「実家の物が多すぎて困っている」「親が元気なうちに片付けたい」などと、実家の断捨離について悩んでいる方は多いでしょう。しかし、断捨離が原因で両親との仲が悪くなるケースもあるため、慎重に進めていく必要があります。
ここでは、実家の断捨離を成功させるためのコツや片付けがもたらす効果、断捨離のステップを4つに分けて解説します。
両親との仲が悪くならないポイントも紹介するので、実家の片付けを検討中の方は、参考にしてください。
実家の断捨離で得られる効果は?メリット5選!
実家の断捨離をやらないといけないと分かっていても「めんどくさい」と思う方は多いものです。ここでは、実家の断捨離で得られる5つの利点に再度意識を向けてみましょう。
- 資産価値の維持・把握ができる
- 災害時のリスク低減が可能
- 快適に生活できる
- 運気が上がる可能性がある
- 空き家になった際にすぐに活用できる
事前に断捨離のメリットを把握しておくことで、断捨離に取り掛かりやすくなるでしょう。以下、それぞれのメリットについて、詳しく解説します。
資産価値の維持・把握ができる
実家を断捨離することで、資産価値を把握したり維持したりすることが可能です。断捨離を進めると家の中の資産を事前に把握できるため、将来の相続手続きや親族との話し合いなどもスムーズに進むでしょう。
また、家に物が多く部屋が荒れている状態では資産価値が下がりやすくなりますが、綺麗な状態で整えておくことで現在の資産価値を維持できます。
断捨離をすることにより資産価値の維持や把握ができる点は、メリットにつながるでしょう。
災害時のリスク低減が可能
断捨離することで災害時のリスクが減らせる点も、メリットの1つです。
物が多い家やゴミ屋敷と呼ばれる家は、地震が起きた際にごみの下敷きになったり火災時に避難通路を確保できずに逃げ遅れたりするなど、災害時のリスクが高まります。
断捨離をすることで地震や火災で危険な目に遭うリスクを低減でき、さらに、近年被害が多い水害などでも最小限の被害で済むでしょう。断捨離で命の危険から守れる点は、非常に大きなメリットです。
ゴミ屋敷化してしまった実家を放置するリスクや、汚い家を片付けるための具体的な手順はゴミ屋敷化した実家片付け完全ガイドをご覧ください。
快適に生活できる
断捨離をすると、なにより快適に生活ができるようになります。
物が多い家に住んでいるとゆったりとくつろげる場所の確保が難しく、足を伸ばしてリラックスしたり広い場所で眠ったりできないため、身体的にも精神的にも不調をきたす可能性があるでしょう。
また、物が多いと不衛生になりアレルギーを引き起こしたりつまずいて怪我をしたり、日常的に健康を害するリスクが高くなります。
そのため、断捨離で物が少なくなり、ゆったりと清潔な状態で休めるようになる点は、非常に大きなメリットです。
運気が上がる可能性がある
断捨離をすることで運気が上がる可能性があることも、メリットの1つです。
昔から、掃除をすると運気が上がると言われています。それは、不用品や壊れた物、汚れた物が多い部屋には悪い気が宿るとされており、物が少なく整理整頓された部屋には良い「気」が入ってきやすくなるためです。
断捨離で不用品を処分し良い「気」の流れができると、運気アップにもつながるでしょう。
空き家になった際にすぐに活用できる
断捨離をして家を整えておくと、すぐに活用したり売却したりすることが可能です。
両親が亡くなった後や施設を利用する際、そのまま放置すると固定資産税などの税金や、マンションの場合は管理費や修繕積立金などを支払わなければならないため、活用や売却を検討する方も多いでしょう。
しかし、不動産は空室で引き渡さなければならないため、片付けが必須です。物が残っている状態でも買い取ってもらえますが、残置物の撤去費用や買取価格が安くなる可能性があるため、断捨離できれいに整えることが大切です。
