今回は、東京都板橋区の粗大ごみの出し方や戸別収集の申し込み方、持ち込みをしたい場合の施設、無料で回収してもらえる条件をご紹介します。
とは言え、板橋区のサービスは回収日時が指定されていたり、回収してもらえる点数が決まっていたり、不便な点もあるので注意が必要です。
急な引越しの場合は自分の都合で依頼できない可能性もあるので、自治体以外の回収方法も知っておく必要があります。
そこで記事の後半では、一般の回収業者に粗大ごみ回収を依頼する方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
板橋区で粗大ごみを捨てる方法
東京都板橋区の行政サービスで粗大ごみを処理する方法は、「戸別収集」と「持ち込み」の2通りです。どちらの方法も事前に予約が必要です。予約なしに勝手に排出したり、持ち込んだりしても、板橋区では受け付けてもらえません。
戸別収集
板橋区の戸別収集は、屋外の自宅前に排出し収集車が回収します。申込する際にどこに粗大ごみを置くかを指定すれば、収集時に立ち会う必要はありません。
予約日になったら朝8時までに、指定した場所に粗大ごみを排出します。
持ち込み
持ち込みは、板橋区の西台粗大ごみセンターにご自分で持ち込みます。西台粗大ごみセンターを利用できるのは、板橋区民だけです。持ち込みは、戸別収集の手数料の半額になり、費用を抑えた処分ができます。
ただし、持ち込める粗大ごみは1回につき10個までと上限が決まっているため、大量の粗大ごみの依頼はできません。大量に粗大ゴミが出た時は、注意しておきしましょう。
粗大ごみ処理のための予約方法
板橋区の粗大ごみ戸別収集・持ち込みを予約する方法は、電話とインターネットの2種類です。どちらも排出者情報と粗大ごみの品目と数を申請する必要があります。
粗大ごみ処理の予約先は以下のとおりです。
申込先 | 粗大ごみ受付センター |
---|---|
電話受付 | 03-5296-7000 |
受付時間 | 8:00~19:00
月~土曜日(祝日含む、年末年始休業日以外) |
電話で申し込む場合、申請する粗大ごみをうっかり忘れがちです。申し込んだ粗大ごみ以外は、回収してもらえないので、申請漏れのないよう、事前にメモしておきましょう。
また、粗大ごみの大きさによって値段が異なる場合があります。こちらもきちんと粗大ごみの大きさを測ってメモを取ることが必須です。
予約の際、回収日や受付番号も言われるので、こちらもメモしておくとスムーズです。
- インターネット受付:粗大ごみ受付センター板橋
- 受付時間:24時間(ただし、システムメンテナンス時と年末年始の休業日以外)
インターネットでの申込が初めての場合は、メールアドレスの登録が必要です。
粗大ごみ受付センターのページからメールアドレスを登録すると、担当者から返信が送られてきます。
申込手続きは、返信メールに掲載されたリンクからおこないます。受付センターから返信がこない場合は、迷惑メールに振り分けされていないか確認が必要です。
登録が済んだあとの流れ
登録が済んだら、粗大ごみ収集、または持ち込みの予約をネットでおこないます。
なお、申込の際は処理料金を言われるので、料金分の粗大ごみ処理券(シール)を準備してください。
回収日時が近くなったら、粗大ごみ処理券に申込者氏名か受付番号と持ち込み日を記入しておきましょう。
ごみ処理券(シール)の種類と購入方法
粗大ごみ処分の料金は、ごみ処理券によって支払います。基本的に一度購入したごみ処理券の払い戻しはおこなっていないので、間違って購入しないよう気をつけましょう。
ごみ処理券(シール)の種類
ごみ処理券はA券とB券の2種類です。
- A券は200円
- B券は300円
ゴミ処理券の2種類を組み合わせて料金を支払います。例えば、ベッドマット(シングル)1,200円の場合、B券を4枚購入です。
ごみ処理券(シール)の購入場所
板橋区内にあるコンビニエンスストアや区民事務所などで購入できます。板橋区のごみ処理券は板橋区内でしか買えません。区外のコンビニエンスストアで購入すると、利用できないため注意が必要です。
