藤沢市では、自治体による粗大ゴミ回収を行っていますが、粗大ゴミの回収ルールが細かく指定されています。
そこで今回は、藤沢市の粗大ゴミの出し方や持込方法について解説します。民間業者との比較もまとめたので、自宅にある粗大ゴミの大きさや量などから、最も手軽に粗大ゴミ回収を依頼する方法を検討してください。
藤沢市の粗大ごみ | 種類別の出し方

藤沢市の粗大ごみや、出し方について解説していきます。藤沢市は多くの自治体とは異なり、
「大型ごみ」と「特別大型ごみ」の2種類に分けられているのが特徴的です。 大型ごみと特別大型ごみは、以下のように取り決められています。
- 大型ごみ…1辺または長さが50cm以上で2m未満のごみ
- 特別大型ごみ…藤沢市が指定している以下の16品目
たんす・ベッドおよび電動ベッド(マットレスとセット可)・ソファー・畳・食器棚・物置・机・流し台・サイドボード・門柱(門扉を含む)・浴槽・オルガンおよび電子オルガンなどの鍵盤楽器類(ピアノ線などの弦がないもの)・スプリング入りマットレス(ベッドとセット可)・書棚・温水器(家庭用で1辺の長さが2m未満のもの)・マッサージチェア(100kg未満のもの)
1個の重量が100kgを超えるごみ、長さが2mを超えるごみは収集していません。また、特別大型ごみに指定されている品目は、全ての1辺または長さが1m未満であれば、大型ごみになります。
大型ごみと特別大型ごみは、有料の各戸収集で処分が可能です。ただし、藤沢市では粗大ごみに関して詳細な決まりがあるため、ごみの分別が複雑になっています。
インターネットの「ごみ検索システム」や、スマートフォンで利用できる「藤沢市ごみ分別アプリ」があるので、分別やごみの出し方に困ったら活用するようにしましょう。
藤沢市で大型ごみに指定されている品目
藤沢市では、大きさが50cm未満でも、大型ごみに指定されている品目があるので分別には注意が必要です。以下に紹介する一部の家電製品や、不燃ごみとして処理の難しいものは大型ごみの扱いになります。
家電製品など |
電子レンジ・食器洗い機・ミシン・ワープロ・スキャナー・プリンター・カラオケ機械セット・ビデオおよびDVDデッキ・デジタルチューナー・石油ストーブ・掃除機・FAX(家庭用電話機付)・ステレオセット/アンプ/チューナー |
不燃ごみとして処理が難しいもの |
風呂釜・直径10cm以上25cm未満の材木・自動車およびバイク用のタイヤおよびホイール・物干し台・10kg未満の使用済みのプロパンガスボンベ・フロンガス使用の除湿機 |
掃除機はハンディーカークリーナーであれば、不燃ごみで処分可能です。また、物干し台は台座のみでも大型ごみになります。 一方で傘やカーテンレール、野球のバットや竹刀など、50cm以上でも大型ごみに分類されず、不燃ごみの扱いになる品目もあります。
自分で判断できない時は、ごみ検索システムやごみ分別アプリを利用しましょう。
藤沢市で例外的な出し方をする粗大ごみ
藤沢市は、粗大ごみの出し方にもいくつか例外があるので注意しなければなりません。 例えば、大型ごみは原則として1個で1点として数えますが、複数で1点扱いになる品目や、1束単位や1組単位で扱う品目があります。それぞれについて、品目を1部紹介するので参考にしてください。
1点単位で扱うもの |
布団類(3枚まで1点)・網戸(3枚まで1点)・しょうじ/ふすま(2枚まで1点)・物干し竿(5本まで1点)・カーシートカバー(1台分まで1点) |
1束単位で扱うもの |
材木類(厚さ10cm以上25cm未満のもの)・すだれ類・パイプ類・金属棒/金属片/金属板/金属製棚板・ガラスや板ガラスなど |
1組単位で扱うもの |
ステレオセット・電気こたつとこたつ板・ゴルフバッグとクラブ・スキー板とストック・松葉杖・うすときね |
束は重さ50kg未満まで、1束1点としています。応接セットのソファーとテーブルや、システムキッチンのガスコンロと戸棚など、単体で使用できるものは1組とみなされないので気をつけましょう。
藤沢市の自治体サービスで利用できない粗大ごみ
藤沢市の自治体回収を利用する際は、事前に処分したい粗大ごみについて確認しておきましょう。多くの自治体に共通してますが、
藤沢市では主に以下のものは回収していません。
- 家電リサイクル対象製品
- パソコン
- オートバイ
- 事業系ごみ
- 市で収集できない粗大ごみ
事業から出たごみは原則として事業者の責任で処理が必要です。産業廃棄物や医療廃棄物は市で一切収集しないので、該当業者に依頼してください。
家電リサイクル対象製品やパソコン、オートバイについては、法に基づいてリサイクルが義務付けられているため、市では回収していません。
藤沢市の収集できない粗大ごみ
藤沢市では回収が不可能な粗大ごみがいくつかあります。
危険物や処理が困難なものは、原則として収集していません。市で処分ができない、販売店や専門業者に相談が必要な品目は以下の通りです。
- バッテリー
- 耐火金庫
- 10kg以上のプロパンガス
- 消化器(簡易スプレー式は特定処理品目として収集可能)
- ピアノ
- コンクリートがら
このほかにも処理が困難な品目があるので、判断しにくい場合は環境事業センター[0466-87-3912]に問い合わせてください。
藤沢市の粗大ごみ | 役所回収vs回収業者

