この記事では、遺品処分を着実に進める方法を解説しています。
大切な故人の思い出が蘇る遺品をそのまま処分するのは、忍びない気持ちになってしまうのも当然です。なかなか、踏ん切りがつかず遺品整理を始められない方もいらっしゃるでしょう。しかし、現実問題として不要な遺品はいつかは処分しなくてはなりません。
遺族による遺品の処分方法、後半では遺品整理業者を利用する方法もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
遺品処分は本当にしていいの?罪悪感を抱く理由
遺品を処分する際、「捨ててもいいのか」と罪悪感を抱くケースがよくあります。
罪悪感を抱くようになる理由を解説します。
遺品処分がゴミ・不用品処分のように感じるから
罪悪感を抱く理由の中でもっとも多いのが、遺品処分の行為が「ゴミ・不用品処分」のように感じてしまうこと。
価値に関係なく故人の愛用品やコレクションなど思い出のあるものを捨てるとなると、どうしても罪悪感を持ってしまいがちです。
自分の判断だけで遺品処分しようとしているから
他の家族や親族と一緒に遺品整理するのが、現実的に無理な場合も少なくありません。
やむを得ず遺品の処分を自分の判断だけでしている時にも、罪悪感を抱きやすくなります。
罪悪感を覚えずに遺品整理するためにも、可能であれば家族や親族が揃って行うのが望ましいでしょう。一同が揃っていれば、遺品処分でのトラブルに発展しにくくなります。
遺品処分で罪悪感!解消するポイント3つ
遺品処分で罪悪感を覚えてしまうのは、故人を大切に思うからこそです。ここからは、遺品処分で抱くことが多い罪悪感を少しでも解消するためのポイントをご紹介します。
遺品処分の前に、ぜひ以下を参考にしてください。
故人が望んでいたことを考えてみる
「故人の大切なものを捨てるのは忍びない」と思うのは、故人の気持ちを第一に考えているため。まず、故人が何を望んでいたか改めて考えてみましょう。
特別な思い入れがあるもの以外なら「ずっと自分(故人)のものを取っておいてほしい」とは、思わないはずです。
それよりも、亡き後の家族のしあわせを望むでしょう。迷ったときには、故人がどんな望みをもっているかに焦点を当ててみてください。
自分の思いをノートに書き出してみる
遺品処分に取りかかろうとしても、心がすっきりしない、罪悪感がある場合には、まず、自分の思いをノートに書き出してみましょう。
- 遺品供養しないで、処分していいのか
- 遺品が多過ぎてどこから取りかかっていいのか分からない
- 手伝ってくれる人や車の手配も考えなくてはならない
- 体力的に遺品整理できそうにない
罪悪感と並行して、遺品整理の手順や遺品処分方法がよく分からないために、モヤモヤして進められない場合も。
思考や感情を客観的に見られ、冷静に自分と対面できるのが、ノートに書き出すメリット。堂々巡りするよりもノートに書き出してみると、まとまらなかった感情が自然に整理されてきます。
これから遺品処分でやるべきことや問題点の対処法が見えやすくなるでしょう。
遺品処分はいつかはやるべきことと割り切る
遺品処分は、時期の差はあっても「いつかはやるべきこと」と割り切ってみましょう。そもそも、遺品は全てを残しておくわけにはいかないものだと認識すれば、罪悪感が薄れていくはずです。
もし、遺品をそのままゴミとして処分するのに、抵抗があるなら塩を使った供養があります。お焚き上げと同じように、お清め塩で浄化が可能です。
供養の手順は以下の通り。
- 遺品を布で拭き汚れを落とす
- 白い紙の上に遺品を置く
- 合掌し、左・右・左の順番に塩を振りかける
- 遺品を白い紙で包んでゴミとして処分する
寺社へ遺品を持参するのが難しい方や費用を抑えたい方、自分で供養したい方におすすめの方法です。
遺品処分はいつから始めるべき?