ごみ処理券(シール)の使い方
ごみ処理券に、受付番号と予約日の記載を済ませて来ます。貼り付けは、以下の通りです。
- 戸別収集の場合 貼り付けが必要
- 持ち込みの場合 貼り付けは不要
粗大ごみ持ち込みの方法
持込みの場合は、予約した日の受付時間内にご自身で持ち込みます。
持ち込み施設 | 西台粗大ごみセンター |
---|---|
施設所在地 | 板橋区西台2-39-11 |
受付時間 | 月曜〜金曜13:00〜16:00
土日祝日9:00〜16:00 |
「西台粗大ごみセンター」は板橋区に住んでいる方だけが利用できる施設です。そのため、運転免許証などの本人確認ができるものを持参してください。その他、粗大ごみ処理券を購入しておくことが必要です。西台粗大ごみセンターでは、粗大ごみ処理券の販売はなく、現金での支払いもできません。
荷下ろしなど係員は手伝ってくれないため、1人で運べない品目がある場合は協力者が必要です。
ご近所に粗大ゴミ処分をしていると知られずに捨てたい方は、以下の記事もご覧ください。
≫近所にばれない粗大ゴミの処分方法は?自治体と不用品回収業者を比較
板橋区で粗大ごみを無料回収できるケース
板橋区では、一定の条件を満たす家庭の粗大ごみ回収費用を免除しています。免除される家庭は、生活保護・児童扶養手当、または特別児童扶養手当を受け取っている世帯です。その他、天災・大規模災害の被害者や火災での被害があった場合は減免措置があります。
ただし、粗大ごみとして受け付けていない品目、例えばエアコンやテレビなど特定家電品やパソコンは粗大ゴミとして排出できません。
手続き
粗大ゴミ受付センターに回収を申し込む際、粗大ごみを無料回収の対象者である申し出をします。手続きの際に、対象者であることが証明できる受給証明書の原本や、手当証書のコピーなどが必要です。
申込み先
申込先 | 板橋区粗大ごみ受付センター |
---|---|
電話番号 | 03-5296-7000 |
受付日時 | 月曜から土曜日(祝日を含む)8:00〜19:00 |
定休日 | 日曜日、年末・年始 |
板橋区で粗大ごみにならない品目は?
板橋区では、燃えるごみは週3回の回収があるなど、他の区に比べてもサービスが充実してします。そのような板橋区で粗大ごみを回収してもらう方法を詳しく紹介しますので、参考にしてください。
板橋区での粗大ゴミは大きさが目安
板橋区で粗大ゴミ回収の対象となるのは、基本的には最大辺の長さが30cm以上のものです。
例えば、家具類、布団、特定家電品以外の電化製品、自転車など。また同じ品目でも大きさによって、粗大ごみまたは不燃ゴミに分別されることも。例えば、アイロン台などがその例です。
そのため、粗大ゴミかどうかは大きさがまず一つの目安とななるので、サイズを測定しておきましょう。
しかし、30cm以下の大きさであってもボーリングのボールやダンベルなど、重量物で処理しにくい品目は粗大ごみとして回収してもらえる場合も。
回収依頼したいものが粗大ゴミかどうか迷ったときは、板橋区ホームページの「ごみの分別品目一覧」で確認しましょう。
板橋区で粗大ごみとして受け付けてもらえないもの
板橋区では、会社や店舗などから排出される事業廃棄物は粗大ごみとして受け付けていません。そのため、廃棄物処理業者への依頼が必要です。
その他、一般家庭から排出する品目でも家電リサイクル法対象品目とパソコンは回収できません。
家電リサイクル法対象品目
また、危険物や処理が難しい品目、大きすぎる品目は回収してもらえません。サイズは1m80cmを越えると処理が難しいため、粗大ゴミ対象外です。物干し竿やウッドカーペットなど切断できる品目は、1m80cm以下の大きさにして申請します。
大きさのあるゴミでも分解・切断をして30cm以下のパーツに分解すれば、不燃ゴミとして排出が可能な品目もあります。ただし、家具類などは分解したとしても粗大ごみ扱いです。
粗大ゴミを分解しないで処分したい方は、以下を参考にしてください。
≫粗大ゴミを分解しない処分方法6つ!解体しないと損?楽でお得な方法
板橋区で回収可能な事業ゴミは?
