「ピアノの処分方法が決められない」「どこに依頼していいのか分からない」。ピアノは思い入れがあることも多く、「気軽に捨てられない」と悩んでいる方は少なくありません。
そこで今回は、ピアノの処分方法について、次の内容を分かりやすく解説します。
- ピアノの種類・特徴・処分にかかる料金相場
- 【種類別】ピアノの処分方法
- 賢くピアノを処分するコツ
ピアノは処分だけを考えず、買取も視野に入れることが大切です。需要がありそうなピアノは、その買取方法や相場を、捨てるしかないピアノは処分方法を知って賢く手放しましょう。
【種類別】ピアノ処分方法一覧
グランドピアノ処分方法 | アップライトピアノ | 電子ピアノ処分方法 |
ピアノ専門買取業者 | ピアノ専門買取業者 | ピアノ専門買取業者 |
引越し業者 | 引越し業者 | 引越し業者 |
ネットオークションやフリマプリ | 知人に譲る | 知人に譲る |
楽器店 | 楽器店 | ネットオークションやフリマアプリ |
不用品回収業者 | 不用品回収業者 | 楽器店 |
粗大ゴミ回収 | ||
不用品回収業者 |
ピアノの種類・特徴と処分にかかる料金相場
ピアノの種類は以下の3種類に分かれます。
- グランドピアノ
- アップライトピアノ
- 電子ピアノ
それぞれ特徴と処分する場合の料金相場を解説します。
グランドピアノの特徴と処分料金の相場
グランドピアノの特徴
グランドピアノは前高1m、重さ200kg~400kgほどもあるピアノに屋根が付いているのが特徴です。高さがあるので搬出するのは容易ではなく、解体するかクレーン車や手吊りする必要があります。
グランドピアノの処分料金相場
処分の料金相場 | 追加料金の可能性 |
30,000円(解体・組立費)+30,000円~70,000円(運送費) | クレーン車や手吊りする場合:10,000円~30,000円 階段やエレベーターを使用する場合:3,000円~10,000円 |
グランドピアノを搬出するには解体費・組立費・運搬費がかかるのが基本です。追加料金に関しては、業者によって、基本料金に含まれて「一式」と見積書に記載される場合もあります。
アップライトピアノの特徴と処分料金の相場
アップライトピアノの特徴
アップライトピアノは壁に水平に置けるのが特徴で、奥行きは浅く、重さは200kg~250kgあります。グランドピアノよりも高さや奥行きがコンパクトで、一般家庭でよく見かける種類です。
またグランドピアノと同じく、簡単に搬出できるサイズではないので、業者に依頼して手放す方が多いといえます。
アップライトピアノの処分料金相場
処分の料金相場 | 追加料金の可能性 |
30,000円(解体・組立費)+20,000円~40,000円(運送費) | クレーン車や手吊りする場合:10,000円~30,000円 階段やエレベーターを使用する場合:2,000円~8,000円 |
解体と組立、クレーン車や手吊りする際の料金はグランドピアノと変わりませんが、運送及び階段・エレベーターを使用する場合の料金が安くなっているのがお分かりいただけると思います。
電子ピアノの特徴と処分料金の相場
電子ピアノの特徴
電子ピアノは奥行きは浅く(コンパクトなもので30cmほど)で、重さは100kg~150kg程度(簡易的なものは10kg~20kgほど)のデジタルピアノです。
グランドピアノやアップライトピアノと比べると、サイズが小さく重さも軽いので、ものによっては数人で搬出できます。
とはいえ、搬出の際、室内のクロスや床を傷つけてしまう可能性もあるので、無理は禁物です。
電子ピアノの処分料金相場
処分の料金相場 | 追加料金の可能性 |
10,000円~30,000円 | クレーン車や手吊りする場合:10,000円~30,000円 階段やエレベーターを使用する場合:1,000円~8,000円 |
電子ピアノは一般的に(特にコンパクトなものは)解体をせず、そのまま搬出されることが多いでしょう。
ただサイズや重さによってはクレーン車や手吊する場合も出てきます。数名で搬出できるため、ご自身で作業しようと考える方も多いかもしれません。
その場合は、トラックをレンタルするなどして搬出することになりますが、レンタル料が高くつくこともあります。業者に依頼した方が処分料金を抑えらる場合もあるので、そこは冷静な判断が必要です。
グランドピアノや電子ピアノのおすすめ処分方法7選
今回はグランドピアノとアップライトピアノ、電子ピアノの処分方法7つを紹介します。
ピアノは種類によってサイズや重量、金額もそれぞれ。ご自身のピアノに合った処分方法を見つけていきましょう。
おすすめの処分方法は以下のとおりです。
- 【高価買取が実現するのは】ピアノ買取業者
- 【引越しと同時に処分できるのは】引越し業者
- 【買取を断られた場合には】ネットオークションやフリマアプリ
- 【無料で処分したい方は】知人に譲る
- 【人気のメーカーピアノは】楽器店
- 【処分費用を安く抑えたい方は】自治体の粗大ゴミ回収
- 【原則!即日対応が可能なのは】不用品回収業者
詳しく解説します。
処分方法①【高価買取が実現するのは】ピアノ買取業者に売る
グランドピアノやアップライトピアノのような高価ものは、まずピアノ買取業者に引取ってもらう方法があります。
ピアノの買取価格は高額になることもあるので、相場を知って損のないよう業者に依頼することが必要です。業者によっては高価買取になることに加え、出張費や運搬費が無料となるケースも見受けられます。
また出張査定後に、その場で現金が支払われる業者も少なくないので、相談から買取までがスピーディーな業者を見極めるのもポイントです。
ピアノの買取価格どれくらい?