不動産売買はタイミングが大切になるため、売却したいときにすぐに手放せる点は、断捨離をするメリットになるでしょう。
実家の断捨離はどこから始めれば良い?4つのステップを紹介
実家の断捨離は、以下の4つのステップで進めることでスムーズに進みます。
- スケジュールを立てる
- 断捨離するスペースを決める
- カテゴリー別に「いる・いらない」の基準を決める
- ゴミ・不用品を処分する
ステップごとのポイントを紹介しますので、順序にそって進めましょう。
1.スケジュールを立てる
まずは、スケジュールを立て、計画的に取り組めるようにしましょう。
実家の断捨離は、ほとんどの家庭が1日で終わりません。そのため、スケジュールを立てて進めることで目的や順番が明確になり、効率的に作業ができるでしょう。
優先順位や期限などの具体的な目標を定め、無理なく断捨離が進められるようにすることが大切です。
2.断捨離するスペースを決める
スケジュールが決まったら、断捨離するスペースを決めます。
実家は部屋数が多いケースがほとんどなため、どの部屋の、どのスペースから断捨離を始めるか決めておきましょう。キッチンやリビング、クローゼットなど、区切りのいい範囲で決めるのがおすすめです。
もしくは、災害時の危険性が高い場所などを優先的に掃除すると、安全の確保ができるため両親も安心して過ごせるでしょう。
3.カテゴリー別に「いる・いらない」の基準を決める
片付けるスペースが決まったら小物類や雑誌、文房具などのカテゴリーに分け、いる物といらない物に分けましょう。カテゴリーごとに分けることで同じ用途の物が多かったりずっと使っていない物があったりすることに気づきやすくなります。
ただし、「捨てたら後悔するかな?」などと迷うものがあった場合は保留ボックスをつくり、考える時間を設けるのがおすすめです。
数日〜数週間後に再度保留ボックスを点検し、いる・いらないを判断することで断捨離後も後悔なく快適に過ごせるでしょう。
断捨離で部屋を効率的に片付ける方法が詳しく知りたい方は、「断捨離で部屋を片付ける7つのコツ」もあわせて参考にしてみてください。
4.ゴミ・不用品を処分する
断捨離でいらないと判断したゴミや不用品は、すぐに処分しましょう。
自治体などの、ごみ収集の場合は捨てる曜日や1度に出せる量が決まっており、不用品はこまめに捨てる必要があります。躊躇して貯めておくと不用品だらけになるため、断捨離の効果が半減します。
しかし、ごみ収集まで遠かったり自分で捨てに行くことが難しかったりする方もいるでしょう。自身での処分が難しい方は不用品回収業者を利用し、引き取ってもらうのがおすすめです。
不用品回収業者に依頼すると迅速に対応してもらえる上、運搬などから完全お任せで依頼者は気楽なもの。きれいになった部屋を眺めると、気持ちもスッキリ晴れるでしょう。
実家の断捨離を「親子関係良好」に進めるコツ
実家の断捨離を行う際、住んでいる両親と揉めてしまう方がいるのが現状です。親子関係を良好なまま断捨離を成功させるコツは、以下の3つです。
- コミュニケーションをしっかりとる
- 親の悩みに寄り添う
- 勝手に捨てない
断捨離後も家族みんなが気持ちよく過ごせるよう、以下のポイントを把握しておきましょう。
コミュニケーションをしっかりとる
両親との関係を良好なまま断捨離を行うには、コミュニケーションをしっかりとることが大切です。
関係が良好でない場合、いくら自分の子どもであっても自分の物を捨てられたり価値観を否定されたりすると、良い想いはしないでしょう。そのため、コミュニケーションを取り、両親の想いや価値観などを理解したうえで断捨離を進める必要があります。
どんなことを考え、どんなものを大切にしたいと考えているのかきちんと話し合ってから断捨離を進めましょう。
親の悩みに寄り添う
両親の悩みを把握することも大切です。いきなり断捨離を始めるのではなく、両親がリラックスして悩みを打ち明けられるような環境を作るようにしましょう。
