本記事では、ゴミ屋敷に出現する確率が高い虫について、詳しく解説します。
ゴミ屋敷化した家に得体のしれない虫が現れて、不安を感じる方も少なくないでしょう。
「部屋に見慣れない虫がいる…」
「放置するとどうなる…」
などと不安な方に向けて、ゴミ屋敷に多い害虫の種類やそれぞれの危険度をまとめました。
記事後半では、そのまま虫を放置するリスクやおすすめの対処法もご紹介。お悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
ゴミ屋敷に出る虫出現率TOP7【種類ごとの危険度も】
ゴミ屋敷だからこそ出現する虫にどのような種類があるのか、最初にチェックしていきましょう。ハエやゴキブリなどのよく見るものから、得体の知れない珍しい虫まで、出現率の高い順に表にまとめました。
出現順位 | 種類 | 見た目の特徴 |
---|---|---|
1 | ハエ・コバエ | ・ハエ:6mm~11mm前後 ・コバエ:5mm前後以下で黄褐色~黒色 |
2 | ゴキブリ | ・成虫:25㎜前後で色は種類によって異なる ・卵:小豆状 |
3 | チャタテムシ | 体長1mm前後で淡黄色~淡褐色 |
4 | ヒメマルカツオブシムシ | ・成虫:2.5mm~3mmで白、黒、黄色の3色の毛あり ・幼虫:4mm~5mm白茶まだら |
5 | アシタカグモ | 足を含めて10cm前後で白・灰色の毛が生えている |
6 | 紙魚(シミ) | 1cm前後で銀色の、魚に似た見た目 |
7 | ウジ | 米粒大で乳白色 |
出現率が低い=ゴミ屋敷の危険レベルが高いとも言えます。それぞれの虫がどのようなケースで発生しやすいのかもあわせて解説します。
【1位】ハエ・コバエ
ハエやコバエは、ゴミ屋敷と呼ぶほどゴミが溜まっていない家でも、すぐに現れる常習犯。夏などの季節は特に、ハエに悩まされている人も少なくないでしょう。
ハエ類は、生ゴミの腐敗臭や配管の悪臭を好み、ほんのわずかな食べ残しや野菜の腐敗臭でも嗅ぎ分けて集まってきます。怖いのは、腐った食べ物や汚れた配管に産卵する点。気付けばどんどん数が増えていくのは、産卵後、どんどん孵化しているからなのです。
また、病原菌を運ぶリスクも知られているため、ただのハエだからと見くびって大量発生させてしまうと、病気にかかる恐れもあります。
【2位】ゴキブリ
言わずと知れた害虫代表のゴキブリですが、中でもゴミ屋敷に多く発生するのは「チャバネゴキブリ」と「クロゴキブリ」が挙げられます。
ゴキブリは雑食で、食事の食べこぼしや調理ゴミ、人間のアカや髪の毛、爪、ダンボールなど何でも食べます。さらに、暗くて狭い場所を好むため、長い間換気せずにジメッとしたゴミ屋敷は、ゴキブリが住みやすい環境です。
「生きた化石」とも言われるほど、生命力の強いゴキブリは、数匹殺虫剤で退治したくらいでは、駆除しきれません。ゴミ山の下で知らないうちに大量発生している恐れも否めず、油断は禁物です。
【3位】チャタテムシ
チャタテムシは、茶色で1~2mm程度と小さく、ダニと間違えられやすい虫です。米や小麦粉の中に姿を現し、主にカビを食べて繁殖しています。
カビ以外にも、床の食べこぼしや人のフケ、本の糊などを餌にしつつ、高温多湿でホコリの多い場所を好むため、やはりゴミ屋敷は恰好の住処。小さくて見えづらいですが、湿気やほこりが溜まり、豊富な餌が散乱しているゴミ屋敷には、高確率で生息していると言えるでしょう。
チャタテムシ自体は毒を持たず、人を攻撃する習性もありません。ただし、チャタテムシがいるということは、カビや結露、チャタテムシを食料とするツメダニが発生している証拠なので、好ましい状態とは言えません。
【4位】ヒメカツオブシムシ
ヒメカツオブシムシは、その名の通り「カツオ節」を好んで食べる虫。カツオ節のほかにも、穀物や豆類、羊毛や絹を使った衣類などを餌にするため、餌となる服や食べ物が床に散乱しているゴミ屋敷は、ヒメカツオブシムシにとって天国なのです。
