パソコンが故障したり新しく買い替えをする場合は、使用していたパソコンの処分を考えなければいけません。
しかし、パソコンの処分がはじめてであれば、処分方法やデータ消去の方法に戸惑ってしまうのではないでしょうか。
そこでこの記事では、パソコンの処分方法・費用・データ消去の可否について詳しく解説しました。
また、データ消去をしない場合のリスクや消去方法についても解説したので、ぜひ参考にしてみてください。
パソコンを処分する7つの方法
パソコンを処分する方法は、大きく以下の7つに分類されます。
- パソコン回収業者
- パソコンメーカーの回収
- 家電量販店の回収
- パソコンショップの回収
- 自治体の回収ボックス
- フリマサイトを利用
- 不用品回収業者の回収
処分方法によって費用やデータ消去の対応、対応しているパソコンなどが異なるので、ご自身に適した方法を探してみてください。
まずは、各処分方法の費用とデータ消去の可否を表にまとめました。
処分方法 | 費用 | データ消去 |
---|---|---|
パソコン回収業者 | 無料 ※2台目以降有料の場合もあり |
可能 ※オプション扱いの場合もあり |
パソコンメーカーの回収 | 無料 ※PCリサイクルマーク付きに限る |
お客様が消去 |
家電量販店の回収 | 無料・買取 | お客様が消去 |
パソコンショップの回収 | 無料・買取 | 可能 |
自治体の回収 | 無料 | お客様が消去 |
フリマアプリを利用 | 売却 | お客様が消去 |
不用品回収業者の回収 | 無料・買取・有料 | 業者による |
買取価格はメーカー・スペック・キズや不具合の有無によって大きく変動します。
一般的に「家電量販店・不用品回収業者<パソコンショップ<フリマアプリ」の順で高く売れる傾向があります。
それでは、各処分方法について詳しく見ていきましょう。
処分方法1|パソコン回収業者
パソコン回収業者は、メーカー製品・自作パソコン・故障や破損に関係なくパソコンを回収します。
データ消去もお任せできるので、とにかく手間をかけずパソコンを処分したい方におすすめです。
パソコンの回収手段は業者ごとに異なりますが、主に以下の3つの手段が用意されています。
- 郵送
- 宅配回収
- 持ち込み
料金はパソコン回収業者ごとに異なりますが、パソコン1台目はほとんどの業者で無料となっています。
例えば、環境省認定の「リネットジャパン」では、ダンボール1箱分は無料。2箱目からは1,500円/箱がかかります。また、データ消去にも3,000円/台が必要です。
処分方法2|パソコンメーカーの回収
パソコンを購入したメーカーに回収を依頼することも可能です。
申込みから回収までに1週間〜2週間ほどかかりますが、メーカーならではの安心感を優先したい方はメーカーの回収をご利用ください。
「PCリサイクルマーク」が付いているパソコンは無料回収されますが、PCリサイクルマークが付いていないパソコンは以下の料金表の金額が必要になります。
機器 | 料金 |
---|---|
デスクトップパソコン本体 液晶ディスプレイ ノートパソコン 液晶ディスプレイ一体型 |
各3,300円 |
CRT(ブラウン管)ディスプレイ CRT(ブラウン管)ディスプレイ一体型 |
各4,400円 |
パソコン回収の手続きは以下の6ステップに分かれており、各メーカーの受付窓口からお申し込みいただけます。
- 回収申し込み
- 料金支払い用紙郵送※
- 料金支払い※
- 輸送伝票などが到着
- 梱包
- 戸口集荷もしくは持ち込み
※PCマークが付いているパソコンは、ステップ2・3が不要です。
また、キーボード・マウス・電源コード等の付属品は一緒に回収できますが、プリンターやワープロなどの周辺機器は回収できないのでお気をつけください。
データ消去に関しては、各業者ともにお客様によるデータ消去をお願いしています。
処分方法3|家電量販店の回収
ヤマダ電機やエディオンなどの家電量販店でもパソコン回収を実施しています。
家電量販店ごとに回収方法や買取対応が異なるので、例として「ヤマダ電機」と「エディオン」のパソコン回収について表にまとめました。
比較項目 | ヤマダ電機 | エディオン |
---|---|---|
回収方法 | 持ち込み 配送 |
持ち込み |
買取対応 | 可能 | 不可 |
料金 | 無料 | 無料 |
データ消去 | お客様が消去 | お客様が消去 |
上記2店では「回収方法」と「買取対応」に違いがあります。パソコン回収に関して言えば、ヤマダ電機の方が利便性が高いと言えるでしょう。
多くの家電量販店では、物理的にハードディスクを破壊してデータを消去しますが、お客様の手であらかじめデータ消去することをお願いしています。
処分方法4|パソコンショップの回収
パソコン工房やドスパラなど多くのパソコンショップでは、データ消去まで無料で実施しています。
パソコン買取も積極的に行っているので、「パソコン買取+データ消去」を一任したい方におすすめです。
また、家電量販店に比べてパソコンに特化しているという点で安心感があり、より綿密な査定を受けることができるでしょう。
処分方法5|自治体の回収ボックス
各自治体に設置されている「回収ボックス」に入れてパソコンを処分することができます。
回収ボックスの設置場所は、小型家電リサイクル回収ポータルサイトで検索してみてください。
回収ボックスに入れて処分するだけなので、手続きが面倒な場合や手軽に処分したい方におすすめの方法です。
処分方法6|フリマサイトを利用
ヤフオクやメルカリなどのフリマサイトで、パソコンを売って処分することもできます。
ご自身で確実にデータを消去して発送する必要がありますが、購入者と直接取引をするので高値で売れる傾向にあります。
