本記事では、親と揉めがちな実家の片付けについて、原因やNGワードなどを紹介していきます。
ものにあふれている実家を片付けようとしない親と、ついけんかになってしまう方も少なくないはず。
- 良かれと思って片付けているのに・・・
- 使わない物だらけなのに・・・
- このままじゃ生前整理が追い付かない!
そんな子どもの思いが、親を追い詰めかねません。片付けが進まないと、自分もますます大変になってしまうでしょう。親子の関係だからこそ揉める実家の片付けを、無事に完了させるための解決策をお伝えしますので、ぜひお役立てください!
実家片付けで親と必ず揉める4つの理由
最初に、実家の片付けで親と揉める理由を見てみましょう。
- 親と子で価値観が違う
- 勝手に大事なものを捨てられると思っている
- 今のままでも生活に支障がないと思っている
- 親としてのプライドがある
心当たりがあるケースを参考にしてください。
親と子で価値観が違う
まず、親と子供の価値観の不一致が挙げられます。
現在60代~70代の親世代が子供の頃は、まだものが貴重な時代で、「もったいない精神」というワードがあるほど。一方で、現代は、欲しいものが安価で簡単に手に入る時代です。使っているものが壊れたら、捨てて新しいものを買うという価値観が一般的である点に、大きな意識の違いがあるでしょう。
親がものを捨てたがらないのは、世代の差による価値観の不一致が根底にあるわけです。
物が捨てられない高齢者の、自宅のゴミ屋敷化が増えています。実家の現状が近しい方は、以下記事をチェックしてみてください。
勝手に大事なものを捨てられると思っている
2つ目に、勝手に大事なものを捨てられると思っている可能性が考えられます。
高齢になるにつれ、体力や気力が低下して、片付けたい気持ちがあっても、どこから手を付けたらいいか分からなくなっているケースも大いにありえます。
そのような中で子供から急かすように「片付ける」と言われると、大事なものを勝手に捨てられる不安にかられてしまうのです。
今のままでも生活に支障がないと思っている
3つ目の理由として、今のままでも生活に支障がないと考えているケースもあります。
「日常使うものをまわりに置いていて充分便利なのに、置き場所を変えられたら困る」と言われたことはありませんか?毎日暮らしていると、特に不便がない生活に満足し、子供が片付けようと言っても「面倒だからいい」となるわけです。
親としてのプライドがある
親としてのプライドがあるため、子供の世話にはなりたくないと考えている方もいます。
自分はまだそんなに衰えてはいない、と考えている半面で、高齢による認知能力の低下で細かい汚れや異臭などに気づきにくくなるのも事実。
それを子供に「できないの?」「代わりにやってあげる」などと言われると、親としてのプライドが傷つきます。近所の目線も、気にしているケースも多いですよ。
近所の目に触れたり、親を刺激したりせずに粗大ゴミ回収してもらいたい方は、以下記事も参考にしてください。
揉める実家片付けのNGワード【じゃあどうすれば?】
実家の片付けには、親とのコミュニケーションが必要不可欠。片付けに関して揉める時間で片付けが進まなくなる悪循環に陥らないために、親が傷付く言い回しは避けましょう。
NGワードとして、以下のような言い方が挙げられます。
- 全部捨てて!
- こんなものまでとっておくなんて信じられない
- もう使わないでしょ
- どうしてできないの
- お父さん(お母さん)のためにやってあげているのに
- 将来、私が大変になるんだよ
しまった!と思った方も多いのでは?つい口に出している言葉が親を傷つけているかもしれません。
「片付ける」点が目標なのは同じにせよ、言い回しを変えてみる意識をしてみてください。
例)使っていないタオルがたくさんある
- ×「こんなにあっても使わないでしょ」
- ○「今のは雑巾にして、新しいのを下ろそうよ。使わないともったいないよ」
親世代には、「もったいない」というワードが響きます。
例)着ていない服がたくさんある
- ×「どうせもう着ないでしょ」
- ○「地震が来たら危ないから、とりあえずまとめておこう」
先行きが短いと連想されるワードも避け、どんな世代にも起こりうる災害などの場面から親を心配する気持ちを表しましょう。
実際に、親と揉めた時の具体的な解決策については、次の項から解説していきます。
実家の片付けで親と揉めた時の解決策
実家の片付けで親と揉めた時の解決策を見ていきましょう。
- 片付けてよかった点を伝える
- ただ捨てるわけではない点を伝える
- 親の思い入れのないもの・場所から片付ける
- 自分の理想を押し付けない
順番に解説していきます。
片付けてよかった点を伝える
まずは、片付けてよかったメリットを伝えていきましょう。以下のようなメリットは、比較的すぐに伝わりやすいのではないでしょうか。
- ものが少なくなったから掃除が楽だね
- つまずくことが減ったんじゃない?
- 高いところにものがなくなったから取り出しやすいね
- 風通しが良くなって気持ちいいね!
