部屋の片付けをしていたら、使い捨てライターや壊れたチャッカマンがいくつも出てきた。そんな経験、だれしも一度はありますよね。特に喫煙者だと、手持ちのライターがないときに100均ライターを買い足しがちです。
今回は、部屋の片隅にいつの間にか増えているライターの処分方法を詳しくご紹介します。間違えがちなガス抜きの方法や、自治体でのゴミ分別方法などを分かりやすくまとめました。手間をかけずにライターやチャッカマンを捨てたい方は必見です。
注意!ライターやチャッカマンの廃棄は使い切ってから
使い捨てライターや充填式ライター、チャッカマンなどは、そのままの状態ではゴミに出せません。なぜなら、中にガスが残っているままの状態でゴミに出すと、ゴミ収集車での火災の危険性が高まるためです。年間、全国で4,000〜5,000件もの火災(大小含む)が起きていると言われています。
少しくらい中が残っていても大丈夫と思ってライターをそのまま捨てると、作業員や収集車を大きな危険にさらします。火災の規模によっては、周辺の住民にも被害が及んでしまうこともあり、たいへん危険です。
確実にガスを抜いてからライターを捨てるようにしましょう。
ライターのガスを抜く方法
ここでは、使い捨てライターと注入式ガスライターについて、ガス抜きの方法をご紹介します。いずれの場合も、屋外で火気のないことを確認してからガス抜きを始めましょう。
使い捨てライターの場合
- 着火ボタンを押し下げる(着火したら消す)
- 着火ボタンを押し下げたまま、輪ゴムや粘着性の強いテープで固定する
- 「シュー」という音が確認できれば、ガスが出ている証拠(聞こえない場合には、炎のレバーを最大まで動かす)
- このまま半日か1日置く
注入式ガスライターの場合
- ガス注入口を先端が細いドライバーなどで押す
- 「シュー」という音がしなくなるまで押し続ける
どちらのライターも、作業後に着火しないかどうか念のため確認しましょう。
CR機能のライターは押すのに力が要るためガスを出しづらい人もいる
近年、身近な100均ライターやチャッカマンなどを子供が触って火災が頻発。この対策として、以下「CR(チャイルドレジスタンス)機能」による規制が行われています。
平成22年に消費生活用製品安全法関係が改正され、使い捨てライターや多目的ライターの販売規制が始まりました。翌年の平成23年以降、ライター本体に「PSCマーク」が表示されていないものは販売禁止となっています。
規制前よりも以下のようにライターの構造が強化されており、子供によるライターの操作を物理的に制限しています。
- 点火方法が複雑になった
- 点火操作が重くなった
ところが、これらの規制により、高齢者や指の力が弱い人がガスを抜きたくても、十分ボタンを押すことができなかったり、操作がうまくいかない場合も。ガスが抜ききれないために、放置されている家庭もあるでしょう。
このような場合でも、ガスの入っているライターを安易にかなづちでたたき割るような行為は大変危険です。引火や爆発の危険性もあるのでやめましょう。
ライターを処分する4つの方法
ここからは、ライターを処分する4つの方法をご紹介します。ライターの品質や状態、処分にかかる時間や手間などを考慮した上で、自分に向った方法を選びましょう。
処分方法1:ガス抜きをして自治体のゴミ収集に出す
ライターは自治体ごとにゴミの分別方法が定められています。「不燃ゴミ」「資源ゴミ」「危険ゴミ」「可燃ゴミ」「蛍光灯管等」のどれに該当するか、自治体のホームページなどで確認した上で適切に処分しましょう。
ライターは「使い捨て」か「充填式」かでも分別区分が異なる自治体もあるので、確認が必要です。
ゴミとして出す際の注意
ライター・チャッカマン・スプレー缶などは、中身を使い切ったものでも他のゴミとは別の袋に入れて出しましょう。自治体によっては、ライターやチャッカマンだと一目で分かるよう「危険!ライター」などの記載を求めるところもあります。
ライターにガスが残っているかどうかを確かめる作業は、現状、作業員が一つ一つ目視で行わざるを得ません。そう考えると、ライターの存在を強調する注意書きの手間くらい、なんてことない気がしてくるのではないでしょうか。
使い捨てライターの回収ボックスがある自治体も
使い捨てライターやチャッカマンの回収ボックスを設置している自治体もあります。ただし、回収ボックスの設置自治体は少なく、以下のような市町で行っています。
お住まいの自治体が回収ボックスを設置していれば、一般の家庭ゴミ収集よりも早く手間なく処分できるため断然おすすめです。ホームページや市報などで調べてみると良いでしょう。
処分方法2:使えるライターは捨てずに活用する
自分にとってはもう不要なライターでも、他の人からするとまだ使える良品であることも。処分したい使い捨てライターやチャッカマンが壊れていないなら、人にあげる方法もあります。
以下のような人が身近にいる場合は、引き取ってもらえる可能性が高いでしょう。
