小金井市の粗大ごみの出し方や、収集・持ち込み方法及び無料回収の条件をご紹介します。
小金井市は、大学研・究施設が多い文教地区であり、都立小金井公園をはじめとし多くの公園が設けられた緑の多い住宅都市となっています。
また、行政に関しては、ごみの減量化やリユースを積極的に行っており、粗大ごみを含めたごみの有効活用が盛んに行われている都市です。
この様な取組が行われているため、粗大ごみの出し方にも事細かなルールが設けられており、何でも粗大ごみとして排出することは叶いません。
そこでこの記事では、小金井市での粗大ごみ出し方に関する情報を解説したいと思います。
また、合わせて小金井市で行われているリサイクルの取組みや補助金等に関しても紹介していくので、参考にして下さい。
記事の目次
小金井市で粗大ごみを無料で回収してもらう条件
小金井市では、粗大ごみを含めた家庭ごみ(燃やすごみ、燃やさないごみ、資源ごみ、等)の回収は全て有料となっているので、基本的に粗大ごみを無料で回収してもらうことは叶いません。
しかし、以下の様な一定の条件を満たす場合、粗大ごみや家庭ごみの一部を無料で回収してもらうことが可能となっています。
災害等による廃棄物処理手数料の減免制度
小金井市では、火災、風水害、地震等の災害に罹災したことで発生した家庭ごみ(燃やすごみ、燃やさないごみ、資源ごみ、粗大ごみ等)がある世帯に対して、所定の手続きを踏むことによって廃棄物処理手数料が減免される制度が設けられています。
ただし、減免の判断に関しては、り災者立会いのもと現地を確認を行うようになているので、全てのごみが対象となるわけではありません。
また、建築廃材(畳、壁材、ブロック等)、破砕不適物、危険物等に関しては、小金井市で収集処分が行えないので、減免の対象外となっています。
廃棄物処理手数料の減免の手順
- 必要書類を揃え、ごみ対策課の窓口へ提出する
- 申請後、現場確認が行われ処理方法について相談を行う
- 現地確認後、収集日時が決定され収集が行われる
必要書類 | ・り災証明書 ・廃棄物処理手数料(減額・免除)申請書 ・印鑑 |
問合わせ先 | ごみ対策課清掃係 TEL:0570-00-5371または042-387-9835(無料通話) FAX:042-383-6577 メールアドレス:s040299(at)koganei-shi.jp |
注意事項 | ・ごみは収集できる場所まで排出する必要があります。 ・分別は自分で行う必要があります。 ・建築廃材(畳、壁材、ブロック等)、破砕不適物、危険物等は収集出来ません。 |
使用済小型家電・パソコンの無料回収
小金井市では、小型家電やパソコンに含まれているレアメタルのリサイクルのため、リネットジャパンリサイクル株式会社と提携し、無料で使用済小型家電・パソコンの宅配便回収を行っています。
使用済小型家電・パソコン無料回収の手順
- リネットジャパンリサイクル株式会社のホームページから申し込む
- 段ボール箱が送付されるので、回収物を入れる
- 後日指定した日時に、宅配業者が回収を行う
回収品目 | ・パソコン ・携帯電話 ・ビデオデッキ ・オーディオ機器 ・キッチン家電 ・生活家電 等約400品目 ※詳しくはコチラを確認して下さい。 |
回収費用 | パソコン本体またはタブレットを含む場合は、箱に入るだけ無料 それ以外は、1箱1,500円 ※段ボール入れられる大きさは、3辺合計140㎝以内、重さ20kg以下 |
問合わせ先 | ごみ対策課清掃係 TEL:0570-00-5371または042-387-9835(無料通話) FAX:042-383-6577 メールアドレス:s040299(at)koganei-shi.jp |
注意事項 | TV、冷蔵庫、洗濯機・乾燥機、エアコンなどの家電4品目は対象外です。 |
くつ・かばん類の無料回収
小金井市では、不要になったくつ・かばん類を国内外でリユースするために無料で回収をしています。回収は拠点回収となっており、以下の表の場所にて行っています。
ゴミ袋の節約、及びごみの減量にもつながるので、利用されてみては如何でしょうか。