板橋区では、事業系ごみの回収も行なっています。ただしいろいろと制限があるため、注意して排出してください。
事業系ごみは、燃えるゴミも燃えないゴミごみも有料です。事業系有料ごみ処理券を必ず貼って排出しましょう。たとえ小さなごみでも仕事で排出するごみはすべて事業ごみです。
事業ごみは、10ℓ相当、20ℓ相当など容量によって料金が異なります。ダンボールは2枚で10ℓ相当、四つ折りの新聞や雑誌は重ねて高さが10cmで10ℓ相当、蛍光管は5本で10ℓになるなど、少し分かりづらいので確認が必要です。
その他透明の袋に入れられるものは、袋の容量に準じます。きちんと分別し、可燃ごみ・不燃ごみ・資源をそれぞれの収集日の朝8時までに集積所に出します。
なお、事業系粗大ごみは板橋区では受け付けておらず、廃棄物処理業者等への相談が必要です。
粗大ごみを運べない場合の援助
板橋区では戸別収集をしていますが、戸別収集とはいえ自宅に入って搬出するサービスはおこなっていません。収集場所が自宅から近くても、運び出すことはかなり大変な作業です。
そこで板橋区は、障害をお持ちの方や65歳以上のご高齢の方を対象に「粗大ごみの運び出し収集」をおこなっています。ただし、この制度は障害を持っている方やご高齢者の方のみの世帯が対象です。対象者以外の人が家族にいらっしゃる場合はこのサービスを利用できません。
申請できる条件
- 全員が介護保険で要介護か要支援の認定を受けている場合65歳以上の方だけで構成している世帯
- 世帯のメンバー全員が障害者手帳を提示できる場合
- ⒈と⒉の条件が重複している世帯
申請に書類が必要ですが、申請中の場合、またその他の難病の方も対象になる可能性があります。
申込方法
申請書を区役所のページからダウンロードし、規定の場所に必要事項を記入して、管轄の清掃事務所へ郵送で申し込みます。
施設名 | 所在地 | 電話番号 |
---|---|---|
板橋東清掃事務所 | 東京都板橋区東坂下2-20-9 | 03-3969-3721 |
板橋西清掃事務所 | 東京都板橋区徳丸1-16-1 | 03-3936-7441 |
搬出依頼は板橋区の東と西2箇所あるので、お近くのほうをご利用ください。
回収予約日の変更・キャンセル方法
粗大ゴミ回収を予約しても、急な出張や捨てる予定のものを譲渡することになった場合などは、当日の排出ができなくなりキャンセルせざるを得ないことがあります。また、逆に回収してほしい品目が当日増えてしまうこともあるでしょう。
回収予約日の変更やキャンセルは、予約日の3日前までなら変更が可能です。ただし、混み合っている時期などは予約がいっぱいの場合はキャンセルができても予約変更ができません。
- インターネットで申込した場合 「受付内容照会ページ」で変更、またはキャンセルが可能
リンクやログイン方法は、申し込み確認メール確認してください。
その際、認証番号が必要なので、申し込み時に渡される認証番号は大切に保存しておきましょう。万が一認証番号がわからなくなっても、受付センターでは再発行をしてくれません。
- わからない場合や電話で申込した場合 受付センター(03-5296-7000)で確認
電話で申し込んだ場合は受付センターにて日時変更が可能です。
板橋区が回収しない品目の処理の仕方
家電リサイクル法の対象家電
家電リサイクル法に関連する家電は冷蔵庫・冷凍庫、エアコン、テレビ、洗濯機・衣類乾燥機の4種類です。これらの家電の処理方法は次の3種類の方法となります。
- 家電を購入した小売店か、これから買い換える小売店に回収を依頼
- 家電リサイクル受付センターに依頼
電話(03-5296-7200)またはインターネットで受け付けています。 - 指定引き取り場所に持ち込む
東亜物流株式会社板橋リサイクルセンター(板橋区舟渡一丁目6番8号)
電話番号:03-5914-6440
ただし、平日の9:00〜17:00
パソコン
「資源有効利用促進法」によって、各パソコンメーカーが回収してリサイクルしています。板橋区では回収できず、処分したいパソコンのメーカーに直接申し込みをしなければなりません。
しかし、メーカーが倒産している場合や自作のパソコンなどメーカーが存在しない場合は「一般社団法人パソコン3R推進協会」に申し込みます。
2003年(平成15年)10月1日以降に販売されたパソコンの場合は「PCリサイクルマーク」が貼られています。その場合は回収料金がすでに含まれているため無料回収してもらえます。
なお、「PCリサイクルマーク」がないパソコンは料金が発生しますので、その際はメーカー確認が必要です。
その他の不用品
ガスボンベ類や自動車のバッテリーなどの危険物、ピアノや金庫など処分が困難なものなど板橋区で粗大ゴミで収集も処分もしてもらえないものはいくつかあります。一般的には購入したお店に相談するのがベターですが、購入したお店が遠い場合などは、各不用品の専門店に問い合わせましょう。
板橋区vs民間の不用品回収業者!どちらがお得?