遺品整理を始めるタイミングでもっとも一般的なのは、四十九日法要が終わったあと。法要で家族や親族が集まり、遺品整理の話し合いがしやすいタイミングになるためです。
喪失感が続いている場合、遺品整理に四十九日を過ぎても向き合えない方も。そのような場合は、気持ちが落ち着いてから始めましょう。その方が、遺品処分の判断がつきやすくなります。
ただし、以下の手続きが必要な場合は、それぞれの期限までに遺品整理しなくてはならないので注意ください。
- 相続税の申告期限(10ヶ月以内)
- 相続放棄の選択期限(3ヶ月以内)
- 次の家賃が発生する前(1ヶ月~)
期限から逆算して、遺品整理の時期・遺品処分の方法を早めに決めましょう。
遺品処分の方法4つ【遺族で進めるなら】
遺品処分を遺族で進める場合には、以下4つの方法があります。
各方法を説明しましょう。
自治体の粗大ゴミ処理施設へ持ち込み処分する
自治体の粗大ゴミ処理施設へ、直接持ち込んで遺品を処分する方法です。粗大ゴミ回収では、遺品処分が間に合わない場合でも、持ち込みすれば早く終えられます。
ただし、自治体次第では持ち込みができないところも。持ち込みのために必要なトラックの手配、タンスやベッドなどを運べる人手が確保できる場合に向いている方法です。
買取業者を利用する
遺品の処分は、買取業者に売却する方法もあります。大型の家具や家電などは出張買取を利用すると、運搬の必要もありません。各ジャンルの買取に強い業者に依頼するのが理想ですが、遺品処分で期限が迫っている場合は、そうもいかないでしょう。
一度で買取を済ませたいなら、遺品整理業者や総合リサイクルショップの買取が向いています。
リメイクする
着物・洋服や家具、指輪などそのままの状態ではなく、リメイクする方法も一つの手段です。着物をバッグに、ワンピースをベストに、家具のパーツでボックスになど、作り変えれば印象も変わり愛用できるでしょう。
ハンドメイドの趣味があれば自分で挑戦する楽しみも。専門店なら、指輪やネックレスなどを溶かして形成するサービスも利用できます。
遺品の処分だけを回収業者に依頼する
遺品の仕分けができても、いつまでも遺品処分ができないケースも少なくありません。そんな時に役立つのが、不用品回収業者です。
不用品回収業者なら一括で遺品処分が済むので、非常に便利なサービスです。軽トラック載せ放題といった定額プランを活用すれば、お得な処分が可能に。もし、急いでいる場合なら即日で処分にも対応してくれます。
まずは、業者への相談から始めてみましょう。以下の割引ボタンからも、お得なトラックプランの無料見積もりが利用できます。
遺品処分に悩んでしまうものベスト3【解決策】
遺品処分は、スムーズに進みにくいものです。中でも悩んでしまうものとして、以下の3つが挙げられます。
- 写真や日記
- 神棚や仏壇
- 着物や洋服
どのようにすれば、気持ちに折り合いをつけて処分ができるかを解説します。
写真や日記
写真や日記は、故人の思い出と直結するものなのでゴミとして捨てるにはためらいがあるでしょう。そのようなお気におすすめなのが、お焚き上げの供養です。寺社に依頼するほか、お焚き上げサービスも利用できます。
自分で供養を済ませたいなら、前述のお清め塩を使う方法もおすすめ。
写真や日記が、PCやスマホに残っている場合は、残したいものだけデータを保存し、それ以外は全て初期化して処分しましょう。
神棚や仏壇
遺品処分で、戸惑うものの2つ目は、神棚や仏壇です。大型の仏壇を置けるスペースがないなど住宅事情やライフスタイルの変化から、仏壇の継承も変わってきました。
神棚や仏壇を受け継ぎが難しい場合には、菩提寺などへ相談をしてみましょう。住職による閉眼供養(御霊抜き)の後、お焚き上げをしてもらい処分ができます。閉眼供養が済んでいれば、自治体の粗大ゴミで処分しても問題はありません。
お焚き上げまで対応してもらえない場合には、仏壇や神棚なども回収可能な業者に依頼してみてください。
仏壇や神棚のより詳しい処分方法は、以下を参考にしてください。
>> 神棚の適切な処分方法4つ!捨てて大丈夫?費用相場と注意点
着物や洋服
故人の愛用していた着物や洋服は、生前の姿が思い出されなかなかゴミとして捨てづらいものです。現実的に、すべて残すわけにはいきません。着る機会があるもの、譲る見通しがあるもの、リメイクの予定があるものだけを数点残して、後は遺品処分していきましょう。
価値あるものは、買取してもらうのも良いでしょう。それ以外のものは、自治体の可燃ゴミや資源ゴミで処分可能です。着物や洋服が大量にある場合、遺品処分を急いでいる事情がある場合には、回収業者に相談してみましょう。