- 喫煙者
- キャンプやアウトドアでライターを頻繁に使用する人
- ろうそくや線香をよく使う人
ライターやチャッカマンを日常的に使う人にとっては、あればあるだけ重宝するものです。身近にもらい手があれば、有効活用してもらえる上、手間も少なく処分できます。
処分方法3:高級なライターは売却処分する
もし、手持ちのライターが高級なものなら売却する方法もあります。以下に、主要な3つの売却方法をまとめました。
リサイクルショップ | 買取業者 | フリマアプリ | |
買取にかかる時間 | 店舗ですぐ査定を受けられる | 店舗・宅配・出張買取から選べる | 売れるとは限らない |
配送の手間や注意 | 不要 | 宅配買取は流れに沿って出す | 梱包やライターの発送方法に注意が必要 |
買取額の高さ | 一般的な価格 | やや高く買取してもらえる | 査定額のつかないものでも売れる可能性あり |
大型の家具家電と違ってライターは持ち込みの手間が少ないため、リサイクルショップなどは利用しやすいでしょう。
また、ライターはフリマサイトでも多数出品されていますが、配送中に火災の危険性があるものなので、注意が必要です。ガスやオイルを抜き、適切な配送方法を選びましょう。
手っ取り早く売りたいなら、リサイクルショップに軍配があがります。ただし、思うような買取査定額がつかないこともあります。買取業者なら、ライターのブランドや型番まで精通しているので高い査定額が出やすくなっています。
3つの売却方法には、それぞれメリット・デメリットがあります。自分に向いている方法を検討してみましょう。
ライターを高く売るためのポイント
せっかく手間をかけてライターを売るなら、少しでも高い査定額がつくように以下のポイントを押さえましょう。
- きれいに磨いてから出す(着火部分の黒ずみを落とす)
- 新しいモデルはできるだけ早い時期に売る
- 付属品やケースがあれば一緒に査定を受ける
- ライターが複数あればまとめて買取してもらう
- フリントが消耗しているなら交換しておく
- 着火の確認を済ませておく
ちょっとしたひと手間ですが、査定額を少しでも高めたいなら、お手入れをした上で買取査定を受けましょう。
処分方法4:不用品回収業者を利用する
不要なライターやチャッカマンを捨てにくいのはガス抜きの手間がかかるからではないでしょうか?また、保管していても邪魔になるほどの大きさでもないため、つい先延ばしにしてしまっている人も多いでしょう。
ライターの他にも粗大ゴミがあるなら、まとめて不用品回収業者に依頼してしまうがおすすめです。
不用品回収業者なら、たくさんのライターやチャッカマンがあっても他のゴミと一緒に回収してもらえます。また、急いで処分をしたい時も、不用品回収業者なら即日対応可能な場合も。
ライターは小さくても危険物です。業者に依頼する際は、回収可能かどうか念のため事前に確認しておくといいでしょう。
悪質な不用品回収業者を避けるポイント
不用品回収業者なら大量のゴミとまとめて手軽にライターを処分できる反面、中には違法営業をしている悪質な業者も含まれています。優良な不用品回収業者を見つけるポイントとしては、以下のようなものがあります。
- 公式ホームページに会社概要や保有許可が記載されている
- 実績や口コミが多数あり容易に見つけられる
- 料金設定が明瞭になっている
- スタッフの対応が丁寧で行き届いている
選び方のポイントをしっかりと把握し、ホームページなどでよく見極めてから問い合わせましょう。
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ライターを手軽に早く処分するなら
ライターの処分方法として以下の4つを紹介してきました。ライターの処分ができずに悩んでいた方も、この中からきっと適切な方法が見つかるでしょう。
- 自治体のゴミ回収で捨てる
- 捨てずに譲る
- 高級ライターは売却する
- 不用品回収業者に依頼する
手軽にライターの処分をしたいなら、他の粗大ゴミとまとめて依頼できる不用品回収業者がおすすめです。中でも信頼できる業者をお探しなら、私たち『粗大ゴミ回収・不用品回収・ゴミ屋敷清掃パイオニア!粗大ゴミ回収サービス』へお気軽にご相談ください。
使い捨てライターやチャッカマン、注入式ライターなどすべて回収可能。価値の高いものがあれば買取もさせていただきます。また、お得なパックプランもおすすめです。ライターは危険物ですので、気になることがあればスタッフまでお気軽に相談ください。
電話をはじめ、メール、LINEでもご依頼いただけます。「こんな小型ライターの回収を業者に相談しても良いのかな?」と思われている方も、どうぞ遠慮なくお問合せください。
急に転勤が決まり、家族で引っ越しをすることになりました。
来てもらってから処分したものがどんどん出てきて予定よりも増えたのですが、全部引き取ってももらえたため、引っ越し準備がスムーズに行えました。