一般的にグランドピアノの買取額は、500,000円を超えることもめずらしくありません。
一方で、アップライトピアノは50,000~400,000円ほどとメーカーや年代によって幅が見られます。電子ピアノになると10,000円~50,000円ほどが相場です。
どちらにしても、処分してから「もっと高く買い取ってもらえたのに…」とならないためにも、しっかりとリサーチすることが大切となります。
引取られたピアノはどうなるの?
引取られたピアノは多くの場合、専門スタッフによって修理されリユースされます。例えば、テレビCMでおなじみの『タケモトピアノ』は、よみがえらせたピアノを世界中の子どもたちに届けているそうです。
はじめからリユース目的で引取をしているため、高価買取が実現可能となっています。
処分方法②【引越しと同時に処分できるのは】引越し業者で処分する
引越しを機にピアノを処分したい方は、引越し業者に依頼する方法もあります。解体や組立、搬出までを作業員にお任せできるので、手間がかからず一石二鳥です。
ただ引っ越し業者のスタッフが対応するのではなく、提携している業者に依頼する流れになるため、多少費用は割高となってしまうかもしれません。
とはいえ、引越しの見積もりと同時にピアノの処分費用も把握することができるので、金額さえ了承できれば、非常に便利です。
処分方法③【買取を断られた場合には】ネットオークションやフリマアプリ
ネットオークションやフリマアプリも便利に活用できます。万が一他で引き取りを断られたピアノでも、高価買取になる可能性もあるのが特徴です。
ネットオークションの中には、大型配送のサポート体制が整っている場合も多く、利用しやすくなっています。
例えばヤマトホームコンビニエンスの『らくらく家財宅急便』では、梱包から集荷、搬出から搬入まで配送スタッフにお任せできるので、ほとんど手間がかからないのが魅力です。(取扱サイズ合計は高さ+幅+奥行き=80cm~450cm)
料金は下記のサイトから調べることが可能です。
一方で無料の広告掲示板『ジモティー』では、ピアノを探しているお近くにお住まいの方を見つけることが可能です。
同地域内の方との取引となれば、遠方料金がかからない分、配送料を安く抑えることができるでしょう。
サイトには『売ります・譲ります』というカテゴリが設置してあるので、利用がはじめての方でも比較的簡単に掲載できます。
ネットオークションやフリマアプリは気軽に誰でも利用できるので、非常に便利です。ただし、直ぐに取引が成立するとは限らないので、ある程度の根気は必要となります。
専門の業者が利用していることも多い
ネットオークションやフリマアプリは、専門の業者も利用しているという話もあります。専門スタッフが修理後に出品するため、そうなると個人で中古ピアノを売るのは敷居が高くなる可能性は否めません。
とはいえ、ネットの利用者は年々増えていることから「譲るのは難しい」というピアノでも、売れることがあります。ですので、「無理だろう」と諦める前に、まずは出品してみるのもよいでしょう。
処分方法④【無料で処分したい方は】知人に譲る
思い入れのあるピアノを捨てられない方は、知人に譲る方法もあります。ピアノは基本的に高額な楽器と認識されているため、中には譲ってほしいと考えている方もいるはずです。
ただし個人間のやり取りには、配送料がかかってしまいます。例えばグランドピアノの場合は、近距離でも配送料が30,000円ほど、アップライトピアノでも20,000円ほどかかるといわれています。
一方で電子ピアノなら、比較的搬出しやすいので、トラックがあれば業者に依頼しなくても移動できるため、運搬費を抑えることができるでしょう。
処分方法⑤【人気のメーカーピアノは】楽器店で売る
一部の楽器店でもピアノの買取をしています。引取られたピアノは、修理後に「中古ピアノ」として販売するのが一般的です。
特に『カワイ』や『ヤマハ』のピアノは高く買取してもらえる可能性が高く、買取を強化している店舗も少なくありません。
昔は手間をかけて一台一台ピアノが作られ、デザインが魅力的で音色も美しいと言われていて、現代ピアノとは違った特徴が重宝される理由のようです。
近年では24時間オンラインで受付をしている店舗も多いため、電話が不慣れな方でも安心です。
処分方法⑥【処分費用を安く抑えたい方は】自治体の粗大ゴミ回収
