「古くなったビニールハウスはどうやって撤去すればいい?」「具体的な解体方法は?」などと、ビニールハウスの処分でお困りの方も多いでしょう。
本記事では、そんなビニールハウスの具体的な処分方法をはじめ、自分で解体する際の5つのステップをご紹介します。後半では、気になる撤去費用の総額目安や注意点も解説するので、ビニールハウスの処分でお困りの方は、ぜひお役立てください。
ビニールハウスを撤去・処分する4つの方法
ビニールハウスを撤去・処分する具体的な方法は、主に4つです。
- 解体業者に依頼する
- 買取業者に売却する
- ネットオークションや譲渡サービスで売る
- 自分で解体して処分する
それぞれの処分方法の特徴を把握し、自分に合った方法でビニールハウスを撤去できるようにしましょう。
解体業者に依頼する
解体業者に依頼することで、ビニールハウスの処分が可能です。
専門の業者に依頼することで処分にかかる時間や手間を削減し、安全に処分できるメリットがあります。また、解体や撤去だけでなく廃材の処分まで対応してもらえるため、丸ごと依頼できる点は大きなメリットでしょう。
ただし、全工程の対応を依頼できる分、費用が高くなりやすいデメリットもあるため、費用とのバランスも考慮して処分方法を決める必要があります。
買取業者に売却する
ビニールハウスは、買取業者に売却して処分する方法もあります。中古のビニールハウスを買い取っている業者は多数あるため、引き取ってもらうことで処分が可能です。
ただし、ビニールハウスの状態によっては買取不可な場合があり価格も変動するため、事前に引き取りの可否や買取価格の目安を確認することが大切です。
ネットオークションや譲渡サービスで売る
ビニールハウスは、ネットオークションや譲渡サービスを利用して処分する方法もあります。
ネットオークションを活用することで全国各地の農家や個人事業者が購入する可能性が高まります。ただし、処分しつつ売却費用を得られるメリットはありますが、個人間のトラブルが生じたり送料の負担を考慮したりする必要があるため注意しましょう。
また、譲渡サービスは地域に特化しているため需要は見込めますが、無償譲渡が多く、売却は難しい傾向にあることは理解しておきましょう。
自分で解体して処分する
ビニールハウスは比較的解体しやすい作りのため、自分で処分することも可能です。作業スペースや工具がある場合は自分で解体することで撤去費用をかけずに捨てられるため、費用を抑えたい方にはおすすめです。
ただし、事業で使用しているビニールハウスは解体後に産業廃棄物として適切に処分する必要があります。
産廃物の処分方法は専門業者に依頼するか、もしくは自分で運ぶ方法があります。しかし、自身で運搬するためには車や時間、人員を確保する必要があるため手間なく廃材を処分したい方は業者への依頼がおすすめです。
適切な許可を取得している不用品回収業者に依頼することで、ビニールハウス以外の不用品の処分も可能です。手間をかけずに適切にビニールハウスを処分したい方はチェックしてみてください。
ビニールハウスを自身で解体〜撤去処分する5つのステップ
ビニールハウスを自分で解体・撤去するためには、以下の5つのステップが重要です。
- 作業環境を整える
- ビニールを外す
- 支柱・アーチを解体する
- 支柱を引き抜く
- 廃材を処分する
それぞれの工程について詳しく解説するので、費用を抑えたい方はぜひチェックしてみてください。
1.作業環境を整える
ビニールハウスを解体する際は、まず作業環境を整えることが大切です。必要に応じて周囲の草を刈ったり雨水を下に落としたり、適切な環境に整えましょう。
また、周囲に人がいる場合は声をかけるなど、安全に配慮して解体することが大切です。
2.ビニールを外す
現場の安全を確保できたら、ビニールを外す作業に移ります。パイプに固定されたビニールを丁寧に剥がしていきましょう。
ただし、大きなビニールハウスの場合は重量も増すため、転倒などに気をつけながら作業することが大切です。
3.支柱・アーチを解体する
