引っ越しでは、荷物の配送や不用品の処分または買い替えが必要になります。
今回は、引っ越しの際に悩みがちな自転車の運び方や費用、処分方法を詳しく解説します。引っ越し前に済ませておくべき防犯登録の変更・抹消手続きもまとめました。
引っ越しは、大型家電や家具、粗大ゴミをすっきり処分できる絶好のチャンス。
自転車をはじめ他の不用品を楽に処分する方法もお伝えします。引っ越しを控えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
引っ越しで自転車を運ぶ方法と費用相場
まず、引っ越しの際に自転車を運ぶ方法と費用相場からご紹介します。自転車は、意外とサイズが大きく、破損や傷の対策なども考えておかなくてはなりません。
引っ越し業者に依頼する
一般的なのは、引っ越し業者に自転車も他の荷物とまとめて依頼する方法です。荷物に自転車が含まれることを伝えておきましょう。
あらかじめ、引っ越し荷物を想定した見積もりを算定してくれるので、安心です。もし、家族分の自転車が数台ある場合には、ワンサイズ上のトラックが必要になる場合も。
単身パックに自転車が含まれない引っ越し業者も多い
注意して欲しいのは、単身パックを利用する場合です。引っ越し業者の単身パックは、コンテナのサイズが定められています。したがって、サイズをオーバーすると自転車を載せてもらえません。
- 折りたためる自転車
- 分解できる自転車
- 幼児用自転車
上記の自転車は、コンテナに入るサイズであれば積載可能です。
単身パックで自転車を載せられない場合には、自転車だけの追加料金を支払うと他の荷物と同時にトラックに載せて運んでもらえます。
自転車の配送費用は、距離に応じて算定されます。
距離 | 引っ越し業者の自転車配送の費用目安 |
15㎞まで | 19,000円 |
20㎞まで | 20,000円 |
500㎞まで | 33,000円 |
宅急便で自転車を送る
自転車だけを宅配便で送る方法もあります。ただし、宅配業者によって自転車を配送する条件が決まっているのであらかじめ調べておきましょう。
- 西濃運輸 スポーツタイプの自転車なら「自転車イベント便」
- ヤマトホームコンビニエンス 通常の自転車なら「らくらく家財宅急便」
- 佐川急便 通常の自転車なら「飛脚ラージ宅配便」
宅配業者 | 費用目安 |
西濃運輸 | 6,000~7,500円 |
ヤマトホームコンビニエンス | 16,000~35,000円 |
佐川急便 | 5,000~6,500円 |
箱の有無、梱包の有無、引っ越し先までの距離などで料金が変動します。配送中に自転車が傷ついてしまう恐れもあるので、箱を用いたり梱包を依頼したりすると安心です。
トラックを借りて自転車を運ぶ
引っ越し先が比較的近い場合には、トラックを借りて自転車を運ぶ方法も使えるでしょう。自転車だけではなく、他の家財道具も積載できるので便利です。
軽トラックレンタル時間 | レンタル費用(目安) |
6時間まで | 4,500円 |
24時間まで | 7,000円 |
運搬の手間はかかりますが、費用は安くて済みます。ただし、走行中に自転車の破損や傷がつく恐れもあるので、梱包には注意を払わなくてはなりません。
近隣なら自転車に乗って行く
引っ越し先まで数㎞ほどなら、自転車に乗って行くのがおすすめです。引っ越し前には何かと準備もしなくてはならないので、用事を済ませたい時に自転車に乗って行けば、無駄がありません。
引っ越しの準備や手続きなどに気を取られ、自転車を忘れて引っ越しをしてしまうそそっかいしい人もいます。前もって、自転車の運び方も考えておきましょう。
引っ越しを機に自転車を新調する方が安いことも
ご覧のように、引っ越しで自転車を運ぶには一定の費用がかかることが多いので、費用を想定しておかなくてはなりません。
