あなたが廃棄する予定の不用品処分に、どれだけの費用がかかるのかイメージできるでしょうか?
おそらく、不用品回収業者を利用したことがない方にとって、処分費用を想像するのは難しいことだと思います。
しかし、この記事で解説する不用品回収業者の「料金の仕組み」と「料金相場」を知るだけで費用をイメージしやすくなります。
また、料金の仕組みがわかることで費用を節約するためのヒントにもなるはずです。
記事の後半では不用品回収業者を安く利用するためのコツもご紹介するので、参考にしながらお得に不用品を処分してみてください。
不用品回収業者の料金の仕組みとは?
不用品回収業者を利用するときの料金は、主に以下に4つの料金から成り立っています。
- 基本料金
- 人件費
- 車両費
- 処分費
上記の4つについて料金内容の説明と相場を解説していきます。
1.基本料金
基本料金の相場:3,000円〜5,000円
基本料金は不用品回収業者の利用にかかる必要経費だとお考えください。
なぜ基本料金が設定されているのかと言うと、不用品の数が少ない場合に業者側の利益が極端に少なくなるのを防ぐためです。
例えば、小型家電1点の回収費用は1,000円程度です。その1,000円のためにスタッフ1名が数十分間をかけて派遣されるのは割に合いません。このように最低限の利益を保証するために基本料金が設定されています。
ちなみに、「積み放題プラン」など一定量の不用品処分が保証されている場合は、基本料金込みの価格に設定されていることが多いです。
2.人件費
人件費の相場:3,000円〜5,000円
人件費 | 1時間当たりの相場 |
---|---|
通常の作業 | 3,000円程度 |
重量物・技術的な作業 | 5,000円程度 |
人件費はスタッフ1名・1時間あたりの料金です。
不用品を運搬したり仕分けするための費用ですが、重たい物を運んだりサイズの大きな物を運ぶ場合は人件費の相場が高くなります。
3.車両費
車両費の相場:3,000円〜10,000円
車両のタイプ | 車両費相場 |
---|---|
軽トラック | 3,000~4,000円程度 |
1トントラック | 6,000円程度 |
2トントラック | 8,000円程度 |
車両費は不用品の運搬に使用するトラックの利用料金です。
軽トラックや2tトラックの用意が可能で、トラックのサイズが大きくなるほど相場が高くなります。
また、雨風や土ぼこりを防ぐ”幌付き”のトラックや”アルミボックス付き”のトラックは、通常のトラックに比べて数千円ほど料金が高くなります。
4.処分費
処分費の相場:約300円/10kg
ゴミの区分 | 処分料金 |
---|---|
一般廃棄物の相場 | 約300~350円/10㎏ |
産業廃棄物の相場 | 約500~705円/10㎏ |
医療廃棄物の相場 | 約3,500円/10㎏ |
- 一般廃棄物:一般家庭で日常生活を送ること出るゴミ
- 産業廃棄物:工場などの事業所から出るゴミ
- 医療廃棄物:医療行為に伴って出るゴミ
処分費は不用品をゴミ処理場で処分するための費用で、自治体が処理費用を負担するという意味では必ず処分費が発生します。
ただし、業者が不用品をリユース・リサイクルする場合は、処分を行わないため処分費が発生しません。
また、市区町村によっては従量制ではなく、タンスや布団など品物ごとに料金が設定されている地域もあります。
家電リサイクル法対象のテレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・乾燥機を処分する際は別途1,000円〜3,000円ほどのリサイクル料金が発生します。
その他の有料オプション
上記の4つに含まれていない作業は、以下のような有料オプションとして追加することが可能です。
内容 | 料金 |
---|---|
家具・倉庫の分解 | 0円〜3,000円 |
エアコンの取り外し | 0円〜5,000円 |
階段での運び出し | 300円〜1,000円/階 |
吊り降ろし作業 | 10,000円〜 |
PCのデータ消去 | 1,000円〜3,000円 |
人員増加 | 人員追加:6,000円/人 |
深夜・早朝 | 5,000円 |
分別・荷造り | 5,000円~ |
養生作業 | 2,000円~ |
上記のオプションを利用することで、ご自分で行う不用品処分の負担をほぼゼロにできます。
時間や労力をかけずに不用品を処分したい場合はオプションの追加を検討することになります。
また、積み放題のパック料金などの場合、こうしたオプション料金がすべて含まれているケースもあります。
不用品回収業者の料金相場
不用品回収業者の料金体系は大きく次の2つに分かれています。
- 単品回収プラン
- 積み放題プラン
①単品回収プランの相場
単品回収プランは「基本料金+品目ごとの料金」から成り立っています。
不用品の数が増えるごとに費用が高くなるので、不用品の数が少ない場合に単品回収プランをご検討ください。
また、ここで言う基本料金にはスタッフ1名の人件費と車両費が含まれていることが多く、品目ごとの料金が処分費に相当します。
品目別単品回収プランの相場表
品目 | 料金相場 |
---|---|
エアコン | 3,000円〜 |
ノートパソコン | 2,500円〜 |
テレビ | 2,000円〜 |
冷蔵庫 | 3,500円〜 |
洗濯機 | 2,500円〜 |