藤沢市で、さまざまな粗大ごみを1度に処分したいのであれば、
民間の不用品回収業者をおすすめします。藤沢市は、ほかの自治体に比べて大型ごみや特別大型ごみとして処分できる品目が多かったり、例外的な処分方法があったりしますが、分別が非常に複雑です。
不用品回収業者なら、分別やごみごとの排出といった手間がかかりません。藤沢市の自治体サービスと、不用品回収業者の特徴をまとめてみたので、比較してみてください。
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藤沢市の自治体サービス |
不用品回収業者 |
回収不可品目 |
家電リサイクル対象製品・パソコン・オートバイ・処理が困難なものなど |
業者によって異なるがほぼ回収可能 |
日時指定 |
不可 |
可能 |
手数料 |
1品目 500円(大型) / 1,000円(特別大型) |
1品目500円~ |
手数料については、自治体サービスの方が明快ですが、不用品回収業者なら日時の指定ができます。ほとんどの自治体では、まず日時が指定できず、回収までに期間を要するケースが多いです。
また民間の業者であれば、最短即日で対応可能なので、大量の粗大ごみを一気に処分したい人は、不用品回収業者を検討してみてください。
藤沢市での粗大ごみの出し方[自治体回収]
藤沢市の粗大ごみの自治体回収は、基本的に予約制の各戸収集(有料)になります。持ち込みについては、下記で詳しく解説しますが、原則としては受け付けていません。
粗大ごみの各戸収集の予約は、株式会社藤沢市興業公社で受け付けています。下記の4通りの方法で、申し込みが可能です。
電話 |
0466-23-5301 |
FAX |
0466-26-7684 |
インターネット |
https://sodai-sys.jp/fujisawa/users/ |
チャットボット |
藤沢市LINE公式アカウントを経由 |
電話での申し込みは、土曜日と日曜日、祝日を除いて、8時30分〜12時と13時〜17時の時間で受け付けています。品目の追加や変更、取り消しは収集日の3日前までに電話で依頼してください。
インターネットとチャットポットは、土曜日と日曜日、祝日と年末年始を除く収集日の7日前23時59分までが、申し込みの締切日です。
[例 : 収集日が金曜日→前週水曜日23時59分まで]
平日のみを数えてさかのぼりますが、祝日やGW、年末年始はその限りではありません。 収集の流れや注意点、料金や緊急時の持ち込みについて解説していくので参考にしてください。
粗大ごみの各戸収集の流れ
藤沢市の大型ごみ・特別大型ごみの各戸収集の流れについて紹介します。藤沢市で粗大ごみの処分を考えている人は参考にしてください。
- 藤沢市興業公社に各戸収集を予約
- 必要な金額分の大型ごみ処理手数料納付券を購入
- 納付券に名前または受付番号と収集日を記入してごみに貼付
- 収集日の朝8時までに排出場所に粗大ごみを排出
収集は8時から16時までの間で順番に回収するよう配車していますが、時間指定には対応していません。必ず収集日の朝8時までに排出場所に出すようにしてください。
排出場所は、戸建住宅であれば敷地内の道路側のスペース、集合住宅であれば専用の集積所になります。申し込みから収集までの期間の目安は、時期の混み具合によって異なりますが、最大で3週間程度です。
粗大ごみの排出が困難な人が利用できるサービス
大型ごみや特別大型ごみの排出が困難な人は、藤沢市による排出サポートを受けられます。
「福祉大型ごみ収集」は、下記のいずれかに当てはまる世帯を対象に提供されているサービスです。
- 日常で介助や介護を必要とするおおむね65歳以上の高齢者のみの世帯
- 障がい者のみの世帯
- 上記の高齢者や障がい者のいる世帯で同居者が虚弱または年少者のみの世帯
- そのほか市長が特に必要であると認めた世帯
障がい者の人は「身体障がい者手帳」や「療育手帳」、「精神障がい者保健福祉手帳」の交付を受けている人が対象になります。 利用する際は、収集作業に必要な動線の確保や、運び出し中の壁の破損などについての了承が必要です。
利用や詳細については、環境事業センター[0466-87-3912]に問い合わせてください。
各戸収集の料金
各戸収集の料金は、大型ごみ処理手数料納付券を購入しての支払いとなり、大型ごみと特別大型ごみでそれぞれで値段が設定されています。
大型ごみであれば1点(1束・1組)で500円、特別大型ごみが1点で1,000円です。納付券は500円券の1枚のみなので、大型ごみなら1点につき1枚、特別大型ごみであれば1点につき2枚購入して貼付してください。
納付券は、藤沢市内のコンビニや大型ごみ処理手数料納付券取扱店の店舗、市役所の環境総務課や市民センター、公民館や処理施設で購入できます。
藤沢市での粗大ごみの持ち込みについて
藤沢市は災害や火災、引越しなどの緊急時に限り、大型ごみと特別大型ごみの直接搬入が可能です。原則としては、処理施設へのごみの持ち込みは受け付けていません。市内に処理施設があり、ごみの材質によって持ち込み先が異なります。
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施設名 |
住所 |
電話番号 |
・可燃系大型ごみ ・可燃系特別大型ごみ |
石名坂環境事業所 |
藤沢市本藤沢2-1-1 |
0466-81-6211 |
・不燃系大型ごみ ・不燃系特別大型ごみ |
リサイクルプラザ藤沢 |
藤沢市桐原町23-1(北部環境事業所内) |
0466-45-4090 |
両施設とも受付時間は、平日の9時〜12時および13時〜16時と、祝日の9時〜12時です。土曜日と日曜日、年末年始は受け付けていません。 災害や火災の際は原則無料になりますが、引越し時は有料で、大型ごみなら1点500円、特別大型ごみなら1点1,000円の料金がかかります。
持ち込みに関する詳細については上記の施設へ、災害や火災時などの事前申し込みや詳細については、藤沢市役所環境総務課[0466-25-1111]に問い合わせてください。
自治体回収の実際 | 粗大ごみの回収はいつ頃