運ぶ方法に寄るものの、6,000~30,000円程度の費用がかかるので、その費用を新しい自転車の購入に充てた方が安上がりになる場合も多いです。中古の自転車でいいならさらに安く手に入ります。
- 一般的な自転車 新品でも15,000~30,000円で購入可能
使い古しの自転車は、それだけの運搬費用をかけて運んでも、すぐに故障してしまうことも。引っ越しを機に自転車を処分する選択肢も、考えておくのも良いでしょう。
引っ越しまでに自転車を処分する方法4選
自転車を処分する方向性が出たら、処分方法を決めておくと引っ越し前の準備がスムーズです。自転車の処分方法4つをご紹介しましょう。
粗大ゴミ回収で処分する
自治体の粗大ゴミとして、自転車を出すことができます。
一般的に、収集と処理施設への持込が利用できますが、自治体によって対応が異なるので、粗大ゴミ処分方法をホームページやゴミカレンダーなどで確認しておきましょう。
粗大ゴミ収集で出す方法
自転車を粗大ゴミで収集してもらうには、事前に電話やネットで予約をしておかなくてはなりません。
- 粗大ゴミ収集の予約をし、粗大ゴミ手数料と収集日の確認をする
- 粗大ゴミ処理券を、市の指定販売所で購入し必要事項を記入する
- 自転車の見えやすい位置に処理券を貼る
- 収集日の朝8時までに決められた収集場所に出す
粗大ゴミ処理施設へ持ち込む方法
自転車の廃棄は、粗大ゴミ処理施設へ直接持ち込んで処分できる自治体もあります。受付時間内に、本人確認できる書類を持って自転車を持ち込みましょう。
収集よりも持込の方が費用を安く設定しているところが多いです。
自転車販売店で引き取りしてもらう
自転車は、自転車販売店でも引き取りが可能です。購入店が最寄りなら相談してみましょう。自転車の買い替えの際だけでなく、引き取りのみでも依頼できる販売店もあります。
自転車販売店は、廃棄する自転車のリサイクルにも携わっているため安心して相談可能です。
リサイクルショップで買取してもらう
比較的新しい自転車ならリサイクルショップで買取をしてもらえば、お得な処分ができます。ネット査定ができるところもあるので、積極的に活用してみましょう。
店舗に持ち込んで査定を受けることも可能です。
ロードバイクやクロスバイクなど買取条件はありますが、ネット買取店も活用できます。宅配買取や出張買取でも対応可能な買取店もあります。
不用品回収業者に依頼する
自転車を不用品回収業者に依頼して処分する方法もあります。自転車の他にも、引っ越しの際に出る大型家電や家具、粗大ゴミなどを一気に処分することも可能。
都合の良いタイミングで回収を依頼できて、搬出や移動、分別の手間もかかりません。
- 自転車やその他の不用品の処分は定額サービス(軽トラパックなど)がおすすめ
ただし、軽トラパックの料金や内容などの設定は業者間で違いがあります。詳細を確認、見積もりを複数取ってから依頼を決めるのが賢明でしょう。
処分方法ごとの費用相場
処分方法ごとの費用相場をまとめました。
自転車の処分方法 | 費用相場 |
自治体の粗大ゴミ回収 | 500~800円 |
自転車販売店 | 550円(買い替え時)
1,100円(引き取りのみ) |
不用品回収業者 | 1,000~5,000円(基本料金や出張費は要確認)
10,000~15,000円(軽トラ載せ放題) |
自転車は、一家に1台とは限りませんよね。たとえば、引っ越し時に自転車が5台ある家庭では、4,000~5,000円ほど費用が発生する上、相当な手間がかかってしまいます。
引っ越しの際にまとめて不用品を処分するなら不用品回収業者の利用がスムーズです。
引っ越しの際の不用品の量、処分の負担、時間の節約を考慮して、業者を上手く活用してみましょう。
≫不用品回収の軽トラック積み放題はお得?積める量と料金相場を紹介
自転車の寿命・買い替えはいつ頃?