回収場所 | 中間処理場 資材置場(小金井市貫井北町1丁目8番25号) |
回収日時 | 毎月第2火曜日 午後3時~午後4時(祝日は除く) |
問い合わせ先 | TEL:0570-00-5371または042-387-9835(無料通話) FAX:042-383-6577 メールアドレス:s040299(at)koganei-shi.jp ※中間処理場での問い合わせは行っていません。 |
生ごみの無料回収
小金井市では、毎週土曜日に以下の小中学校において生ゴミの無料回収を行っています。
学校に設置された生ゴミ処理機に投入することでリサイクルを行うようになっており、希望すれば食品リサイクル堆肥を無料で配布(1回20kgまで)してもらうことも可能です。
なお、投入できる生ごみは、食品廃棄物に限り、貝殻などの硬いものは投入出来ません。また、持ち込む場所によっては、食用廃油の回収にも対応しています。
回収場所 | 回収日時 | 食用廃油の回収 |
第一小学校 | 毎週土曜日 午前9時~午前10時 | ○ |
第三小学校 | ☓ | |
緑小学校 | ○ | |
南小学校 | ○ | |
前原小学校 | ☓ | |
第一中学校 | 毎週土曜日 午前10時~午前11時 | ○ |
第二中学校 | 毎週土曜日 午前9時~午前10時 | ○ |
※第三小学校は、耐震工事のため9月末まで回収が中止されています。
※回収可能な生ゴミはコチラを確認して下さい。
小金井市で回収出来る粗大ごみ
小金井市で回収で回収できる粗大ごみは、以下の通りとなっています。
なお、一辺が200cmを超え、重量が60kgを超える粗大ごみに関しては、解体・切断する必要があります。
また、じゅうたん、カーペット、ホットカーペット、ぬいぐるみ、すのこ、波板、トタン板、物干し竿等に関しては、一辺が50cm以下に切断する事で、燃やすごみ又は燃やさないごみとして排出する事が可能です。
回収できる粗大ごみ | 回収できない粗大ごみ |
一辺が40㎝以上のもので、おおむね5kgを超えるもの | ・事業系粗大ごみ
※家電リサイクル対象製品に関しては、販売店又は家電リサイクル受付センター(電話:042-383-0531)へ申し込んで下さい。 |
小金井市での粗大ごみの出し方
小金井市で粗大ごみを回収してもらう手順は以下の様になっています。なお、即日の回収は望めませんので、期間に余裕を持って申し込むようにしましょう。
①粗大ごみ回収の申し込み
小金井市で粗大ごみを回収してもらうには
- 粗大ごみ受付センター(TEL:042-387-9829)
- 第二庁舎4階ごみ対策課窓口
にて月曜~金曜、午前8時30分~午後5時15分まで(土曜・日曜・年末年始は休み)に申し込みを行います。
なお、申込みの際に粗大ごみの寸法や個数を伝える必要があるので、事前に調べておく必要があります。
※メールによる申込みは受け付けていません。
②粗大ごみ処理券の購入
申込み完了後、粗大ごみ処理券を取扱店にて購入します。必ず申込みの際に伝えられた料金分の処理券を購入するようにし、不足分が出ないようにしましょう。
※料金が足りない場合は回収されません。
※粗大ごみ処理券取扱店はコチラを確認して下さい。
粗大ごみ処分の手数料一覧
▼棚類 ▼机類 ▼椅子類 ▼その他家具類 ▼寝具(布団)類 ▼じゅうたん類
▼調理機器類 ▼台所用品類 ▼空調機器類 ▼その他家庭用品類
▼オーディオ機器類 ▼映像・電子機器類 ▼事務機器類 ▼遊具類 ▼子供用品類
▼楽器類 ▼運動・健康器具類 ▼アウトドア用品類 ▼その他趣味用品等
③粗大ごみの排出
購入した粗大ごみ処理券に「申込日」と「名前」を油性ペン等消えないもので記入し、排出する粗大ごみに貼り付けて指定場所に排出します。
なお粗大ごみ処理券の台紙は領収書になっているので、収集が済むまで保管しておく必要があります。
粗大ごみの持ち込みに関して
小金井市では、粗大ごみの持ち込み回収を行っていません。
そのため、粗大ごみを回収してもらうには粗大ごみの申込み・収集日を待つ必要があるので、短期間で回収してもらいたいのであれば粗大ごみ回収業者の利用を検討する必要があります。