- 家がキレイになったから、みんなで集まれるね
家を片付けたために「こんなにいいことがあるんだ」と実感してもらえれば、片付けに対して前向きな気持ちを持ってもらえますよ。
ただ捨てるわけではない点を伝える
ものを大切にしたい親世代には、「片付け=捨てる」わけではない点も、しっかり伝えるべきです。
実際、使っていないものを家に眠らせておくだけではもったいないですよね。「必要な人に使ってもらう方法があるよ」と、捨てるのではなくリサイクルや寄付をすすめてみましょう。
断捨離効果が心身ともに良い影響を与える点を、以下記事で詳しく解説しています。
親の思い入れのないもの・場所から片付ける
とっかかりとして、思い入れのないものや場所から片付け始めるのもおすすめ。
空き箱や紙袋、段ボールなど、明らかにゴミと判断できるものや、親が普段出入りしない倉庫や昔の子ども部屋などから片付け始めてみてください。
親の目に留まりがちなアイテムから手を付けると、なかなか捨てさせてくれず揉める原因に。思い入れのないものから整理してキキレイなスペースが増えれば、片付いた状態を見て協力的になる可能性もあります。
自分の理想を押し付けない
いつまでに片付けを済ませたい、などの都合があるものの、自分の理想を押し付けないようにしましょう。
親と揉めて理想が現実にならないと、結局自分のストレスが増加します。思った通りに進まなくても、親の安全や避難経路が確保できていればOK、程度の心構えで取り組むのも、必要な考え方と言えるのです。
親の意思を尊重して、自主的に動いてもらえるサポートをするのが、親子双方によって良い結果になるでしょう。
実家の片付けを成功させるために、以下記事もあわせてチェックしてみてください。
実家の片付けで揉めるのを避けられないなら
それでもやはり聞き耳を持ってくれないなどとお悩みの場合は、第三者を介入してサポートしてもらうのも検討してみましょう。実家の片付けを手助けしてくれる方法をお伝えします。
- 不用品回収業者に依頼する
- 自治体に相談する
それぞれ、参考にしてください。
不用品回収業者に依頼する
精神的にも体力的にも頼りになるのが、不用品回収業者の片付けサービス。
実家の片付けで意見が対立しても、不用品回収業者のようなプロの意見を差し込むと、家族間の調整がスムーズになる場合もあります。
ゴミ屋敷の片付けなどを数多くこなす不用品回収業者は、適切な処分方法や物品の価値を見極める場数を踏んでいます。客観的な判断は、つい感情的になりがちな家族の話し合いにうまく風を通せるでしょう。遺品整理などのオプションサービスを活用すれば、精神面でも支えになってくれるはず。
さらに、回収業者は大型家具や大量の不用品も手際よく搬出してくれます。早い段階で家のスペースも広がり、自分たちでもスムーズに片付けしやすくなりますよ。
実家の片付けを依頼できる業者や費用相場は、以下記事からチェックできます。
自治体に相談する
実家の片付けで揉め事を避けたい場合、自治体の相談窓口でも相談に乗ってくれます。
自治体によって異なりますが、高齢の家族が住んでいる場合の不用品回収サービスなどを実施している自治体もあるので、実家のある自治体にサポート内容を確認してみましょう。
条件をクリアして、片付け支援サービスや専門スタッフのアドバイスなどをもらえれば、客観的な片付けスケジュールが立てられるはず。ただし、さまざまな手続きには時間がかかるため、迅速さを求める場合にはもどかしい面も否めません。
不用品回収などのサービスを利用しつつ、うまく連携が取れると良いですね。
実家片付けで揉めるのを防げる業者依頼のメリット
不用品回収の片付けサービスにはさまざまなメリットがありますが、特に片付けで揉めるケースに役立つメリットを挙げていきます。
- プロの意見なら親も聞き入れやすい
- 兄弟の協力がなくても片付けられる
上記2点を、それぞれ解説していきます。
プロの意見なら親も聞き入れやすい
親子で話すと感情的になりがちな場面でも、第三者として片付けのプロが間に入れば、意外に合理的な意見が通りやすくななるもの。
納得のいく片付け方法だけでなく、親の思い出の品や大切にしている物に対する配慮を欠かさずに、適切なタイミングでアドバイスしてくれます。親のかたくなな心もほぐれ、衝突を避けながら効率的に作業を進められるでしょう。
家財道具処分のコツや業者の選び方は、以下記事を参考にしてください。
兄弟の協力がなくても片付けられる
兄弟が全く協力してくれない、一人娘で頼れる親戚もいない、などで孤立無援な状況でも、不用品回収業者のサポートは心強いでしょう。
女手ひとつでは手に負えない重い家具の移動や大量の不用品処理も、手際よく解決できます。遠方に住んでいる兄弟が参加できない場合や、何日も予定を空けられない時でも、業者が短期間で片付けを決行してくれるので、心身ともに頼りにできるはず。
実家の片付けを娘一人に任されてしまった場合は、以下記事をチェックしてみてください。
実家片付けで揉めるのを回避!揉めているのを改善したいなら
実家の片付けで揉める現状を、打破する解決策などをお伝えしました。
想い出を大事にしたい親の気持ちを理解しようとしても、そのままで実家は片付きません。揉めずに実家の片付けを成功させたいなら、プロの手を借りるのが得策。実家がキレイになれば、親の気も晴れるはずです。
『粗大ゴミ回収・不用品回収・ゴミ屋敷清掃のパイオニア!粗大ゴミ回収サービス』は、プロならではの配慮とスピードで、実家の片付けをスムーズに実施します。数多くの片付け実績をベースに、親の気持ちにも寄り添って作業してくれるので安心ですよ!
急に転勤が決まり、家族で引っ越しをすることになりました。
来てもらってから処分したものがどんどん出てきて予定よりも増えたのですが、全部引き取ってももらえたため、引っ越し準備がスムーズに行えました。