ゴミ屋敷以外にも出没するハエやゴキブリとは一線を画し、ヒメカツオブシムシは、ゴミ屋敷を中心に大量発生しやすい特有の虫です。ヒメカツオブシムシが現れたら、危険信号。手遅れにならないうちに、床に散らかっている食べカスを掃除し、脱ぎっぱなしの服を片付けましょう。
【5位】アシダカグモ
アシダカグモは、脚が長く、全長約13cmもある大きなクモです。大きいものは、体長が手のひらサイズほどもあるので、見かけたらかなり衝撃を受けるはず。
実は、アシタカグモは、ゴキブリやハエ、蛾、蚊などの害虫を捕食する「益虫」に位置付けられています。アシダカグモが数匹いれば、ゴキブリが全滅するといわれるほど、人にとって強い味方。
とはいえ、そのアシダカグモが存在する=餌となる害虫が大量にいる、と言い換えられるのが恐ろしいところ。アシダカグモを目撃した場合は、ゴミ屋敷度合いがかなり進行していると考えるべきでしょう。
【6位】シミ(紙魚)
シミとは、体長8~10mmほどで、3本の長い尾と触覚、魚のような銀色に光るウロコを持つ虫です。夜行性で、薄暗い場所に生息し、素早く床を這って動き回ります。漢字で「紙魚」と書くように、書籍や新聞などの紙類が好物。
壁と床の隙間や、フローリング・壁のひび割れなど、小さな隙間を出入りして移動します。寿命が7~8年と長く、何も食べなくても1年近く生きるので、一度発生するとしつこく生息し続けます。
人に害を及ぼさない虫ですが、シミが好む環境は、不衛生な暗い場所。必然的に、シミが発生しているところは、人間にも健康被害を与えやすい状況と言えるでしょう。
【7位】ウジ虫(蛆虫)
出現率は1番低いものの、現れたらかなり末期なのがウジ虫です。
ウジ虫は、体長1cm程度で半透明の姿をしたハエの幼虫です。ハエはゴミ屋敷でなくともよく現れますが、ウジ虫の状態で目にすることはごく稀。
とは言え、ウジ虫の親であるハエは、出現率No1でゴミ屋敷頻繁に現れる害虫です。1度に50~100個以上の卵を産みつけるので、それが一斉に孵化すると大量のウジ虫が湧くわけです。ハエだからと放置しておくと、大量のウジ虫が湧く深刻な状況へと発展します。
ウジ虫は、見た目が気持ち悪いだけでなく、ハエになって病原菌を運び、健康被害を及ぼします。ウジ虫が発生したら、速やかにゴミ屋敷の清掃を検討すべきと言えるでしょう。
ゴミ屋敷の害虫発生状況から分かる危険レベル【3段階】
ゴミ屋敷の害虫について解説しましたが、その発生状況からわかる危険レベルを見ていきましょう。
- 【危険レベル1】衛生害虫・経済害虫が発生している
- 【危険レベル2】害虫やネズミなどが目視できる
- 【危険レベル3】害虫やネズミなどがはびこっている
害虫が発生している時点で危険レベルは高いと言えますが、更に悪化した状況も解説していきます。
【危険レベル1】衛生害虫・経済害虫が発生している
危険レベル1の状態は、コバエやゴキブリ、ダニなどの健康被害につながる衛生害虫、またはシロアリやチャタテムシなどの建物にも悪影響を及ぼす経済害虫が一定数見られる状態です。
食べ残しや湿気の多い環境が長く続くと、害虫の発生源になりやすく、そのまま放置すれば短期間で繁殖するので、すぐに危険レベルがUPしてしまうでしょう。
【危険レベル2】害虫やネズミなどが目視できる
危険レベル2になると、ゴミの山の中や部屋の隅で、常に害虫やネズミの気配を感じるようになります。ネズミのフンやかじった痕が目立ち、動き回る姿を目視するケースも増えるでしょう。
害虫やネズミが、ゴミ屋敷を住処として居座り、繁殖が始まっている兆候で、1匹見えれば数十匹いる恐れがあると言われるほど、被害が急速に拡大していきます。
【危険レベル3】害虫やネズミなどがはびこっている
