本記事では、危険がともなう悪質な不用品回収業者について解説します。
引越しや断捨離時に便利な不用品回収ですが、利用者が多い分、違法な業者が増えているのも事実。
「不用品回収業者とのトラブルってよくあるの?」
「ぼったくりにあわないか心配」
などの不安に向けて、実際のトラブル事例や悪徳業者の特徴をご紹介します。本記事で危険な業者の特徴を押さえておけば、反対に優良業者を判別しやすくなりますよ!
危険な悪質不用品回収業者が増加傾向に
最近、悪質な不用品回収業者によるトラブルが増えています。実際、2024年の調査では91.6%の人が不用品回収に関して何らかのトラブルを経験している、と報告されているほど。この数値には入っていない、泣き寝入りしたままの方もいるでしょう。
被害の多くは、事前説明と異なる対応や高額請求が原因とされています。たとえば、無料と聞いていたのに追加料金を請求される、見積もり内容にない作業費を後から求められる、などの事例が多く見られます。曖昧な説明や強引に営業する業者には注意が必要だと言えるでしょう。
(参考文献:不用品回収サービス利用者の9割超が「トラブルを経験」! 実態調査から分かった具体的内容と回避のポイントを解説)
次の項で、よくあるトラブル事例を、詳しく解説していきます。
不用品回収業者との危険なトラブル事例6件
実際にあった不用品回収業者との危険なトラブル事例を、以下の6つにケースに基づいて解説します。
- 【ケース1】無料と言われたのに高額請求された
- 【ケース2】見積もりの何倍もの請求をされた
- 【ケース3】家財を勝手に持ち出された
- 【ケース4】あとから返金があると言いくるめられた
- 【ケース5】対象外の家電でリサイクル料金を徴収された
- 【ケース6】回収された不用品が不法投棄されていた
心当たりがないか、それぞれチェックしていきましょう。
【ケース1】無料と言われたのに高額請求された
無料と宣伝されていたにもかかわらず、実際は「積み込み料」「運搬費」「出張料」などの名目で高額請求されるケースは、特に多く発生しています。
「無料」には条件があり、依頼者が誤解したまだった、などの言い分で、高額料金を請求するのです。特に、高齢者や女性が狙われやすく、強気な態度に抵抗できず支払うケースが報告されています。
【ケース2】見積もりの何倍もの請求をされた
事前に提示された見積もり額と比べて、現場で突然何倍にも増額して請求されるトラブルも報告されています。
「回収量が多い」「特殊処理が必要」など、もっともらしい内容を並べ、断り切れずに支払わざるを得ないケースです。あいまいな見積もりや、契約書や明細書なしの契約の怖さが、如実に表れていると言えるでしょう。
【ケース3】家財を勝手に持ち出された
承諾していない家財を無断で持ち出され、その分高額請求されるケースもあります。利用者が女性や高齢者を狙い、積み込まれた荷物を自力で下ろせない事態を狙い、強引に押し切る手口です。
あくどいのは、価値のありそうな家財に目をつける点。窃盗と言っても過言ではない、悪質なケースと言えます。
【ケース4】あとから返金があると言いくるめられた
こちらも、高齢者を狙った事例。「自治体で返金制度がある」などの、一見信ぴょう性を感じる説明を受け、だまされるケースです。
「返金されるから安心」などの文言は、冷静な判断をゆるがす典型的な手口です。鵜呑みにせずに、実際に制度があるか自治体に確認する必要がありますが、自力では難しい世帯を狙うのでしょう。
【ケース5】対象外の家電でリサイクル料金を徴収された
リサイクル家電とはなにか、しっかり対象を把握している方は、意外に少ないのではないでしょうか。
家電リサイクル法で定められた対象品は、テレビ・エアコン・洗濯機・冷蔵庫の4種類。それ以外の家電にリサイクル料金を請求された場合、その時点で悪質な行為です。
【ケース6】回収された不用品が不法投棄されていた
不用品回収業者に引き取られた荷物が、後に空き地や山林に不法投棄されているケースも、多く存在します。無料で回収する業者が悪質なのは、必要な費用を支払わずに不法投棄するから、というわけです。
そして、不法投棄した側だけでなく、依頼主も罪に問われる恐れがあるのが怖いところ。「廃棄物処理法違反」として、寝耳に水で罰則を受ける事態になるのです。
危険な不用品回収業者の特徴5つ
続いて、危険な不用品回収業者の特徴を挙げていきます。