引っ越しのタイミングで、即座に自転車を手放す決心がつかないことももちろんあるでしょう。もし、処分に悩んでいるなら、自転車の寿命から考えて買い替えや処分を検討してみると良いでしょう。
自転車の寿命は本体価格によって異なる
自転車の寿命は、だいたい10年が目安です。走行距離や部品の具合などによっても寿命は、違ってきます。
特に、部品の劣化や錆などがあると、自転車の寿命が目安ほど維持できない場合も。使用環境にも寄りますが、乗り方が雑であったり手入れをしていなかったりすると、部品やタイヤの劣化も早くなります。
自転車本体の価格が、寿命にかかわっています。安い自転車は、フレーム・ホイール・タイヤ・ブレーキ・チェーン・サドル・カゴといったパーツで、劣化が起こりやすいデメリットも。
- 購入時の価格
- 使用年数
- 現在の自転車の状態
上記を意識して、処分するかどうかを考えてみると決めやすくなります。
買い替えの見極めポイント
自転車の買い替え時期に来ているかどうかを知るには、状態の見極めポイントが3つあります。
- タイヤの空気がすぐに減ってしまう
- 自転車に乗っているとカラカラといった音がする
- 雨ざらしで保管や海沿いで使用が多いと錆が出る
タイヤの空気がすぐに減るのは、タイヤやチューブの劣化も出始めていることも。タイヤ交換は、前後輪で10,000円程度かかります。
また、自転車から音が出る原因は、ギヤの劣化があり交換せざるを得ません。ギヤ交換は、高額になりやすいため、買い替えの方がおすすめです。
錆は、見た目の問題だけではなく、フレームやハンドルの強度が落ちてしまいます。特に雨ざらしの状態や海辺での使用が多いと錆の問題は、どうしても避けられません。
今後も長く乗るのであれば、結果的に買い替えの方が安全に快適に走行できます。
引っ越しまでに自転車の防犯登録の手続きを
引っ越しをする際には、自転車の防犯登録の手続きを済ませなくてはなりません。
- 防犯登録の変更手続き(自転車を引越し先へ持っていく場合)
- 防犯登録の抹消の手続き(自転車を処分する場合)
自転車の防犯登録の手続きは、うっかり忘れてしまいがちです。前もって手続きを済ませておきましょう。
自転車の防犯登録の変更手続き
自転車の防犯登録の変更手続きは、引っ越し先が県内・県外によって異なります。
同じ都道府県内で引っ越しをする場合
引っ越し先が県内の際は、購入店か自転車防犯登録所の看板がある店舗で手続きをします。
- 登録カード
- 身分証明書
住所や電話番号の変更を済ませれば、完了です。県内なので、防犯登録番号自体は変わりません。
他の都道府県外へ引っ越しする場合
他の都道府県への引っ越しをする場合は、引っ越し前と引越し後に自転車の防犯登録の手続きが必要なので、少し手間がかかります。
- 引越し前に自転車の防犯登録の抹消
- 引っ越し先で自転車の防犯登録の登録
以下、3点を準備して、防犯登録の抹消をします。自転車本体を持っていく必要があるので、注意してください。
- 登録カード
- 自転車本体
- 身分証明書
そして、引っ越し後の都道府県で、防犯登録の登録を再度行います。
- 登録料金は600円
登録の有効期限(5~10年など)は都道府県ごと異なります。有効期限を確認しておきましょう。
自転車の防犯登録の抹消手続き
自転車を処分する際には、防犯登録の抹消の手続きが必要です。
防犯登録の抹消手続きをしないままだと、第三者が自転車を使った自転車でも、所有者であるあなたもトラブルに巻き込まれてしまう可能性があるためです。手続きの費用は、かかりません。
- 最寄りの交番
- 駐在所
- 警察署の防犯協会
- 防犯登録を行った店舗
自転車の処分方法は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
≫自転車の処分方法5つを徹底解説!防犯登録の抹消はどうすべき
引っ越しでよくある自転車のトラブル
引っ越しの際に自転車のよくあるトラブルをご紹介します。引っ越しで自転車を運び忘れたり、放置したままにしたり自転車のトラブルに困惑することもあります。
引っ越しの際に賃貸物件に自転車を置いたままにする
引っ越し時に、うっかり自分の自転車を忘れてしまう人も中にはいるようです。近隣ならまだしも、遠方へ引っ越しした場合には、引き取りに行くにも時間も手間もかかります。