ビニールを剥がし終わったら、支柱やアーチと呼ばれる骨組みを解体します。
その際、支柱同士の留め具を外す必要がありますが、サビや劣化が激しい場合は電動ドライバーなどを使用し、安全に留め具を外せるようにしましょう。
4.支柱を引き抜く
解体後は、地面から支柱を引き抜く作業です。
支柱はビニールハウスの土台であるため、転倒防止のために地中深くに差し込まれているケースが多くあります。そのため、手作業で引き抜けない場合は、スコップなどで周りの土を掘り起こす作業が必要です。
それでも難しい場合は切断する必要があるため事前に電動ノコギリなどを用意し、スムーズに作業を進められるように準備しておきましょう。
支柱などの金属部分の処分方法は下記記事で詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
5.廃材を処分する
最後は、廃材を処分します。
上述したように事業で使用したビニールハウスは産業廃棄物に分類されるため適切な処分が必要になりますが、処分にかける手間がデメリットに感じる方も多いでしょう。
そんな方は、ビニールハウスの処分を不用品回収業者に依頼することで簡単に捨てられます。分別作業や運搬の手間をかけずに簡単に処分してもらえるため、時間がない方には特におすすめです。
不用品回収業者に頼んだ際の費用が気になる方は、下記リンクから見積もりを取ってみてください。
また、ビニールハウス内の残土の処分方法は下記記事で詳しく解説していますので、一緒に処分される場合は、ぜひ参考にしてみてください。
ビニールハウスの解体・撤去処分にかかる費用相場
ビニールハウスの解体にかかる費用相場は、一般的に1坪あたり5,000円~12,000円程度です。また、具体的なサイズ別の解体・撤去処分にかかる費用相場は以下のとおりです。
- 小型(50㎡未満):5万~15万円
- 中型(50~150㎡):15万~30万円
- 大型(150㎡以上):30万~50万円以上
これらの費用には解体作業費・廃材処理費・撤去費などが含まれていますが、条件によって変動する可能性があります。
また、業者によっても異なるため複数の業者に見積もりを依頼して比較検討するのがおすすめです。
処分費用が変わる要因
ビニールハウスの処分費用が変わる要因は、主に以下の4つです。
- ビニールハウスの規模
- ビニールハウスの種類
- 基礎部分の有無
- 廃材の処理費用
当然ですが、ビニールハウスの規模が大きくなるほど処分するビニールの量が増えるため、費用も高くなります。
また、種類や基礎部分の有無によっても解体のしやすさが異なるため、費用にも影響します。特に、コンクリート基礎がある場合は撤去や処分に追加の作業が発生し、全体のコストが上昇する可能性が高いといえるでしょう。
加えて、廃材の買取や引き取りができない場合は別途処分費用がかかるため、費用が高くなる傾向にあります。そのため、費用に影響するさまざまな要因を考慮して処分方法を検討することが大切です。
ビニールハウスの解体・撤去処分費用を抑える4つの方法
「ビニールハウスの解体・撤去処分にかかる費用はできるだけ抑えたい」と思う方も多いでしょう。本章では、以下の4つに分けて処分費用を抑えるポイントを解説します。
- 複数の業者に見積もりを依頼する
- 解体作業を自分で行う
- 自治体の補助金を活用する
- リサイクル可能な資材を選ぶ
それぞれ詳しくみていきましょう。
複数の業者に見積もりを依頼する
ビニールハウスの解体・撤去費用を抑える方法のひとつが、複数の業者に見積もりを依頼することです。同じ依頼内容でも業者によって費用が異なるため、複数の見積もりを依頼することが大切です。
また、1者のみに依頼すると相場が分からず高い費用で依頼してしまう恐れもあるため、少なくても2者以上には見積もりを取り、できるだけ費用を抑えられるようにしましょう。
解体作業を自分で行う
解体作業を自分で行うことで、ビニールハウスの撤去・処分費用を抑えられます。