しかし、状態の悪いパソコンや人気のないモデルは買い手が付かないこともあるので、一定期間出品して落札されない場合は他の処分方法を検討しましょう。
処分方法7|不用品回収業者の回収
不用品全般を取り扱っている「不用品回収業者」でパソコンを処分することもできます。
古いモデルや状態の悪い製品は有料回収になるケースもありますが、即日回収や夜間対応など、時間の融通を利かせたいときに不用品回収業者がおすすめです。
有料回収の場合はパソコン1台あたり2,000円〜が相場となっており、人気モデルや状態の良い製品は無料回収・買取の対象になります。
また、パソコン周辺機器やパーツ、その他の不用品を処分する際は、まとめて回収できるので手間がかかりません。
怪しい回収業者に要注意
パソコンは中古品として再販売したり、パーツに価値があるので無料回収・買取を行う業者も多いです。
しかし、以下のような怪しい回収業者は、金銭トラブルなどを起こす危険性があるので注意してください。
- トラックで拡声器を使いながら街中を巡回している
- ネットSNSでの評判が悪い
- ホームページに責任者や住所が記載されていない
- 見積もり前に勝手にパソコンを回収しようとする
パソコンの回収を安心して任せたい場合は、ご自身でデータ消去して、評判の良い業者を利用するようにしましょう。
パソコン処分時はデータ消去が必要
パソコンには、写真・メール・カード情報・ID・パスワードなど、様々な個人情報が保存されています。
それらの情報は、ゴミ箱を空にしたりパソコンを初期化するだけでは完全に削除されず、データ復元ソフトを使用すると表面上では見えないデータを簡単に復元できてしまいます。
パソコンのデータを残して処分するリスク
情報漏えいしたデータの中に、勤め先や仕事に関する情報が含まれていれば、悪用されて大損害を引き起こす可能性も否定できません。
その他にも、ブラウザの情報(Cookie)に残っているクレジットカード情報が抜き取られると、カードを不正利用される危険性もあります。
パソコンデータを消去する4つの方法
データを悪用されないために、次に紹介する方法でデータを完全に消去してからパソコンを処分しましょう。
- データ消去ソフトを利用
- HDDやSSDを物理的に破壊
- 磁気消去(家庭では不可)
- 業者にデータ消去を依頼
データ消去ソフトを利用
パソコンが正常に起動する状態であれば、データ消去ソフトの利用が最も簡単な方法です。
データ消去ソフトでは、HDDやSSDのデータ領域にゼロや乱数値の「上書き処理」を施してデータを復元できないようにします。
データ消去ソフトと一口に言っても様々な種類があり、フリーソフトや有料版の中でも「安全性」「機能」「対応台数」などが異なります。
最近では、購入時にデータ消去ソフトがインストールされているパソコンもあるので、まずは標準のデータ消去ソフトを試してみるのもいいでしょう。
データ消去ソフトの相場は2,000円〜5,000円ほどなので、値段と性能を比べて予算に合うソフトをお選びください。
HDDやSSDを物理的に破壊
パソコンが故障して起動できない場合や、お金を節約したい場合はHDDやSSDを物理的に破壊する方法も選択肢に入ります。
物理的に破壊する場合は、パソコンを解体してHDDやSSDを取り出してから直接破壊します。
しかし、ただ単にハンマーなどで叩いて壊すだけでは不十分で、データの記録部分が破壊されていなければ復元されるリスクがあるので注意してください。
また、HDDやSSDが破壊された状態だと、業者やお店によっては回収・買取の対象から外れる場合があります。
磁気消去(家庭では不可)
データを強力な磁気によって消去する方法もあります。
磁気消去は確実かつ最もスピードの速い消去方法ですが、特殊な機械が必要なので家庭では実施できません。
磁気消去で確実にデータを消去したい場合は、磁気消去を取り扱っている業者に依頼しましょう。
業者にデータ消去を依頼
パソコンにあまり詳しくなく、ご自身でデータを消去することに不安がある場合は、業者にデータ消去を依頼しましょう。
データ消去にかかる費用は業者ごとに異なり、パソコン回収時に無料でデータ消去してくれる業者もあれば、別途5,000円ほどかかる業者もあります。
また、データの消去方法も業者によってデータ消去ソフトの利用・物理的に破壊・磁気消去など様々です。
例えば、ソフマップでは、お客様の目の前で専用機械を使用して物理的に破壊するので、HDDなどを横流しされる心配はありません。
パソコンを送って処分する場合は、データ消去の証明書を発行してくれる業者だと安心して依頼することができます。
周辺機器や不用品とまとめてパソコンを処分するなら
パソコンの処分だけでなく、プリンターなどの周辺機器やその他の不用品も処分する予定であれば『粗大ゴミ回収・不用品回収・ゴミ屋敷清掃パイオニア!粗大ゴミ回収サービス』にご相談ください。
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パソコンを店舗に持ち込む必要がなく、スタッフが回収に伺うのでお客様の手間は一切かかりません。休日や仕事終わりのスキマ時間を利用して手軽にパソコンを処分できます。
パソコンや周辺機器の買取も可能ですので、買取査定をご希望であればスタッフにご相談ください。
また、データ消去についてもスタッフにご相談いただければ適宜対応することも可能です。
『粗大ゴミ回収サービス』では、電話、メール、LINEでも連絡を受け付けているので、お困りごとがあればいつでも気軽にご連絡ください。
急に転勤が決まり、家族で引っ越しをすることになりました。
来てもらってから処分したものがどんどん出てきて予定よりも増えたのですが、全部引き取ってももらえたため、引っ越し準備がスムーズに行えました。