- 「無料」を宣伝する
- 近所をトラックで巡回している
- 会社の住所や連絡先が確認できない
- 突然訪問してくる
- 見積もりがあいまい
上記5つ、それぞれ解説していきます。
「無料」を宣伝する
「無料で回収します」というチラシや宣伝文句は、トラブルを誘発する危険信号。
実際の処分費用は無料ですが、運搬費や積み込み料、追加料金などのあの手この手で高額請求されるケースは、多くが「無料」の文言にひっかかるケースから起こります。
そもそも、回収後に適正に処分するには、業者側から支払う費用が発生します。つまり、本来は無料で回収できるはずがないのです。
高額請求されなくても、どこかに不法投棄されていた場合、依頼した側も不法投棄の片棒を担いだとみなされてしまうので、十分注意してください。
一般的な不用品回収業者の費用相場は、以下記事をチェックしてみましょう。
近所をトラックで巡回している
近所をトラックで巡回し、「不用品はありませんか?」と呼びかける業者を、目や耳にした方も多いでしょう。店舗や事務所を持たずに転々と営業している巡回トラックは、実態が不透明なケースがほとんど。正式な許可を持たずに違法に回収している確率が高いのです。
現場で、許可していない家財を勝手に積み込んだり、適当な項目を上乗せして高額請求したりなどの悪事を働いても、所在がわからなければ、泣き寝入りするしかありません。
会社の住所や連絡先が確認できない
巡回トラックでなかったとしても、チラシや名刺に住所や固定電話が記載されていなかったり、連絡先が携帯電話だけだったりする業者は信頼できません。いざトラブルが起きても連絡が取れなくなるため、会社概要を確認できない業者は避けるのが無難です。
正式な業者であれば、所在地や代表者名、固定電話、許認可番号などを公表しているはずですよ。
突然訪問してくる
頼んでもいないのに突然、自宅を訪問して、不用品を回収すると申し出る業者も危険です。
高齢者や一人暮らしの世帯を狙って訪問し、冷静に考える猶予を与えません。ぽかんとしている間に家財を回収したり貴金属を安く買い取られたりしかねないので、急に訪問する業者は、対応しないでください。
そもそも、優良な業者は、訪問営業のような行き当たりばったりな行動は起こさず、問い合わせ窓口を設けて対応しています。
見積もりがあいまい
「一式〇〇円」とだけいった簡易な見積もりしか提示しない業者も避けましょう。
優良業者は、具体的な内訳(品目ごとの料金・出張費・積み込み費など)を明示しています。一方、あいまいな見積もりは、現場で理由をつけて追加請求されかねないので、不明点は事前にしっかりチェックしてください。
安心して任せられる業者の見分け方は、以下記事で詳しく解説しています。
危険な悪徳不用品回収業者の被害に遭ったときの対処法
最後に、もし悪質な不用品回収の被害に遭った時に有効な対処法を、ご紹介します。
消費者センターへ連絡する
高額請求や不当なサービス内容でトラブルになった場合は、自治体の「消費生活センター」や「消費者ホットライン(188)」に相談しましょう。
専門の相談員が状況を聞き、適切な対応方法をアドバイスしてくれます。また、業者への交渉や注意喚起するための情報提供にもつながります。
脅迫されたら警察に相談する
業者から強引な請求や脅しのような言動を受けた場合は、迷わず警察に通報してください。
「お金を払わなければ家に居座る」などの行為は、恐喝や不退去罪に該当します。警察の文言を出せば、あっさり逃げ出すかもしれません。
危険な不用品回収業者に要注意!無料見積もりしてくれる業者を探そう!
違法に不用品回収する、危険な業者の特徴やトラブル事例をご紹介しました。
「無料」というワード以外にも、あの手この手でぼったくりを狙う悪質な業者が増えている一方で、もちろん、安心して任せられる優良業者も存在します。まずは、無料見積もりで事前に料金を明確に提示してくれる業者を選びましょう。
『粗大ゴミ回収・不用品回収・ゴミ屋敷清掃のパイオニア!粗大ゴミ回収サービス』は、無料見積もりに対応しています。シンプルでわかりやすいパックプランも用意しているので、安心かつお得に不用品回収できますよ!
急に転勤が決まり、家族で引っ越しをすることになりました。
来てもらってから処分したものがどんどん出てきて予定よりも増えたのですが、全部引き取ってももらえたため、引っ越し準備がスムーズに行えました。