板橋区における粗大ゴミの出し方を見てきましたが、面倒に感じた方も多いのではないでしょうか。板橋区に依頼するメリットとデメリットを見て、民間にするかどうかを決めましょう。
板橋区の行政サービスを利用するメリット
なんといってもゴミの処分費用が安いのが自治体を利用する最大のメリットです。例えば、一辺が50cm未満の小型の温風機なら400円、1人用の座椅子は400円。1点のみで運びやすいものであれば行政サービスを利用すると安く済みます。
板橋区の行政サービスを利用するデメリット
板橋区の行政に依頼した場合のデメリットは以下のとおりです。
- 自宅から粗大ごみを運び出す必要がある(特にエレベーターのないマンションの場合、かなり大変)
- 行政サービスでは受け付けてもらえない品目が多いので、別の方法で処分する必要がある
- 粗大ごみによって注意すべきことが多数ある(例えば観葉植物は、植木鉢と植物のみは粗大ごみ、土は取り除く必要がある)
- 日時指定ができない。最低2週間は待たされる
- 必ず回収日の朝8までに指定場所に搬出が必要
このようなデメリットは、民間の不用品回収業者に依頼すれば解決できるものばかりです。民間の業者なら自宅に入って不用品の運び出しをおこなってくれるうえ、ほとんどの品目を回収してくれます。また早朝・深夜、土日祝日の対応もおこなっています。
粗大ごみセンターへの持ち込みは大変、引っ越し等で大量の粗大ゴミがあり時間がないなどお困りなら、以下の記事もご覧ください。
≫大量の粗大ゴミ処分方法!持ち込み?不用品回収業者?【引っ越し時対応】
板橋区での粗大ごみの出し方【回収業者】
ここまで板橋区の自治体サービスを利用した粗大ごみの処分方法を紹介ましたが、民間の不用品回収業者の利用方法を紹介します。
回収に出したい粗大ごみの点数が10点以上のときや、仕事などが忙しく板橋区が指定する収集日での処分が難しい方は、不用品回収業者の利用がおすすめです。
不用品回収業者に依頼する粗大ごみの出し方は、以下の手順で進めます。
- 見積もりを依頼
- 日時を指定
STEP1:見積もりを依頼
まずは事前に問い合わせをして、板橋区に対応している複数の不用品回収業者に見積りを出してもらいます。その中から、サービスと料金に納得のうえ業者を選びましょう。
自治体に依頼する出し方とは違って見積もりは手間ですが、有料粗大ごみ処理券の準備が不要な分、非常に簡単です。
STEP2:日時を指定
板橋区対応の不用品回収業者で見積もりが取れたら、次に日時を指定します。日時の指定が完了したら、あとは自宅で待つだけです。
自治体で回収してもらう出し方とは違い、不用品回収業者は粗大ゴミや不用品などを運び出す手間がありません。板橋区の行政サービスでは、収集依頼をしても家の玄関前や集合住宅で指定された集積所まで運うことが必要です。
しかし、業者回収であれば、家の中からの運び出しからサポートしてくれます。
また、ハウスクリーニングやエアコンの解体作業などをサービスの一環としている業者もあるので、ご要望の方は無料でサービスを提供してくれる回収業者を選ぶのがおすすめです。
回収業者の回収事例を詳しく知りたい方は、下記記事を参考にしてください。
⇒板橋区の2KアパートS様宅の不用品回収事例 – 粗大ゴミ回収サービス
気になる口コミは、以下から検索できます。
板橋区で粗大ごみの出し方に迷ったら
板橋区での粗大ごみの処分の仕方を紹介しました。行政サービスを上手に使えば、かなり低予算で不用品を処分できます。
ですが、引越しや大掃除などで10点以上の大量な粗大ごみ回収や都合に合わせて処分したいなら民間の不用品業者がおすすめです。
『粗大ごみ回収・不用品回収・ゴミ屋敷清掃のパイオニア!粗大ごみ回収サービス』は、粗大ごみをまとめて処分するのに適したトラック積み放題プランを4種類用意させていただいております。
一番安い軽トラックの積み放題プランは19,800円のところ、WEB割引で14,800円で依頼することができます。
基本料金が無料の定額プランは業界最安水準の料金に設定しております。板橋区内で粗大ごみの出し方に困り、まとめて処分したいはお気軽にご相談ください。お見積りは無料です。メールやLINEでも受付ております。
急に転勤が決まり、家族で引っ越しをすることになりました。
来てもらってから処分したものがどんどん出てきて予定よりも増えたのですが、全部引き取ってももらえたため、引っ越し準備がスムーズに行えました。