「本当は人を呼びたいけど恥ずかしくて呼べない」「探し物がすぐに見つからなくて困っている」「近所の目が気になる」などの悩みがあるかもしれません。
実家に住んでいる両親が快適に暮らせることがいちばん大切ですので、悩みを解決できるように努めましょう。
周りを気にせず断捨離をしたい方は周囲にバレないように粗大ゴミを処分する方法を参考にしてください。
勝手に捨てない
断捨離で親子関係を悪くしないためには、自己判断で勝手に捨てないようにしましょう。
実家は、これまで両親が生きてきた思い出が詰まっています。子どもから見ればゴミのような紙切れでも、大切な想いが詰まった物かもしれません。
誰だって自分が大切なものを勝手に捨てられたり否定されたりすると、悲しい気持ちや怒りが湧いてくるものです。どんなものでも勝手に捨てず、きちんと両親に確認してから処分するようにしましょう。
実家の断捨離を成功させるポイント
実家の断捨離を成功させるポイントは、以下の3つです。
- 少しずつ片付ける
- 思い出の詰まった物は即決しない
- 業者に頼むのもおすすめ
それぞれのポイントを把握し、実家の断捨離を成功できるように努めましょう。
少しずつ片付ける
断捨離を成功させるポイントは、一気に片付けようとしないことです。全てを同じ日に終わらせようとするとやる気が続かなくなり、断捨離をやめてしまう可能性もあります。
特に、片付けが苦手な方や断捨離に後ろ向きな方はやる気を持続させることが大切です。小さなスペースから少しずつ片付けを始め、やりきった達成感を味わいながら断捨離を進めましょう。
思い出の詰まった物は即決しない
思い入れのあるものは、すぐに捨てないようにしましょう。感情や思い出の詰まった物は、捨てる決心がつかなかったり、無理に捨てて後悔したりすることがあります。
特に、家族や友達とのアルバム、これまでもらった手紙や子どもの幼少期の作品など、親にとっては大切な物で簡単に捨てられるものではありません。
そのため、思い出の詰まった物はすぐに処分せずに保留ボックスに入れて考える時間を与えたり、無理に捨てたりしないようにしましょう。
また、写真や手紙をデータ化して場所を取らないようにすることも可能ですので、両親に他の保存方法を提案するのも1つの方法です。
業者に頼むのもおすすめ
業者に依頼するのも、実家の断捨離を成功させるためのポイントの1つです。
実家の断捨離には時間や労力が必要になるため、両親はもちろん、断捨離するご家族もストレスになる可能性があります。その点、買取業者に依頼すると短時間で片付けが完了し、すぐに快適に過ごせる環境を得られます。
また、家族以外の第三者が介入することで、冷静に判断ができる点もメリットの1つです。断捨離をする手間や時間を短縮したい方や、両親との仲を良好なまま断捨離がしたいとお考えの方は、専門業者への依頼をおすすめします。
実家の断捨離が進まないなら業者に相談を
この記事では、実家の断捨離を成功させるためのコツや手順、片付けがもたらす効果などについて解説しました。実家には、両親のこれまでの思い出や人生そのものが詰まっているため、整理するのに時間を要します。なかには、断捨離自体を嫌うご両親もいるでしょう。
そんなときは、今回紹介した断捨離によるメリットを伝え、しっかりとコニュニケーションをとることが大切です。時間や手間がかけられない場合は、業者への依頼が手軽で良いでしょう。
両親が快適に過ごし、相続後の管理もスムーズにできるよう、後悔のない断捨離を進めましょう。お得なキャンペーンもありますので、ぜひ無料の見積もりを取って、検討してみてください。
急に転勤が決まり、家族で引っ越しをすることになりました。
来てもらってから処分したものがどんどん出てきて予定よりも増えたのですが、全部引き取ってももらえたため、引っ越し準備がスムーズに行えました。