なお、小金井市では、一般廃棄物収集運搬業許可業者の紹介を行っています。一般廃棄物収集運搬業許可業者一覧についてに関しては、コチラを確認して下さい。
小金井市におけるごみの減量化の取り組み
小金井市では、粗大ごみ及びごみの減量化のとして以下の様な取り組みをおこなっています。
これらを上手に利用すれば、粗大ごみやごみを減らすばかりでなく、廃棄手数料を節約することも出来るので、ぜひ検討してみては如何でしょうか。
リサイクルバザー
小金井市では、ごみの減量化を目的として、家庭で不要になった品物を広くリユース出来るようにリサイクルバザーをおこなっています。
出店料が必要となっていますが、要らなくなったものを有効活用出来るので、単に粗大ごみとして捨てるよりも賢く処分する事が可能です。
対象者 | 市内在住の方(業者の方は出店不可) |
場所 | 上之原会館 住所:小金井市本町五丁目6番19号 |
日時 | 毎月第3木曜日(8月を除く) 午前10時~正午 出店受付は、午前9時30分開始 |
出店料 | 1区画200円(1.5m×0.45m) |
取扱品目 | 一般雑貨、電気製品、衣類等 ただし、手作り品、合成洗剤、フロンガス使用製品、医薬品、動植物、びん・缶詰以外の食品等は出品不可。 |
問い合わせ先 | 経済課消費生活係 電話:042-387-9831 FAX:042-386-2609 メールアドレス:s030399(at)koganei-shi.jp |
おもちゃの病院
小金井市では、おもちゃの修理を行い、ごみの減量化を目的とした取組を行っています。
新たにおもちゃを購入する費用の節約になるばかりか、おもちゃへの愛着も湧いてくるので、お子さん達も喜べるものとなっています。
場所 | 上之原会館 住所:小金井市本町五丁目6番19号 |
日時 | 毎月第3木曜日(8月を除く) 午前10時~正午 |
費用 | 1件100円 ※ただし、材料費は実費となっています。 |
問い合わせ先 | 経済課消費生活係 電話:042-387-9831 FAX:042-386-2609 メールアドレス:s030399(at)koganei-shi.jp |
食器リサイクル
小金井市では、リユースを目的とした食器リサイクルを行っています。
知らずしらずの内に増えがちな食器ですが、捨てるよりもリサイクル出来るのであれば、ごみ袋の節約にもなるので、検討してみることをおすすめします。
対象者 | 市内在住の方(業者の方は不可) |
場所 | 上之原会館 住所:小金井市本町五丁目6番19号 |
日時 | 毎月第3木曜日(8月を除く) 午前10時~正午 |
回収可能な食器 | 陶磁器(せともの)食器(茶わん、皿、カップなど) |
回収できないもの | 土鍋など素焼きの食器、ボーンチャイナ、強化ガラス食器、花びん、灰皿などの食器以外のもの、ひびの入っているもの、割れたり汚れのひどい食器 |
問い合わせ先 | 経済課消費生活係 電話:042-387-9831 FAX:042-386-2609 メールアドレス:s030399(at)koganei-shi.jp |
不用品交換コーナー
小金井市では、ごみの減量化及び市民の生活利便性向上のために、不用品交換コーナーを常設設置しています。
家具や家電ばかりでなく、様々なものを登録可能で、有償・無償等も自由に決められるので、不用品を有意義に処分することが出来ます。
利用方法
- 不用品交換カード登録申込書に必要事項を記入し、経済課に申し出る
- 不用品交換コーナーにカードが提示される
- 交換希望の方が現れれば、直接交渉を行う
- 交渉後、結果を経済課消費生活係(TEL:042-387-9831)まで連絡する
対象者 | 市内在住の方 |
設置場所 | 市役所第二庁舎4階「不用品交換コーナー」 |
登録可能なもの | 家具、電気製品、家庭用品、一般機器、乳幼児用品などで、使用できる状態のもの |
登録できないもの | 修理を要する品物、食料品、不動産、自動車、薬品、酒類、たばこ、ペットなど |
注意事項 | ・営利目的の利用はできません。 ・譲り受けた品物についてトラブルが生じ場合は、当事者間で解決する事が求められます。 |
