ゴミ屋敷は主に、4つの段階にレベル分けができます。
軽度のゴミ屋敷であれば自力で片付け可能な状態ですが、そのまま放置することでさまざまなリスクを招く可能性があるため、速やかな対処が必要です。
この記事では、そんな軽度のゴミ屋敷がどの程度のものかから、具体的な片付け手順、さらには軽度のうちに片付けるメリットまで詳しく解説していきます。ゴミ屋敷の深刻化を食い止め、きれいな家で快適に生活したい方はぜひお役立てください。
軽度のゴミ屋敷とはどんな状態?レベル感の判断基準3つ
ここでは、軽度のゴミ屋敷の基準を3つ解説します。
- 床が見える
- ゴミより物が多く悪臭はない
- とはいえ、十分な休息ができる状態ではない
どのような状態だと軽度のゴミ屋敷と言えるのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。
床が見える
軽度のゴミ屋敷は床が見える状態で、ここが通常のゴミ屋敷との大きな差です。
ただし、きれいに見える状態というよりは、落ちているゴミや物の隙間から床が見えたり物をどかせば簡単に床がでてきたりするレベルです。軽度のゴミ屋敷の場合は大体のゴミの量が見て把握できるため、自力で掃除がしやすい状態といえるでしょう。
ゴミより物が多く悪臭はない
ゴミより物が多く、悪臭がない状態が軽度のゴミ屋敷です。重度のゴミ屋敷では食べ残しや飲み残しなどのさまざまなゴミが散乱していて、当然悪臭や害虫が発生します。一方、軽度のゴミ屋敷では物が多く、ゴミは少ないため、悪臭がしない場合が多いです。
出した物が放置されていたり物が多すぎることで散らかっていたりするケースが多いため、ゴミ屋敷というより汚部屋という表現の方が近い場合もあります。軽度の場合は整理整頓でだいぶスッキリするので、自力での復旧も可能性が残されています。
とはいえ、十分な休息ができる状態ではない
とはいえゴミ屋敷なので、とても、ゆっくり休息ができる状態ではありません。この基準が、軽度とはいえゴミ屋敷と判断できるポイントで、早急な解決が望まれる状況です。
部屋の中にゴミが散乱しており、休息中や睡眠中もリラックスして過ごすことが難しく、身体をはじめ心も休まらないでしょう。休息が取れないことで睡眠の質も下がるため、精神的にも余裕がなくなります。自身が気づかないうちに体調が悪化している場合もあるため注意が必要です。
自身の部屋や家の状態が「軽度以上のゴミ屋敷かも?」という場合は、他のレベル感についても解説している下記記事をご覧ください。
軽度のゴミ屋敷を自分で片付ける4つのステップ
軽度のゴミ屋敷を自分で片付けるためには、以下の4つのステップで進むのがおすすめです。
- 目標・計画を立てる
- いる物といらない物に仕分ける
- ゴミを処分する
- 掃除をしてきれいに整える
それぞれのステップごとに詳しく解説します。
1.目標・計画を立てる
自身でゴミ屋敷を片づける場合は、計画を立てることが大切です。計画を立てずに掃除を始めると途中で行き詰まったり飽きたりする可能性が高く、掃除を辞めてしまうケースがあるため注意しましょう。片付けをする日程や期限、スペースや順番などの計画を立て少しずつ掃除を進めます。
また、片付け後の目標も一緒に決めてから掃除を進めるとモチベーションが維持できるため、目標と計画を一緒に立てて片付けを始めるのがおすすめです。
2.いる物といらない物に仕分ける
計画が立て終わったらできるだけ広いスペースの部屋から片付けを進め、分別作業に入ります。
一定期間使用していない物や不要な物は処分し、必要な物のみ残していく作業です。ただし、すぐに判断が難しい物を無理やり捨てると後悔する可能性があるため、判断に迷う持ち物がある場合は保留ボックスを設け、時間をかけて「いる・いらない」の判断するのがおすすめです。
3.ゴミを処分する
ゴミの分別が終わった後は、いらないと判断したゴミを自治体の分別ルールに従って処分します。