本棚 | 4,000円〜 |
ソファー | 3,100円〜 |
布団 | 3,200円〜 |
ダイニングテーブル | 2,500円〜 |
炊飯器 | 2,500円〜 |
ピアノ | 10,000円〜 |
不用品回収業者によって料金は多少異なりますが、上記のような一覧で相場を把握しておくと業者を選ぶ際の目安となります。
②積み放題プランの相場
最近では、ほとんどの不用品回収業者では積み放題プランが用意されています。
定額料金でトラックに不用品を積み放題なので、不用品の数が多い場合に検討してみてください。
積み放題プランの料金には「基本料金・人件費・車両費・処分費」が含まれていることが多く、業者によっては階段料金・スタッフ1名追加料金・エアコン取り外し費用も含まれています。
このように積み放題プランには様々な料金が含まれているため、不用品回収の際にオプションをお得に利用して利便性を追求したい方にもおすすめです。
トラックのサイズ別積み放題プランの相場表
トラックの種類 | 料金相場 | 間取り |
---|---|---|
軽トラック積み放題 | 15,000円〜30,000円 | 1R〜1K |
1tトラック積み放題 | 20,000円〜50,000円 | 1DK〜1LDK |
1.5tトラック積み放題 | 40,000円〜60,000円 | 1LDK〜2DK |
2tトラック積み放題 | 50,000円〜70,000円 | 2DK〜2LDK |
3tトラック積み放題 | 60,000円〜90,000円 | 2LDK〜3DK |
4tトラック積み放題 | 100,000円以上 | 3LDK以上 |
トラックの種類ごとの料金相場と、それに対応する間取りも表にまとめました。
引っ越しなどで大量の不用品が出る場合は、間取りから依頼するべきトラックの種類と相場を逆引きしてみてください。
不用品回収を利用する際は以下の3つのコツから事業者を検討しましょう。
- 明確な料金体系の掲示をしている
- 輸送費の節約を考慮して、できるだけ近い事業者を選ぶ
- 事業者によって必要コストが変わってくるため、数社を比較して決定する
不用品回収業者に安く依頼する3のコツ
不用品回収の費用は業者や状況によって大きく変わり、振り幅が大きいことが特徴です。
そのせいで予算を立てにくいという弊害もありますが、良い意味で捉えるとコツ次第で費用を大幅に抑えることができるのです。
今回ご説明した不用品回収業者の「料金の仕組み」を利用した業者に安く依頼するコツを見ていきましょう。
コツ1|4つの料金の出費を抑える
不用品回収業者の利用料金は、主に以下に4つの料金から成り立つとお伝えしました。
- 基本料金
- 人件費
- 車両費
- 処分費
つまり上記4つの料金を抑えることで費用を節約できるというわけです。
具体的には次の方法で4つの料金を節約していきましょう。
- 運搬作業を手伝う
→スタッフ1名分の人件費を節約 - 知人に譲るなどして不用品を減らす
→車両費と処分費の節約 - ゴミの分別・袋詰を済ませておく
→スタッフ1名あたりの人件費を節約 - 「基本料金割引」などのキャンペーンを利用する
→基本料金の節約
このように業者側の負担が減る作業をしておくことで、4つの料金をダイレクトに節約することができます。
キャンペーンの利用はどなたでも簡単に節約できるコツですので、初回限定割引などを実施している業者を利用してみてください。
コツ2|オプションの追加を避ける
家具の分解や階段での持ち運びにはオプション料金がかかります。
以下の方法でオプション料金をなるべく避けることで費用を節約していきましょう。
- 不用品を1階にまとめておく
- 家具の分解を済ませておく
- エアコン取り外し無料の業者を利用する
上記の方法で節約できますが、階段を使った運搬や家具の分解は無理のない範囲で行ってください。
特にエレベーターの無いマンションでの運搬作業は危険を伴うので、安全性を考慮してスタッフに任せた方が良いでしょう。
エアコンの処分がメインになる場合は、取り外し無料の業者を利用すると大幅に費用を節約できます。
コツ3|相見積もりと値下げ交渉
料金の安い業者を見つけるためには1社でも多くから見積もりを取ることが必要です。
少なくとも2社以上から見積もりを取って料金やサービスを比較してみてください。
また、相見積もりを取ることで簡単に値下げ交渉できるようになります。
見積もりの際に他社の見積もりを提示するか、他社への依頼も考えていることを伝えることでスタッフの競争心を煽り、通常よりも安い料金を提示してもらいやすくなるのです。
安い料金で頼める不用品回収業者をお探しの方へ
今回は不用品回収の料金の仕組みや相場、その仕組を利用した安く依頼する3つのコツをご紹介しました。
もしかすると「料金は安いほど良い」とお考えの方がいらっしゃるかも知れませんが、一概に「安い業者=優良業者」とは言えません。
最も大切なのは適正価格で責任を持って不用品を処分してくれる業者であることです。
私たち粗大ゴミ回収サービスは適正価格の範囲内で、回収内容に合わせて最もお得になる回収料金・サービスをご提案させていただきます。
不用品を処分される際はぜひ粗大ゴミ回収サービスをご検討ください。
急に転勤が決まり、家族で引っ越しをすることになりました。
来てもらってから処分したものがどんどん出てきて予定よりも増えたのですが、全部引き取ってももらえたため、引っ越し準備がスムーズに行えました。