もっとも危険な段階では、部屋中に大量の害虫やネズミが蔓延し、日中でも頻繁に目撃されるような状態になります。床や壁に這う姿、夜間に聞こえる足音や鳴き声などが日常的になり、かなりのストレスを感じるでしょう。
もはや、人の生活空間よりも害虫・害獣の生息空間になっている状況なので、市販の薬剤や清掃では対応できません。早急に、専門業者による本格的な駆除と清掃が必要です。
ゴミ屋敷に虫が大量発生する3大原因
改めて、ゴミ屋敷に虫が大量発生する原因を見ていきましょう。
- 虫の餌となる生ゴミが多い
- 虫の隠れ場所がたくさんある
- 掃除しない間に虫が繁殖する
上記3点を、解説していきます。
虫の餌となる生ゴミが多い
食べ残しや生ゴミが長期間放置されるゴミ屋敷では、ハエやゴキブリなどの害虫に餌を与えているようなもの。特に、夏場は腐敗が急速に進んで異臭が広がるため、害虫が臭いにつられて引き寄せられます。
台所やゴミ袋の中などに産卵され、繁殖サイクルが加速する一途をたどるでしょう。
虫の隠れ場所がたくさんある
物があふれて足の踏み場もない状態は、虫にとって隠れやすく安心して潜める環境。段ボール、新聞紙、衣類などが重なって積まれている場所は、暗くて湿気がこもりやすく、チャタテムシやダニ、ゴキブリの温床になります。
目につきにくい場所で静かに繁殖していると、発見が遅れるケースも多く、事態が深刻化しやすくなるでしょう。
掃除しない間に虫が繁殖する
長期間掃除されていない空間では、害虫の卵や幼虫がそのまま残り、あっという間に繁殖します。
ハエやゴキブリなどは一度に多数の卵を産み、短期間で成虫になるため、掃除が行き届かない環境では爆発的に増殖します。さらに、ふんだんにある食べかす、カビなどが虫の栄養源となり、害虫のために供給源を維持してあげる生活空間に成り下がっていくのです。
ゴミ屋敷の虫を放置する大きすぎるリスク【即行動の必要性】
ゴミ屋敷の虫を放置するリスクも見ていきましょう。
- 健康被害につながる
- 隣人とトラブルになる
- 賃貸の退去時に高額の修繕費を請求される
長期にわたって続くリスクは、掃除を怠り続けたが故の大きすぎる代償と言えます。
健康被害につながる
ゴミ屋敷では、ゴキブリやハエ、ダニなどの害虫が大量発生して、病原菌を媒介しはじめます。ゴキブリは、食中毒や赤痢の原因となる菌を運び、ダニは喘息やアレルギー反応を引き起こします。
気管支喘息やアトピー性皮膚炎などの症状が悪化する恐れもあるので、長期的なアレルギーに悩まされる羽目になるでしょう。
隣人とトラブルになる
害虫の発生や悪臭は、近隣住民との関係にも大きな悪影響を及ぼします。
特に、集合住宅では、害虫が排水管や通気口を通じて他の部屋に侵入しかねません。悪臭や害虫の被害が続くと、自治体への通報や法的措置に発展する恐れもあるのです。
賃貸の退去時に高額の修繕費を請求される
賃貸物件をゴミ屋敷化したまま放置していると、退去時に高額な原状回復費用を請求されかねません。大量のゴミ処分や片付けのみでは済まされず、特殊清掃や害獣駆除費用も上乗せされます。
すべての費用は、ゴミ屋敷化させた借主負担になるため、場合によっては、数十万円以上の高額請求となるでしょう。
ゴミ屋敷の清掃に100万円かかるケースも!いちがいにぼったくりだと決めつけられない高額請求の根拠は、以下記事を参考にしてください。
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ゴミ屋敷の虫駆除も不用品とまとめてお任せ!不安が消えてスッキリ!
ゴミ屋敷に発生する虫について、種類や危険度を詳しく解説しました。
一般的な昆虫と異なり、ゴミ屋敷に現れる虫は害虫が多く存在するため被害が拡大しかねません。ゴミに群がる虫を駆除するためには、ゴミや不用品も同じタイミングで片付けましょう。
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