ゴミの仕分けルールや処分日の日程は自治体によって異なるため、分からない場合は自治体ごとに配布されている冊子やWEBで処分方法や処分日を確認すると良いでしょう。ただし、自治体で処分する際は収集の回数が少ない場合が多く、処分日まで不用品を保管しておく必要があります。
ゴミを放置することでゴミ屋敷にリバウンドする可能性があるため、すぐにゴミを処分したい方は不用品回収業者などを活用して素早く片付けるのがおすすめです。
4.掃除をしてきれいに整える
ゴミを処分した後は、掃除をして部屋をきれいにしましょう。軽度のゴミ屋敷といっても、長期間放置されている物やゴミがあった場所は汚れや埃などが多い状態です。掃除機をかけたり拭き掃除をしたりしながら部屋をきれいに整え、清潔な状態になってから必要な物を収納場所に納めます。
ただし、収納する際に物が多いと再びゴミ屋敷になる可能性があるため、物の量を調整しながら整理整頓しましょう。
軽度でもゴミ屋敷はゴミ屋敷!第三者を頼ろう【3つの相談先】
ゴミ屋敷を自力で片付けることが難しい場合は、第三者に頼る方法もあります。ゴミ屋敷の主な相談先は、以下の3つです。
- 知人や家族
- 行政機関
- 不用品回収業者や清掃業者
1つずつ詳しく見ていきましょう。
知人や家族
周囲に頼れる知人や家族がいる場合は、ゴミ屋敷の片付けを一緒にしてもらうのも1つの方法です。
軽度のゴミ屋敷でも状態によっては1人で片付けることが難しいため、協力を促しやすい知人や家族に相談すると良いでしょう。身近な人のサポートを受けることで掃除のモチベーションが向上するメリットもあるため、まずは周囲の人に相談し、ゴミ屋敷問題を解決するのがおすすめです。
行政機関
行政機関への相談も、ゴミ屋敷の問題の解決方法の1つです。
地域の市役所や保健所には、ゴミ屋敷や住環境に関する悩みついて相談できる窓口が設けられています。住民の健康や安全を守るための対策や支援が進められているため、相談することでゴミ屋敷の問題が解決される可能性があります。
そのため、知人や友人など周囲に頼れる人がいない場合は地域の行政機関に相談し、専門的なサポートを受けてゴミ屋敷の問題解決に努めましょう。
不用品回収業者や清掃業者
専門の業者に依頼するのも1つの方法です。ゴミ屋敷を清掃業者に依頼することで、短時間で最適なクリーニングをしてもらえます。自身の時間を有効活用できるだけでなく快適な住環境に整えられるため、自身での清掃が難しい場合は清掃業者を活用すると良いでしょう。
ただし、清掃業者に依頼すると費用が高くなるデメリットがあるため、できるだけ安く済ませたい方は不用品回収業者への依頼がおすすめです。不用品回収業者では不用品のみを処分するため清掃業者に依頼するよりも費用を抑えられます。
また、ゴミ屋敷の清掃も一緒に行っている業者もあるため、不用品の処分とゴミ屋敷の清掃がまとめてできるメリットがあります。気になる方は、見積もりの際に不用品回収業者に確認してみてください。
軽度でも恐い!ゴミ屋敷の4大リスク
軽度と言っても、ゴミ屋敷であることには変わりありません。ここでは、ゴミ屋敷の4つのリスクを詳しく解説します。
- 休息が取れないことで心身ともに疲弊する
- 健康に悪影響を及ぼす可能性がある
- 火災や転倒のリスクがある
- 退去費用や行政代執行により多額の費用が必要になる可能性も
ゴミ屋敷のリスクを把握し、自身の身を守れるようにしましょう。
休息が取れないことで心身ともに疲弊する
軽度のゴミ屋敷状態になると、体だけでなく精神的にも疲弊するリスクがあります。
軽度でもゴミ屋敷にはさまざまな物やゴミが散乱しているため、十分な休息が取れません。一時的に散らかっている部屋の場合は整理整頓して体を休めると回復できますが、日常的に部屋が散乱している場合は休息が十分に取れない状態が続くため、常に疲れた状態に陥ります。
休息不足になることで睡眠の質の低下やストレスが発散できない状態になるため、心の余裕がなくなり心身ともに疲弊する可能性が高くなります。