また、賃貸物件の場合には、あまり長く引き取りに行かないとオーナーにも迷惑をかけてしまいます。
一方、故意に古い自転車をマンションやアパートの駐輪場に置いたままにする人もいます。管理会社は即座に撤去できず、元入居者とのトラブルになる事例も。
オーナーが放置自転車の処分に困る
賃貸物件のオーナーは、引っ越した入居者が自転車を放置してしまい対応に困るケースが多々あります。
- 駐輪場の景観を損ねる
- 他の入居者に迷惑となる
- 撤去通知をしてから所有者が見つからない時には、オーナーが撤去しないとならない
- 防犯登録から所有者が特定できないか警察へ連絡することもある
所有者が分からない時には、オーナー側が撤去をしなくてはなりません。複数台の放置自転車があれば、それだけ手間も費用も時間もかかります。
放置自転車の撤去を行う業者の他、不用品回収業者に依頼をして撤去を進めてもらいます。勝手に置き去りにされた自転車だけに、少しでも費用を抑えたいものでしょう。
撤去業者は、放置自転車の調査から撤去までのサービスを提供しており、手間をかけたくないオーナーに向いている方法です。
一方、不用品回収業者の場合には、処分のみの依頼なら格安でまとめて依頼ができるメリットがあります。
引っ越し時に自転車や不用品処分を業者に依頼するメリット
引っ越し時に自転車や他の不用品処分を業者に依頼すると、いくつものメリットがあります。大掃除や部屋の模様替えももちろんですが、引っ越しとなると家全体の不用品を見直さざるを得ないでしょう。
自転車の処分も他の家電や家具などを同時に処分できる
自転車だけでなく、引っ越しの際に見直しをすると思い切って処分を考える方も多いでしょう。そもそも、不要なものまで引っ越し荷物として費用をかけて運ぶのは、無駄な出費になります。
- 冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ、掃除機や電子レンジなどの寿命は8〜10年
- 快適に走行できる電動自転車の寿命は8年程度
購入から年数が経つと、家電や電動自転車でもやがては買い替えが必要です。
そろそろ寿命が来ているなら、引っ越しの機会に処分する手も。
- 引っ越しの際にまとめて処分をした方が、お得でしかも効率的
捨てにくいと思っていた不用品を、環境が変わるのを機にまとめて処分を進めてみましょう。
≫電動自転車の廃棄方法5選!費用や手続き・バッテリーの処分も丸わかり
引っ越し先での暮らしに慣れやすくなる
無駄なものを引っ越し先に持っていくと、それだけ荷解きや収納に時間も労力も奪われてしまいます。必要なものの判断ができていると、引越し先での暮らしもスムーズに進みやすくなります。
自治体の回収よりも手間や時間をかけずに処分できる
引っ越しまでに時間があるなら、自治体の粗大ゴミ回収を利用すると安く処分できます。自治体と業者の回収の対応を表で比べてみました。
粗大ゴミの回収先 | 自治体の粗大ゴミ回収 | 不用品回収業者 |
即日対応 | 不可 | 可能 |
粗大ゴミ処理券の購入 | 必要 | 不要 |
粗大ゴミ回収で出せる点数 | 制限ありの場合もある | 制限なし |
回収不可のもの | 家電リサイクル対象製品
自治体で処理できないもの |
液体や危険物 |
申し込み | 電話やネットで事前に予約が必要 | 事前予約は不要・当日でも可能 |
- 自治体のゴミ回収よりも不用品回収の方が、時間や手間をかけずに一気に処分可能
不用品回収業者を利用すると、多忙な引っ越しの際に手間も時間もかけずにスピーディーに不用品を処分できます。
引っ越し前に楽に自転車を処分するなら不用品回収へ
今回は、引っ越し時の自転車の運び方や処分方法をお伝えしました。
思い切って自転車を処分・買い替えするのも、良いタイミングでしょう。引っ越しでは自転車だけでなく家電や家具などいくつもの不用品処分に迫られるケースも。
しかし、何かと多忙になり手が回りづらいものです。
大量の不用品がある時は、『粗大ゴミ回収・不用品回収・ゴミ屋敷清掃のパイオニア!粗大ゴミ回収サービス』なら楽に早くお得な処分をご提案します。
不用品の処分に悩んだら、どうぞお気軽にお電話やLINEでお問い合わせください。
急に転勤が決まり、家族で引っ越しをすることになりました。
来てもらってから処分したものがどんどん出てきて予定よりも増えたのですが、全部引き取ってももらえたため、引っ越し準備がスムーズに行えました。