衣類の処分方法は、以下をご覧ください。
遺品処分は大変!業者に依頼しよう【メリット4つ】
遺品の処分は、それぞれ分別して規則に沿った方法を守らなくてはなりません。故人の保有していたものを一気に処分していく作業は、想像以上に大変です。
業者の力を借りる選択肢も検討してみましょう。まずは、業者に依頼するメリットからご紹介します。
遺品の処分がスムーズになる
まず、最大のメリットは業者に依頼すると、遺品の処分がスムーズになること。遺族で遺品整理しようとすると、遺品には故人との思い出があるため、容易く進みません。特に、故人のコレクションの価値を判断するために、時間を費やすでしょう。
遺品整理業者なら遺品の要不要の客観的な判断ができるので、遺品処分が滞りなく進められます。
遺品供養を手配してもらえる
遺品処分の前に供養を希望する場合、個人ではなかなか依頼先が見つけにくい問題もあります。遺品整理業者なら、遺品供養の手配も可能です。単に遺品を処分するのではなく、供養を済ませたことで、罪悪感が軽減できます。
供養に関してどこに相談していいのか分からない悩みを、遺品整理業者が解決してくれるのもメリットです。
遺品買取にも対応している
遺品整理業者のほとんどは、再利用を目的として遺品買取も対応しています。遺族としても、遺品が別の人の元で使ってもらえるのは、安堵感があるでしょう。
さらに、買取してもらうことで遺品整理にかかる費用を抑制できます。
素人では価値の有無が分からないものでも鑑定が可能、運搬の難しい大型のものの買取も可能なので、遺族が個人的に買取業者を探すよりもはるかに効率的です。
プロによるサポートで心身の負担が軽くなる
遺品整理業者のメリットは、遺族へのサポートも含んでいます。
身近な人を亡くし精神的に不安定な状態の中で、罪悪感や喪失感を抱えつつ仕分けや遺品処分を進めていくのは、心身共に大きな負担を伴います。
遺品整理業者ならプロの視点で、遺族の要望・意思を汲んでさまざまなアドバイスやサポートが可能。心身の負担をできるだけ軽減してくれます。
遺品処分を安心して依頼できる業者は?選び方3選
遺品処分の際に、遺品整理業者のメリットを得られるためにも、信頼ある業者を選ぶべきです。
どのような選び方をすれば良いのか見ていきましょう。
遺品処分の実績が豊富な専門業者
遺品整理業者を選ぶ際には、実績が豊富なところを見つけましょう。実績が多数あれば、比例して口コミも見つけやすくなります。
また、経験を積んでいる業者のほうが柔軟に対応してくれるため、ホームページで実績の確認もしておきましょう。業者によっては、口コミ・評価も掲載しているところがあります。良い点だけではなく気になった点も公開されているので、業者を選ぶ際に役立ちます。
遺品整理士資格を保有のスタッフがいる業者
「遺品整理士」の資格とは、一般財団法人遺品整理し認定協会が発行しているもの。遺品整理に関する心得や作業の講座を受講し、遺品整理士に適していると認められた者が得られる資格です。
業者を選ぶ際に、遺品整理士が在籍しているかを確認してみましょう。遺品整理士資格の有無は、安心して任せられる業者の判断基準になります。
料金体系が明瞭な業者
遺品整理を依頼する時には、料金体系が明瞭な業者を選んでください。
- 書面の見積書を出す
- 内訳や費用が明瞭
- 追加料金の有無の記載
- 不用品買取の金額・不用品処分費の記載
上記を意識して、見積もり書の細部までチェックしてみましょう。また、不明な点については明確な回答がある業者なら信頼に値します。
遺品処分はサポート万全の専門業者に相談を!
遺品処分を罪悪感を軽くして迅速に進める方法についてご紹介しました。
遺品の処分は、遺族にとって忍びない気持ちになってしまうもの。手順に沿って、少しでも心の負担を軽くしつつ取り組んでみましょう。
それでも、心身の負担が大きい、処分期限が迫っているなどで、とても対応できそうにないなら遺品整理の専門業者を検討してみてください。
『粗大ゴミ回収・不用品回収・ゴミ屋敷清掃のパイオニア!粗大ゴミ回収サービス』は、24時間・年中無休で無料見積もりに対応しています。遺品整理の実績が豊富なスタッフがご遺族の気持ちを汲み取りながら対応しますので、お気軽にご相談ください。
急に転勤が決まり、家族で引っ越しをすることになりました。
来てもらってから処分したものがどんどん出てきて予定よりも増えたのですが、全部引き取ってももらえたため、引っ越し準備がスムーズに行えました。