健康に悪影響を及ぼす可能性がある
ゴミ屋敷の最大のリスクの1つが、健康に悪影響を及ぼす点です。
掃除をしていなかったりゴミが放置されていたりする状態が続くと、軽度のゴミ屋敷でも埃やカビ、虫の死骸などのハウスダストが大量に溜まります。ハウスダストはさまざまなアレルゲンを含んでいるため、アレルギー性鼻炎や気管支炎、アトピー性皮膚炎などの疾患を引き起こす可能性が高くなります。
火災や転倒のリスクがある
軽度のゴミ屋敷でも火災や転倒のリスクがあるため、注意が必要です。
衣類やゴミなどの可燃物が多いゴミ屋敷は、一般的な家より火災リスクが高い傾向にあります。そのため、いざという時に逃げ遅れて命を落とす可能性もゼロではありません。また、ゴミが日常的に散乱している状態はつまずきやすく、転倒して怪我をするリスクもあります。
命の危険があることを認識し、自身の身を守るためにゴミ屋敷を改善する必要があるでしょう。ゴミ屋敷の火災のリスクについて詳しく把握したい方は、下記もチェックしてみてください。
退去費用や行政代執行により多額の費用が必要になる可能性も
軽度のゴミ屋敷を放置するとゴミ屋敷のレベルが重度になり、多額の費用が必要になる点にも注意が必要です。
例えば、ゴミ屋敷に関して自治体から指導や注意勧告を受けたにもかかわらず長期的に無視した場合、ゴミ屋敷条例に基づいて行われる行政代執行が行われる可能性があります。行政代執行が行われると、数百万円単位の請求が家主に請求されるケースがあります。
また、アパートなどの借家に住んでいる場合も原状回復費用を請求される確率が高くなるでしょう。ゴミ屋敷が理由で多額の請求がくるリスクがある点も、きちんと留意しておきましょう。
軽度のうちにゴミ屋敷を片付けるメリット
軽度のうちにゴミ屋敷を片付けられた場合、以下のようなメリットが得られます。
- 費用が抑えられる
- 健康状態の改善
それぞれのメリットについて詳しくみていきましょう。
費用が抑えられる
軽度の状態でゴミ屋敷を片付けられた場合、費用を抑えられる点はメリットの1つです。
一般的に物やゴミが多いほど処分にかかる費用は高くなり、少ないほど価格を抑えられる傾向にあります。例えば不用品回収業者に依頼した場合、遺品整理やゴミ屋敷の清掃には1番大きな4トントラックが必要になるため費用は高くなります。
しかし、軽度のゴミ屋敷は物が少ないため、最小の軽トラサイズで済むケースも多いです。荷物の多さによってトラックのサイズや費用が異なるため、できるだけ費用を抑えたい方は軽度のゴミ屋敷の状態で片付けられるようまずは相談を始めましょう。
健康状態の改善
健康状態が改善される点も、軽度のうちにゴミ屋敷を片付けるメリットの1つです。
重度のゴミ屋敷になると害虫の死骸やフン、埃やカビなどでハウスダストによるアレルギー性疾患を引き起こします。ハウスダストアレルギーになるとくしゃみや鼻詰まり、目や皮膚の痒み、咳などのさまざまな症状を引き起こし、日常生活にも支障をきたしてしまうでしょう。
その点、軽度のゴミ屋敷の状態で素早く片付けが完了すれば、健康面でも良い影響が得られるでしょう。
軽度か重度か判別不可でもOK!ゴミ屋敷は粗大ゴミ回収サービスにお任せを
軽度といってもゴミ屋敷であることに違いはありません。ゴミ屋敷が深刻化すると、心身ともに不健康になったり多額の費用が必要になったりします。少しでも早く快適な生活を始められるよう、外部を頼りましょう。
『粗大ゴミ回収・不用品回収・ゴミ屋敷清掃のパイオニア!粗大ゴミ回収サービス』は、軽度のゴミ屋敷でも重度のゴミ屋敷でも利用可能です。ゴミの量に合わせてプランが選べるので、気になる方はぜひご相談ください。
急に転勤が決まり、家族で引っ越しをすることになりました。
来てもらってから処分したものがどんどん出てきて予定よりも増えたのですが、全部引き取ってももらえたため、引っ越し準備がスムーズに行えました。