ビニールハウスの解体を専門業者に依頼すると撤去から廃材の処分まで一貫して対応してもらえるメリットがありますが、その分費用は高くなります。しかし、解体を自分で行うことで処分費用のみで抑えられるため解体費用の節約が可能です。
自治体の補助金を活用する
自治体の補助金を利用することで、ビニールハウスの処分・撤去費用を抑えられます。
自治体のなかには農業施設の解体において補助金を提供しているケースも多くあるため、申請することで解体費用を抑えてビニールハウスを撤去することが可能です。ただし、補助金の対象は自治体によって異なるため、ホームページや窓口で事前に確認が必要です。
また、補助金は解体費用全額ではなく一部のみの対象となる場合もあるため、上限金額や条件をしっかり確認しましょう。
リサイクル可能な資材を選ぶ
リサイクルできる資材を選ぶことで、ビニールハウスの撤去・処分費用を抑えられる可能性もあります。ビニールハウスの鉄骨やアルミフレームなどはリサイクル業者に引き取ってもらえるため、買取依頼することで処分費用を抑えられます。
また、一部のビニールもリサイクル可能な場合があるため、業者に確認すると良いでしょう。
ビニールハウスを解体・撤去処分する際の注意点3つ
ビニールハウスを解体・撤去する際には、以下のような3つの点に注意が必要です。
- ビニールハウスの撤去には解体業の許可が必要なケースがある
- ビニールハウス撤去後の処分は許可取得済みの業者を選択する
- 自身で解体する際は安全面や時期に十分配慮する
注意点を事前に把握し、安全に撤去できるように努めましょう。
ビニールハウスの撤去には解体業の許可が必要なケースがある
ビニールハウスの撤去時は、解体業の許可が必要なケースがあります。
建設業法に伴い、請負金額が500万円以上の解体工事を行う場合、建設業の許可を取得した業者でなければ施工できません。一般的なビニールハウスは比較的小規模のため許可が不要な場合が多いですが、大規模な鉄骨ハウスや温室などは500万円を超えることがあるため、注意が必要です。
無許可の業者に依頼することで法律違反などのリスクがあるため、見積もりを取る際に具体的な費用や解体業の許可の有無を確認することが大切です。
ビニールハウス撤去後の処分は許可取得済みの業者を選択する
ビニールハウス撤去後の廃材の処分を依頼する場合は、業者の選択にも注意が必要です。
産廃処理関連の許可を取得していない業者に依頼すると不法投棄や法律違反のリスクが生じる可能性があります。そのため、ビニールハウスの処分を業者に依頼する際は、適切な許可を取得しているかどうかを事前に確認し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
自身で解体する際は安全面や時期に十分配慮する
ビニールハウスを自分で解体する際は、安全面に十分注意が必要です。
鉄骨や支柱などは転倒や落下の危険があるため、ヘルメットや手袋などの保護具を着用して慎重に作業を進める必要があります。特に、周囲に人や建物がある場合は倒壊のリスクを考慮しながら作業を進め、事故防止に努めることが重要です。
また、強風時や悪天候時の作業は避け、風の少ない日や気候の安定した時期に安全に撤去できるように努めましょう。
ビニールハウスを解体してお得に撤去処分したいなら回収業者がおすすめ!
ビニールハウスを処分する際は解体業者に依頼することで手間なく撤去が可能ですが、費用が高くなるため注意が必要です。そのため、できるだけ費用を抑えてビニールハウスを処分したい方は自身で解体して処分する方法を検討しましょう。
粗大ゴミ回収・不用品回収・ゴミ屋敷清掃のパイオニア!粗大ゴミ回収サービスでは、撤去したビニールハウスの処分を依頼することも可能です。許可取得済みで安心して捨てられるだけでなく他の不用品をまとめて捨てられるメリットもあるため、ぜひご活用ください。
急に転勤が決まり、家族で引っ越しをすることになりました。
来てもらってから処分したものがどんどん出てきて予定よりも増えたのですが、全部引き取ってももらえたため、引っ越し準備がスムーズに行えました。