藤沢市の各戸収集は、料金がわかりやすく、ほかの自治体に比べて大型の粗大ごみを安く処分できますが、デメリットもあります。
自治体回収は、申し込みから回収までの目安が1週間程度の自治体が多いですが、藤沢市は最大3週間という目安のため、めどが立てにくいです。 引越しの際に処分する粗大ごみであれば、施設へ搬入できますが、状況が限られています。
断捨離や、ごみ屋敷や汚部屋の片付けで、粗大ごみを急いで処理したい人には、藤沢市の各戸収集は利用しにくいでしょう。
藤沢市での粗大ごみの出し方[業者回収]

藤沢市で、民間の不用品回収業者を利用した場合の、粗大ごみの出し方について紹介します。藤沢市で、以下のような悩みのある人は、参考にしてください。
- 「処分したい粗大ごみが色々あって分別がめんどくさい」
- 「大量にある粗大ごみを一気に処分したい」
不用品回収業者なら、自治体の回収サービスで生じるさまざまな手間が省ける上、スピーディーな処分も可能です。依頼から回収までたったの2ステップなので、藤沢市で粗大ごみを処分したい人は検討してみてください。
STEP1 : 見積もりを依頼
まずは見積もりの依頼ですが、藤沢市で利用できる不用品回収業者から、希望条件に合いそうな業者をいくつかピックアップしましょう。不用品回収業者は数が多く、提供してるサービスも業者によって異なるので、業者の見極めが大切です。
回収品目やスピード対応など、あらかじめ希望条件を整理しておけば、業者を絞りやすくなり、比較もしやすくなります。条件である程度絞れたら、安く利用できる業者や、優良業者を見極めるために、複数社に見積もりを依頼しましょう。
見積もりは少なくとも2〜3社への依頼をおすすめします。
STEP2 : 日時を指定
希望条件で絞れた不用品回収業者の中で、納得できる見積もりの業者が見つかったら、日時の指定をして依頼は完了です。作業日までに分別をしたり、梱包したりなどの事前準備は、基本的に必要ありません。
依頼する内容や業者によっては、分別の指示があるケースもあります。作業を全てお任せしたいのであれば、全てサポートしてくれる不用品回収業者に依頼しましょう。
藤沢市で粗大ごみの出し方に迷ったら

藤沢市で粗大ゴミの回収を依頼する際は、民間の不用品回収業者への依頼をおすすめします。
自治体回収も可能ですが、自治体のルールは細かく分かれていたり日時指定ができなかったり、デメリットが多いです。
お得なパックプランも用意しておりますので、ぜひ不用品回収に悩んだ際には、粗大ごみ回収サービスまでご相談ください。
急に転勤が決まり、家族で引っ越しをすることになりました。
来てもらってから処分したものがどんどん出てきて予定よりも増えたのですが、全部引き取ってももらえたため、引っ越し準備がスムーズに行えました。