問合わせ先 | 経済課消費生活係 電話:042-387-9831 FAX:042-386-2609 メールアドレス:s030399(at)koganei-shi.jp |
小金井市のごみの減量化に関する補助金
小金井市では、生ごみの減量化を図り、生活環境保全を実現することを目的として、家庭用ごみ減量化処理機を購入する方に対して補助金を交付する制度が設けられています。
家庭用生ごみ減量化処理機器購入費補助制度
申込み方法
- ごみ対策課窓口、または購入承認申請書を郵送を送付し、事前申し込みを行う
- 申請後、市から承認通知書が送付されたら30日以内に処理機器を購入する
- 機器の購入後、60日以内に補助金の交付申請を行う
- 提出した書類に問題がなければ補助金が交付される
対象者 | 市内在住で生ごみ減量化処理機器を購入・使用される方 |
補助額 | ・生ごみ減量化処理機器購入金額の4/5
○補助上限 |
必要書類 | ○事前申請時
○交付申請時 |
問合わせ先 | ごみ対策課清掃係 TEL:0570-00-5371または042-387-9835(無料通話) FAX:042-383-6577 メールアドレス:s040299(at)koganei-shi.jp |
注意事項 | ・過去に補助を受けて場合、家庭用電動生ごみ処理機、家庭用手動かくはん式生ごみ処理機の場合は5年、生ごみ堆肥化容器の場合は3年を経過している方が対象です。 ・申請前の購入は対象になりません。 ※詳しくはコチラを確認して下さい。 |
小金井市の粗大ごみ回収状況
粗大ごみ処理申込状況(単位:件)
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 計 | |
平成27年度 | 3,323 | 3,365 | 3,425 | 3,178 | 3,153 | 3,181 | 3,365 | 3,183 | 3,595 | 2,772 | 2,514 | 3,241 | 38,295 |
平成28年度 | 3,217 | 3,465 | 3,443 | 3,167 | 3,149 | 3,233 | 3,199 | 3,609 | 3,626 | 3,217 | 2,490 | 3,445 | 39,260 |
平成29年度 | 3,084 | 3,617 | 3,458 | 2,816 | 3,702 | 3,193 | 3,216 | 3,510 | 3,439 | 2,971 | 2,470 | 3,211 | 38,687 |
小金井市の粗大ごみ回収状況を見てみると、過去3年間でほぼ横ばいの数字となっています。
一方、人工構成に関しては、現在微増しているものの、2020年をピークに減少に転じる事が予測されており、2040年には高齢化率は約33%となる見込みが立てられています。
いまのところ、小金井市のHPで粗大ごみの排出自粛は謳われていませんが、今後遺品整理等で増加する事が考えられ、より粗大ごみの回収が難しくなることが懸念されます。
そのため、小金井市で粗大ごみを回収してもらうだけでなく、民間業者への依頼も視野に入れておくことも賢明だと言えるでしょう。
小金井市で粗大ごみの出し方を検討されている方へ
小金井市の粗大ごみの出し方や、収集・持ち込み方法及び無料回収の条件を紹介してきました。
小金井市では、粗大ごみの無料回収は基本的に行っていませんが、小型家電やパソコンの無料回収、リサイクル等の取組が盛んに行われています。
特に、生ごみに関しては、拠点回収やそれらを利用した堆肥の無料提供、家庭用の生ごみ処理機の購入補助が行われているのが特徴的です。
また、粗大ごみに関しては、一定の大きさに解体・切断することで、燃やすごみ又は燃やさないごみとして排出する事が可能なので、融通の利く回収を行っている点は利便性が高いと言えるでしょう。
なお、遺品整理など大量の粗大ごみが排出する様なケースは、小金井市ではやや不向きである面が強くなっています。
この様なケースにも対応するためにも、民間の粗大ごみ回収業者も同時に検討するべきだと言えのではないでしょうか。