相談を!
実家がゴミ屋敷になってしまった時の対処法をご紹介しました。
ゴミ屋敷を早急に整理して、実家の親ともども、綺麗で気持ちの良い生活を取り戻しましょう。
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