買取が難しく処分するしかないピアノを気軽に回収してもらえるのは、自治体の粗大ゴミ回収です。指定日時と場所にピアノを持ち運ぶ必要はありますが、買取を断られた場合に、費用を抑えた処分ができます。
グランドピアノやアップライトピアノはサイズが大きく重量もあるので、搬出するのは現実的ではありませんが、電子ピアノなら、2~3人で搬出できるでしょう。
地域によっては回収ではなく廃棄物処理場まで持ち込みしなければならない場合もあります。
自治体ごとに回収ルールは異なりますので、利用の際は事前に調べてみましょう。
処分方法⑦【即日対応が可能なのは】不用品回収業者
他で断られたピアノを処分するのに、不用品回収業者を利用する方も増えています。
不用品回収業者の中でも、買取を強化している業者もあるので、リサーチする際にはチェックしてみましょう。
不用品回収業者に依頼すると、指定場所までの搬出作業が不要なところがポイントです。
多少、回収費用は割高になりますが、サイズの大きいピアノでも、クレーンで吊って外に運び出せるので、安心して任せることができます。
原則、即日対応も可能な業者も多いので、自分の都合で処分したい方におすすめです。
賢くピアノを処分するコツは?
ピアノは種類や状況によって処分方法が変わってきます。賢くピアノを処分するコツは以下の通りです。
- ピアノ買取一括サイトを利用する
- ピアノは多少のキズがあっても大丈夫
- ピアノの解体は危険
順番に解説します。
賢く処分するコツ①ピアノ買取一括サイトを利用する
ピアノをどんな方法で処分したいのかをザックリと考えたあとは、『ピアノ買取一括査定サイト』を利用して、まずは査定してみるのがおすすめです。
依頼する業者によって、配送料がかかる場合とかからない場合とがあるので、複数の業者を比較・検討するのに活用できます。
まずは処分するにあたって、相場を知っておくことは何よりも大切です。処分してから「もっと高く売れたのに…」と後悔しないためにも、業者選びは慎重に行いましょう。
事前にピアノの情報を調べておくと買取がスムーズ
買取業者に査定を依頼する際には、下記の情報を調べておくと、スムーズです。
- メーカー名
- 品番
- 製造番号
- ペダル数
情報の調べ方が分からい場合は、電話やメールで問い合わせすると、親切に説明してくれるでしょう。
賢く処分するコツ②ピアノは多少のキズがあっても大丈夫
「ピアノを買取してもらいたいけど、キズがいくつもある」。そんな不安がある場合でも、買取は可能です。
家具の買取と違って、ピアノの場合は修理してよみがえらせることができるので、通常問題はありません。
大事なのは、コンディションよりもメーカーが重要視される傾向があります。
上述しましたが、『カワイ』や『ヤマハ』といった特定のメーカーだけを買取可能としている業者も多いようです。
査定を依頼するにあたり、ホコリをはらうなどの最低限のお手入れをする意識が大切となります。
賢く処分するコツ③ピアノの解体は危険!プロに任せましょう
ピアノの処分費用が高額となると、自分で解体して、その分費用を安くしたいと考える方が中にはいるのではないでしょうか?
しかしピアノをご自身で解体するのは、非常に危険です。
万が一、金属部分の弦(チューニング部分)がはじけて顔に当たった場合、大けがをする恐れがあります。ピアノ解体のプロでも、必ずゴーグルをして作業すると言われています。
家具などは、解体して一般家庭ゴミとして集積所に出す方法はよく聞く話ですが、ピアノの解体を自分でするのは避けるのが無難です。
グランドピアノや電子ピアノを処分するなら
グランドピアノやアップライト、電子ピアノを不用品回収業者に依頼するなら、ぜひ『粗大ゴミ回収・不用品回収・ゴミ屋敷清掃のパイオニア!粗大ゴミ回収サービス』にご相談ください。
プロのスタッフが集荷・梱包・搬出・搬入まですべての作業を行います。即日の依頼にも対応しているので、引越し間近で急いでいる方でも安心です。
ピアノの種類によっては、買取させていただくこともございます。
またピアノ以外の不用品を、この際一気に片づけたい場合は、トラック積み放題プランをご用意していますので、そちらをご利用ください。
ピアノの処分に困っている方がいらっしゃれば、まずはお気軽に24時間受付対応メール、もしくはLINEにてお気軽にご相談ください。
急に転勤が決まり、家族で引っ越しをすることになりました。
来てもらってから処分したものがどんどん出てきて予定よりも増えたのですが、全部引き取ってももらえたため、引っ越し準備がスムーズに行えました。